32話 大精霊の森へ
私達はリーズさんに言われた通りポーション類を買ってきた。
由香がいるからいらないかとも思ったが念の為ヒールポーションを1人3本程買っておいた。他には魔除ポーションと爆発ポーションと魔力上昇ポーションと簡易結界を買っておいた。
私たちがギルドで装備を揃えている間にリーズさんは自分の装備を取りに行ってくると言って家に帰った。
待ち合わせは11時今は10時20分。ポーションを揃えるのにそこまで時間がかからず終わってしまったのでここのギルドの売店を見ている。
«限定品»と書かれたものをいくつか見かけた。
それらは«だれでも簡単擬似精霊召喚器»や«天使を堕天使にする方法»や«対精霊悪魔フィールドバリア»などという変わったというか由香の好きそうな怪しげなものもあれば«対邪神ダークシャドウの装備1式»や«邪流神業の剣»などといったよくわからないが強そうなものもある。
値段も値段だ。一般の冒険者なら一生分を貯めてやっと買えるかどうかという値段をしている。今の私達にはそれを買い占めるほどの財力があるが。
そうしている間に10時50分になったので待ち合わせ場所のギルドの食事処に来た。
椅子に座って待っているとリーズさんが来た。見た目は何も変わっていないように見えるから恐らくまだストーレジの中にしまっているのだろう。というか常に装備を身につけながらいるのは私たちだけなのかもしれない。羽衣は着ていてもそこまで違和感もなければ動きずらいということも無い。いやむしろ守られてる感があり安心出来る。それに羽衣を付けていると剣の重さがとても軽減されて持ち歩けるしすぐに戦いになっても対応できるように常に身につけている。
由香も羽衣を着て杖も持ち歩いてる。だが杖の場合私のように腰にさすところはないから常に手に持っている。邪魔なような気もするが由香はそれでいいらしい。
10時59分に由香とアリスが走ってきた。一応時間内だけど危ないなーと思った。わたしは走ってきた由香に違和感を感じた。その原因はよく見ると由香の腰あたりにあった。さっきまでなかったはずの剣がある。そして手に杖を持っていない。
「由香?杖はどこにやったの?あとその腰の剣はなに?」
「あっあのねこの子急にねぇアリス剣欲しいとか言い出したから街の武具店回ってきたのよ。」
「えへへ、楓みたいな剣が欲しかったの。」
なるほどそういう事かだからギルドの入口から入ってきたわけね。しかし、由香の持っている剣が私のと違うことに気づく。
神器級とかそういう話じゃなくてなんかやたら細い。なんというのだっけこの刺突用武器を。えっとえっとと考えていると
「楓楓、このレイピアね魔法対応しててね、刺した時に水をレイピアを使って流し込むと血中濃度が急に薄くなってパタって倒せるんだってさ。すごくない?ねぇ。」
あっレイピアだ。そうだそうだ。
「ねぇ楓聞いてる?」
「聞いてる聞いてる恐ろしい剣ね。」
「あとね私は使えないけど電気とか石像化魔法が使える人なら刺した所から感電させたり体の内部から石化できるんだってさ。すごいよね。これ。」
それはすごいと言うか怖いわ。まぁ戦力アップになるのかな…?まぁ少しは期待しよう。
「さてみんな揃ったし行きますか」とリーズさん。
「私も精霊欲しいけど無理かな?」とアリスが言うとリーズさんが
「聖属性か闇属性か精霊がないとね精霊はつけれないけど属性妖精ならいけるかも」と励ましか本当かはわからないが言った。
由香は「私は邪神精霊を飼い慣らしてこの世界を滅ぼすのよ」ととんでもないことを言っている。
大精霊の森まではアリスの用意した馬車で1時間ほど。ちなにお昼ご飯は食べてきてもよかったのだがあまり遅くなると精霊が姿を見せなくなったり閉じ込められたりするらしいから移動中に食べれるようにサンドウィッチを買ってきた。
リーズさんの言う通りに馬車を走らせると45分くらいした所で大きな黒い塊が見えてきた。少し走らせると黒い塊が木の集合体であることがわかった。
10分程走らせて馬車を停めた。
そこには«この先大精霊の森。低レベル冒険者立ち入り禁止»の看板があった。
「みんな一応装備を付けておいて。モンスターに出会うかもしれないから。あと魔除ポーションは行きは使っちゃダメよ。精霊が出てこられなくなるから使うなら魔獣避けポーションね」リーズさんが注意してくれた。
「わかったわ。リーフ家の装備を特別に見せてあげるわ。」とアリスがいいストレージ操作をして装備を実体化させ自動的に身にまとった。
アリスの装備は頭から足の先まで緑色で統一されていた。
頭には西洋の騎士が付けているような被り物、胴体には鎖帷子とその上から魔法耐熱性合金プレートの鎧、腰から下も魔法耐熱性合金プレートで覆われた。腰には剣が装備された。脇差し位の長さだろうか。それに日本刀のように刃が反っている。草斬魔刀というものらしい。
一方リーズさんの装備は黒一色だ。
胴体から足先までギルダードの鱗のような模様のついたものを着ている。これはギルダードの鱗を3枚ずつ重ねたものの下に金属プレートを入れたものだそうだ。金属プレートだけだと熱に弱いがギルダードの鱗が熱をほぼ無効かするらしいが電気類の魔法や攻撃には耐性がないためその点は不安があるらしい。そして手には槍のようなものが現れた。長さは3メートル程でその先に1メートル程の刃が付いている。これは槍と言うより薙刀と言った方があってるかもしれない。名前はブラックダークスピアというものらしい。これには闇魔術が施されていて闇属性の使用者だと自分の闇魔法の10倍程の強さになるらしいが長く近接戦には向かない。しかし気になるのはとてもピカピカと輝っており使い込まれたん感じはしない。新品みたいに見える。
由香は…新しく買った黒魔法細剣といつもの羽衣を着ている。
私も金剛王の剣といつもの羽衣を着ている。
「さて行きますよ。気を引き締めてね。」とリーズさんが促した。
大精霊の森は普通の森とほとんど変わらないが所々で白や赤や色々な玉が飛んでいる。これはリーズさん曰くオーブと呼ばれるものでこれが妖精になって妖精が精霊になるらいし。オーブは基本的にふわふわ飛んでいるだけで攻撃してくるわけでも離れるわけでもなくただ風に身を任せ飛んでいる。
『そこの人間達よ、ここがどこか分かってきているのか。』と誰かの声がした。
さて4つ一気に(1時間後と2時間後と3時間後)に投稿します。今回はもう投稿予約かけたので出せないということはないです。
書ける時に書いて出す。なのでこんな感じの投稿が毎回できるわけじゃないのはご勘弁。




