34話 精霊の泉と邪神精霊モロク・ヘル・アドバン
今私達はケルビムに案内を受けながら妖精の泉に向かっている。向かっている途中で小さな点がふわふわ飛んだりするのを見かけるがどれもオーブでまだ契約できるほどの力を持っていないらしい。
途中でモンスターや魔物と遭遇するかと思ったがケルビムのオーラのせいか知らないが出会う事はなかった。ケルビム曰くこの森にはフェンリルやケルベロスの魔物類も多くいるらしい。
ケルビムの支持の通り山道を歩いていき、鬱蒼と生い茂る木々を抜けた先にパッと視界が開けた。
目に入ってきたのは木々の隙間から差し込む光で何色にも見える美しい湖だった。キラキラとしておりその湖の周りを小さなオーブや大きなオーブが飛び回っている。
『属性妖精と契約するにはまずは自分の属性の大きめのオーブのやつを探せ。それで契約が成功すると属性妖精に進化する。お前の属性はなんだ。』
「私は木属性が得意魔法よ」
『それなら緑色に光るオーブを探せ。なるべく強く光るものがいい妖精になる確率が高い。いい妖精というのは攻撃、防御、耐性などの基本的強さに加え扱いやすさが高い妖精のことをいう。契約は2つある。仮契約と本契約だ。妖精は精霊と違い風に流されたりしてしまうからその場でしか会えない。だからその場で1番のいいものと仮契約を結びそれでいいなら本契約までしてしまえばいいがもう少し選びたいというのなら仮契約を済ませ別のを探せば良い。仮契約は同時に3体まで可能だ。契約方法はオーブに自分の良さをアピールしてオーブが気に入れば体の周りをクルクルと回る。それが仮契約だ。本契約は仮契約中のオーブにあなたを選びますと言えば本契約完了だ。本契約が結ばれると他に仮契約をしていた精霊は自動的に離れる。仮契約で他のオーブをキープしたい場合は飛んでるオーブにあなたを解放しますと言えば解放だ。簡単だろ?ほら行ってきな』
「緑色の激しく光るオーブね。探してくるわ」
そう言ってアリスが走っていった。
アリスが帰ってくるまで暇だろうということでケルビムが属性妖精と契約すると妖精の力が自分の力に吸収され精霊のように形を持てないということや邪神精霊は仲のいいのもいるが600年くらい前に地形が変わってしまうほどの争いをしたやつもいるから気をつけろなどの話をしてくれた。
アリスが30分程して帰ってきた。
「ねぇケルビム!どのオーブがいいやつなの」とアリスが言ってきたがどれもその辺に浮かんでるやつとあまり変わらないように見える。
『アリスよそれはまだ小さいオーブに分類されるものじゃそのサイズになると契約はできるが強さは無いぞ。1から妖精にしたいというのならいいが。』
「育てる?なんで私がそんなめんどくさいことしないといけないのよ。ほら、じゃあ、あなたが選んでよ」
『ということなので我が主よ、しばしアリスについて行っても良いかな?』
「いいの選んできてくださいね。行ってらっしゃい」
『ありがとうございます。ほれアリスよ行くぞ。』
「さっさと選びなさいよ。」
『そんな簡単に普通は見つかるもんじゃないわい』
「神聖精霊なんでしょ?ほらなんかこーさ、特別な力でオーブを寄せるー的なの無いの?」
『無くはないがそれを使うとこのケルビムにその精霊がついてしまうかも知れぬ。あまり多くない大きなオーブが減ってもいいのか?』
「うぅぅじゃあ早く手伝って!ほら!」
と泉の周りでやっているのを眺めながら由香が早く私も精霊使いに…この世を牛耳ってやるとか言い始めた。
「かっ楓ちゃん。大丈夫よこの世界を手に入れることの出来るクラスの妖精なんて邪神精霊とかとでも契約しない限り大丈夫よ」とリーズさんが言ってくる。
ん…今ものすごくフラグが立った気がするのだが…気のせいだよね…きっとそれにそんな簡単に邪神精霊が出てくるなんて…有り得るかも…だって神聖精霊出てきちゃったしあっちから契約迫ってきたし同じ転生者で由香もそれなりのステータスだし…ない…よね
と考えているとどこからか声がした。
『おぉ我が友ケルビムではないか。721年ぶりかのー?ところでケルビムよ人の子と何をしておるのだ?』
『ん?その声はアドバンか?邪神精霊学校首席卒業のアドバンなのか?久々だなー、721年ぶりか同じ森のはずなのに端と端でここまで会っていなかったとはなぁ。ところでアドバンよ何しに来たのだ?』
『ん?俺か?俺は人助けだ。オーブたちの様子を見に来るのも兼ねてな。』
「ちょケルビムケルビム。誰と話しているの?どこにいるの?そのアドバンとやらは、姿が見えないのですが」とアリスが言う。
少し離れている私達もそのアドバンとやらの姿は見えない。それよりもアドバンは邪神精霊とか言ってなかった?しかも首席卒業?フラグ回収早過ぎないか?
