2話 ギルド
目が覚めると私達はとても広い建物の中の椅子に座っていた。
異世界転生に成功したみたいだ。
持ち物を確認しようとしたが何も無い。
すると「あなた達は異世界転生者さんですね?ご案内します」と黒髪メガネのいかにも真面目って感じの青年が話しかけてきた。
ところでなんで私たちが異世界転生ことを知っているのだ?それよりもオシリスとかいう自称神に騙された!装備もお金もないじゃないか!
まぁ過ぎたことだ今はどうにも出来ない。
今度会ったらゲンコツ1発ぶつけてやろう。
ひとまずその青年について行くことにした。
その青年に付いていくと受付のような場所に着いた。
「ここは異世界転生者案内ギルドです。異世界転生者登録とこの世界での生活を決めていただきます。まずお名前を教えてください。」
「氷川楓です。」
「青葉由香です。」
「はいありがとうございます。ではこの世界での生活方法ですが商人をご希望ですか?冒険者をご希望ですか?」
「冒険者を希望します。」由香は迷わず答えた。
「氷川さんはどうしますか?」「私も冒険者で」
「では登録しますね。この世界での所持品管理方法は転生神からお聞きですか?」
「いえ何も聞いていませんが、それよりオシリスって言う神にある程度の武器とお金はくれるって言われたのにどこにあるのですか?」
「おっオシリス様ですかでっではご説明します。この世界では所持品等は左手を下から引き上げると出てくるこのスクリーンで確認することができます。」
そう言って青年はそのスクリーン操作を教えてくれた。私達は試してみた。
何か色々と表示されている。
青年と一緒に今持っているものを確認することにした。「まず武器を貰ったのならここですね」と言いweaponと書かれた場所を指さした。
開いてみると私は金剛王の剣と雷炎龍の加護の羽衣があり由香は疾風の魔女の杖と水風龍の加護の羽衣があった。
「こっこれは…伝説級の強さを誇る武具たちではないですか!ちっちょっと所持金の確認をさせてもらってもよろしいですか?」
「えっいいですけど…?」
さっきまでの真面目な青年はどこえいったのやら、まるで宝探しをしている子供のように見えた。
「なっ!!!」と青年が叫んだ。
「どうしたんですか?」
「あっあなた達はとても恵まれてる初めから1億オシリス持ってるなんて…あなた達は日本からでしたね、日本円で例えると1億円の家を建ててもまだお釣りが来ますよ!」
普通に1億円と言ってくれればいいのに…ん?1億…?億って1千万の次の桁の?ん?あれ?私達大金持ちになっちゃったじゃん!
今度会ったらオシリスにはゲンコツではなく感謝の言葉をぶつけよう。
「しかしですね悪いお知らせがあります。異世界転生は初めの所持金は多くても100万オシリスまでとなっているのです。しかしオシリス様からのものということであなた方は即刻回収して募金または貧しい転生者に分け与えるということはしません。あなた達には1週間の猶予をあたえます。それまでに使いきれるなら使い切るならば回収はなしでいいですが1週間以内に使いきれなかった場合は残金百万オシリスになるように回収します。」
オシリスはそうとういい神のようだ。
「クエストはあちらの掲示板にあります。掲示板にはパーティーメンバー募集もありますのでよかったら目を通してみてはいかがでしょうか。
次に戦い方ですが武器を使ったり魔法を使ったりです。魔法の使い方を説明します。
スクリーンにmagicという項目があると思います。
それを有効に使いながらクエスト攻略してくださいね。レベルが上がると新しい魔法を覚えれたり他の人から教えて貰うことで新しく魔法を獲得することができます。なにか質問はありますか?」
いつの間にか会った時の青年の話し方に戻っていた。
「あっあのこれの1番上のHPはヒットポイントだと思うんですけどMPってなんですか?」
さっきまで一言も話さなかった由香が口を開いた。
ちなみに由香がさっきまで何をしてたか?羽衣を着て杖をブンブンと振っていた。余程早く魔法が使いたいのだろうか…
「興奮のあまり大切な事を言い忘れてました。HPはおっしゃる通りヒットポイントです。MPは魔素ポイントです。それわ消費して魔法を使うのです。それは1時間で10%ほど回復します。通常攻撃を当てても微量ですが回復します。誰かに分け与えたり分けてもらうことも可能です。他に質問は?」
「えっと…貯金って出来ないですか?」
「残念ながら貯金が解禁されるのは転生して1週間くらいしないと口座が作られないんですよ。なので回収されたくないのなら1週間以内に使ってきて下さいね。この話はここだけの秘密ですから誰にも話さないでくださいね。」
と青年はニコッと微笑みながら言ってきた。「他にご質問は?」
「今は特に無いです。」
「何かあったらまた来てくださいね。あなた方の活躍を楽しみにしています!」
「ねぇ楓、私ギルドって薄暗くてもっと男の人たちがいっぱい居て危険なとこかと思ってたけど明るいし女と人もいて安全そうでよかった。これからの冒険楽しみだね。」
「そうね、楽しみね。」
こうして私達の異世界生活は始まったのだ。
ちゃんとした文になってるかな?心配です(>_<)
作者も読者も楽しめるものを作れるといいのですが…まだまだですね(*^^*)