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私の異世界生活  作者: LLENN
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16話 オークロードΩの出現

今正午である。


暇なのだ。


いや正確には何もやる気にならないのだ。


ドラゴン討伐が無事に終わりドラゴンスレイヤーの名を得てもう満足してしまっている。


簡単に言うとバーンアウト状態だ。


クエストを受ける気にならない。


だって私達は予定としては明日家が完成しドラゴンの報酬金の1千万オシリスを受け取る。


冒険者の平均生涯所得金は6千万円ほど。自分の家を持つのは転生冒険者も含め冒険者の中では5%に満たない程度。


それなのに私達は転生1日目で家を建ててしまったのだ。


なんかもうやり切った感が半端ない。


あっ今思い出した。そう言えばスイカの大軍討伐クエストの報酬も明日じゃん。


もう私達働かなくていいんじゃね?


もう明日家が建ったら執事(しつじ)かメイドでも雇ってグータラ生活を送ろうかな?ルーミアから12色に光るマジカルストーン貰ったけどあれも転売して金にするともう働かなくていいだろ。


ギルドの職員曰く(いわく)曰く純度100パーセントの自然物の12色ストーンは値段が付けられないほどのものだから言い値で買い取ってくれるか高額すぎて買い手が見つからないかとの事。


ギルドなら買い取ってくれるだろう。


なんなら王都に行って献上物(けんじょうもの)として王に渡してもいいだろう。


なんてことを考えていたらいつもの如く(ごとく)由香が走ってきた。


「楓~クエスト受けよ。」


え?普通にやだ。なんでお金あるのにそんなに働きたがるんだろ。


確かに魔法を撃つのは楽しい。


でも今の私の中では グータラ生活 〉クエスト だから休みたい。


由香がすっと黄色い紙を見せた。クエスト依頼書だ。


内容は…オークロードΩ(オメガ)の討伐。


まぁオークはゴブリンの親戚もしくは同種それのでっかい版でそこまで強くないだろう。


Ωがなぜ付いているのだろう。


まぁいいや。受けない。やんわり断ろう。


「あのさぁ由香、私今日は疲れたから明日にしよ。」


もちろん明日も行く気は本当はない。だが行きたくないと素直には言い難い。


まぁこれは日本人特有のバシッと言えないものだろう。


でも由香はそんなに簡単に引き下がらない。


「えー疲れてるの?私は疲れてないから大丈夫!」


そんな話してないよ。


「疲れてるならポーション使えば楽になるよ。」


すっかりそれ(ポーション)のこと忘れていた。


使い切ったといえば買えば?と返ってくるだろうしなんなら由香が私のために買ってきそうだ。


お金がないは通じないだろう。


くっ疲れたが通じない…。


武器も全然支障はない。


怪我もしてない。


それなら必殺の…「最近色々ありすぎたじゃん?それでさ私疲れちゃったのかもしれないけど熱があるんだよね。だからさ今日はクエスト無理かなーっ思うの。」


必殺 体調不良!


これはどうしようもないだろう。


勝ったこの駆け引き勝った。と内心思っていると


「なーんだ体調不良なのか先に言ってくれたらこれ渡したのに」と言って何かを差し出す。


「何?これ?」


「治療ポーションだよ。これで熱も引くと思うよ。」


なっ!体調不良すら効かないだと…。


負けた私の負けだ。


これには勝てない。


「怪我とかしたらそれ用のポーションも持ってるから言ってね。魔法でも治してあげるから♡」


まっ眩しい。さすがビギニングシティのナイチンゲールの名を持つ由香だ。これに勝てるものは死のみ…か。


仕方ない駆け引きに負けた。


大人しくついて行こう。疲れの取れるポーションかなんか持ってないかな?


「ねぇ由香?あのさ」とまで言ったところで由香が被せて言ってきた。


「疲れの取れるポーションね。あるわよ。ちょっと待ってね。()()()()()。」そう言って由香はスクリーンのmagic(魔法)を操作している。


「はい出来た。」


私はまだ由香を呼んだだけなのに凄いなと思い由香から渡されたポーションを口にする。


とても甘くて全身に染み渡るように入っていく。


「あのねそのポーションはほんとに疲れてる人にはとても甘く感じて少し疲れてる人には少し甘く感じるの。その顔はとっても甘いのね。お疲れ様 楓それじゃクエストに出発~♪」


クエストを受けると言うと受付で本当は討伐しなくてもいいんだけど依頼来ちゃったら仕方ないのよねと言われなんで?と聞くと多分オークロードΩに会えばわかると思うと言ってきた。


まぁ詳しく教えて欲しかったが由香をずっと引っ張ってくる力に負け、引きずられながらゴブリンの洞窟に向かったようにドラゴンに乗って行く支度をした。


基本情報としては、オークロードΩは山林(さんりん)に住んでいたオークが進化をしてそれがおっきくなって手に負えないから討伐してくれとの事。


まだ近くの街や村にオークロードΩによる直接の被害はないそうだ。


まぁ受付で言われたことは気になるが害が出る前に討伐せねば。


私達は支度を整えた後ドラゴンに乗りランベルー山脈のランベル高原に向かうことにした。


そこがオークロードΩの目撃情報多発地点だ。


オークロードΩはゴブリンやオークやコボルトを襲いどんどん強くなってるとの事。


ドラゴンを急がせた。

調べたらオークもゴブリンも言い方の違いだけとか言われたりしてるんですねwこの「私の異世界生活」ではオークは豚と人の配合種的なものゴブリンは小鬼として扱わせていただきます。

オークロードΩのΩの謎は次話で明らかに!

お楽しみに

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