8話 クエスト開始
私達は昨日スイカ狩りで疲れたあとそのまま寝たんだっけ
今何時だろ?
私は左手でスクリーンを表示し時間を確認した。
今の時間は11時30分ギリギリ午前といったこところか。
隣を見ると由香はまだぐっすり眠っている。
私はお腹が減ったので由香へ書き置きを残し宿の近くを散策してみることにした。
ここの宿はギルドから徒歩10分程度の場所にある。だからギルドに行けばご飯を食べれるがこの辺りも昨日は夕方で店も終わってしまっていたので薄暗かったが今は中華街のような賑わいだ。
屋台のようなものも沢山出ている。
私は屋台でご飯を済ませることにした。
屋台には焼きそばやチョコバナナのような定番メニューから何かよくわからないモンスターの丸焼きのような変わったものまで売ってる。
«昨日取れたスイカ»と書かれた店まである。
気になったのでその店に行ってみることにした。
そこはジュース屋で私はスイカカシススムージーを買ってみた。スイカの甘みとカシスの酸味が絶妙なバランスでつい由香の分も買ってしまった。
他に食用オークの生姜焼きというのがあったのでそれと焼きそばも由香の分を買い宿に戻ることにした。食用オークは意味わかんないけど要は豚でしょ?
宿に戻るとストレージから服と武具を出して由香は着替えてた。
クエストに行きたいのかな?
「楓〜私も行きたかったのに〜起こして欲しかったな〜」
とちょっと拗ねたようにまだ下着姿の由香が言ってきた。
「寝てたし起こしちゃ悪いかなって思ったからさ」
「うぅ確かに私が疲れて寝てるの起こされるのは嫌だわ。さすが楓分かってるね」
「でしょ。さっ由香の分も買ってきたから食べてギルドで手頃なクエスト探そ」
「うん」
ご飯を終え私達はギルドに来た。
掲示板には«初心者向け»と書かれた依頼用紙があった。
そのクエスト内容はと言うとゴブリンを2日以内に10匹倒し研究所へ持っていくか生け捕りに2匹以上して研究所へ持っていくというものだった。
報酬は5千オシリス。
悪くないクエストだ。まだゴブリンですら研究が終わっていないのかな?まぁいいがそんなことは。
早速ギルドカウンターでクエストを申請してきた。
場所はビギニングシティーの裏山の洞窟らしい。研究所は洞窟からビギニングシティーへ帰る途中の見たから1本入ったところにあるそうだ。
まぁ受付でも言われたがここのゴブリンはとても弱く生け捕りにするのは難しいらしい。
街の裏山の洞窟のゴブリンの巣窟にはリーダーとなるゴブリンは居ないそうだ。
だがひとつ注意するのはゴブリンに囲まれないようにとの事で分かれ道などには注意し分かれ道には簡易トラップを仕掛けるのがいいと言われた。トラップはひとつ500オシリス程だ。
ゴブリンは性欲が強いため私達女の人はより注意するすべきだとの事でした。
まぁゴブリンごときにやられるほどヤワではないと思ってますので「大丈夫です。」と答えクエストを受けることにした。
洞窟まではドラゴンライダーで行くことになった。
馬は山道には不向きなのだとか。
ドラゴン待っていられるのはせいぜい3時間が限度らしいそれを過ぎると勝手に帰ってしまうので歩いて帰るか早くクエストを完遂させるしかない。
こうして私達はドラゴンに10分程乗って洞窟の前に来た。
ドラゴンは意外と乗り心地がいい。
大きいトカゲが二足歩行になった感じで初めはいきなりこんなのに乗れるのか心配だったがそんな心配一切無用だった。
どのくらい乗りやすかったかを例えるならこの子達にのって戦いたいくらいだ。まぁ例えになってないかもしれないがこの子達はいい子だという事だ。おっと3時間以内に終わらせないとこの子達勝手に帰っちゃうんだよね急がないと。
洞窟の周りにゴブリンの姿も足跡もない。
ここは少し地面が柔らかいから誰かが通ればわかるがゴブリンの足跡はないということはいきなり囲まれる心配はないわけだ。多分。
とりあえずトラップは20個ほど持ってきた。
洞窟は暗いだろうが由香の初期魔法のフラッシュを使えば問題なさそうだ。
まずは念の為音のなるトラップを入口に仕掛けた。
仕組みは簡単2つに別れている装置を壁と壁に付けてその装置の間を通るとセンサーが反応してホイッスル音がなる。
今日この洞窟へ来る冒険者はいないと思うとギルドの人に言われたが一応«3時間ほど待って欲しいです。洞窟の入口にセンサーが仕掛けてあります»とメモを残しておいた。
まぁ入口にドラゴンがいたら分かるだろう。
あれ?そういえばあの子達の名前なんだろ帰ったら聞こっと
ゴブリンを捕まえるか殺したらストレージにしまうのだがさすがに生きたままそのままはいやなのでギルドで檻を借りてきた。
この中に入れてストレージにしまい研究所についたら出すようにした。
「さっ由香行くよ!」
「うん。楓!」
私達はゴブリンの巣窟の洞窟に入っていった。
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