『そうじゃな。人には精霊の姿がほとんど見えぬな。おおアドバンよ姿を分かるようにしてくれないか?』
『ふむ我が友ケルビムの頼みとあれば構わぬぞ。』というと声のしていた方に黒い固まりが出来た。
それは人影と呼べるほど人の形はしてない。黒い円柱のようなものが出来た。
『これで良いかな?』
「いっいいわよ。それよりあなたも緑色の激しく光る大きなオーブを探してくれないかしら?」
『なぜ俺がそのようなことをせねばならんのだ。しかも人の子に指示されるとはあまりいい気はしないぞ。ケルビムもその子達から離れたらどうだ。なんで手伝うのだ。』
『ん?あぁそうたまだ言ってなかったな。俺はあそこに座っていらっしゃる方の守護神聖精霊になったのさ。我が主の友から離れる理由がない。』
『なっ守護神聖精霊だと?契約をしたということか。なぜだ、騙されたのか?神聖精霊が契約するなんておかしいぞ。』
『騙される?何を言っておる。あの方はオシリス師匠のお気に入り武具の羽衣も金剛王の剣も持っておりステータスも半端じゃない。まだ若いのにとんでもない強さそしてあの容姿。断る理由がないだろう。それにマジカルストーンも持っているのだよ。しかも純度100%のしかも12属性対応フル特化のやつだ。こんな人二度と出会えないと思い契約したのさ。そうだ、お前もあの子と契約したらどうだ?軽く見た感じだがステータスも悪くないそれに若草色のマジカルストーンも持っている。黒のマジカルストーンではないが物件としては悪くないと思うのだが。』
『ほう。そこのもの。ステータス少し見せて貰えないか
』
「えーどーしよっかなー」
こいつなに勿体ぶってんだよ。望んでた邪神精霊と契約できるかもしれないのに飽きられてらどうするんだよ。まぁ私としてはその方がいいのだけども…
『なぁいいだろ。ちょっとだけ。ちょっとだけでいい。見せてくれよ。』
「えーどうしよー?」などの会話が数回行われたあとアドバンがこんなことを言った。
『せっかく契約も考えていたのに残念だ。またの機会にな』
「あぁ待って待って待ってー見せるからステータス見せるからお願いします待ってくださいアドバン様〜」
アドバンの方が1枚上手のようだ。
『ふむなかなか見ることのないステータスじゃの。それに疾風の魔女とはなかなか渋いものを持っておるな。わしとしては良いぞ。さて由香よ契約はどうするかな?』
「契約?いいの?じゃあして!私の下僕になりなさい」
『ん?何を言っておるのだ?契約を申し込んだのはそなただ。契約を提案したのはわしだが契約を申し込んだのはお主だ。人間主体の契約は両者の関係は対等だ。残念だったな』
うん。見事に由香ははめられた。
『まぁ契約をした。これからよろしくな。ところでリーズ先生はここで何をしていらっしゃるのです?』
そう言われた時リーズさんの体がビクッと震えた。
なんか言おうと思って忘れた。というかいっきに投稿するとここ書くことないねwまっ適当に楽しんでもらえればいいかな?




