表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の異世界生活  作者: LLENN
14/37

13話 ドラゴン討伐クエスト

「皆さん起きてください。もう少しでアウトバイガント砂漠に着きますよ。」


私達はその声で起きた。


時刻は午前3時20分頃。


どうやら爆煙龍の巣で待ち夜行性の龍を待ち伏せし、街に砂埃を巻き起こして疲れた龍を倒すという作戦だ。


龍は大体午前4時頃に帰ってくるという。


爆煙龍の巣は市体育館ほどの大きさのものが砂漠の中にある。


どうやらあれらしい。


なぜ爆煙龍を討伐するかと言うと近くの街に毎日砂嵐を起こし作物や家畜に甚大な被害をもたらしてそれでは街の経営が成り立たないということでついに討伐依頼が出たのだ。

馬車は壊れたり被害を受けないためにドラゴンの巣から5キロくらい離れた場所で待機しクエスト終了次第向かいに来るとのことだった。


私達は巣の中に入り反対側に一応撤退用の穴を開けておいた。

私達の作戦はこうだ。


まず前衛職の人が盾となり後方からウィザードとかで攻撃するとの事。


スナイパーのヤーマンさんはどこか別の場所に行くといい馬車を走らせどこかに行ってしまった。


まぁ彼なりの作戦があるのだろう。


盾となる前衛職は合計8人で中心にはあのドワーフおじさんがいる。


心強い。


私達は魔法を試し今使えそうなのを見極めたら所定の位置につく。


私はナイト(騎士)で一応前衛職だけどまだ防御力が低く盾も持たないため簡易結界と魔法障壁を常に使用した状態で戦うことにした。


簡易結界はすぐに発動するので危険な場合に発動させると即座に球状の結界が現れ守ってくれる。


魔法障壁は前方だけを守るものだからこれを使いながら接近し戦う。


まぁ基本は他の前衛職の人に任せて行けそうな時に行くという感じだ。


由香を含むウィザードやアーチャー系統は後方から遠距離魔法を打ち続けるというものだ。


まぁ作戦としてどうなのかはわからないが魔法が試せるならなんでもいいや。


今は午前3時46分。


そろそろ現れてもいい頃だ。


その時〔おい聞こえるか。爆煙龍を12時方向真正面だ!距離15000フィートに確認!そちらにはあと5分程度で着くだろう。これより目の狙撃を開始する!〕とヤーマンさんの声が無線機のようなものを通して聞こえた。


15000フィートは大体4.5キロほどの距離だろう。


目の狙撃?4.5キロの距離を?


〔了解!お前の狙撃にかかっている!〕と行きは別の馬車だったリンクス・サー・レミンが返す。


遠くで銃声が響く。


中に曳光弾(えいこうだん)が入っているのか暗い空を赤、青、緑、白色々な色の線が飛んでゆく。


約1分後〔左目を狙撃に成功繰り返す左目の狙撃に成功した。曳光弾で大まかの場所はわかったか?私はここで引き続き狙撃を続ける。やつの皮膚はとても硬いマジックアーチャーの矢は恐らく貫通はしない。ウェポンエンハンス(武器強化)はしないと剣も通らないかもしれない。有効属性は電気と土だ。頑張ってくれ。〕


有効属性は電気か黒雷廻とか使えるのかな?よっしゃやるぞ!


千里眼を使い曳光弾の方向を見るとドラゴンの姿が見えた。


大きさは頭が5mほどあり、翼が2本で翼が15メートルほど、胴体は尻尾まで入れて50メートルくらいのサイズだ。


私は試しに千里眼で距離と座標を測り黒雷廻を放ってみた。


グギャャャャャというドラゴンの叫びのようなものが聞こえた。


どうやら結構効くみたいだ。続けて5発黒雷廻とファイヤーボールを2発打ってみた。


グギャャャャャギョギャァァァキューーーーー的な叫びが聞こえた。


それでもドラゴンが落ちたりすることはない。


私に続くように由香もウィザード姉妹もあの変態も攻撃を開始した。


ヤーマンさんの言う通りマジックアーチャーの矢は貫通しないが白く光る矢がドラゴンの体に刺さってゆく。するとドラゴンは大きく息を吸うようなポーズになった。


「なにか来る!」


そう私は叫び簡易結界発動させた。


結界が発動し爆煙龍のブレス攻撃から飛ばされずに済んだ。


ドワーフおじさんは盾でナルシストは大剣で飛ばされずいた。


残りの6人とあの変態は1968フィート(600メートル)くらい飛ばされた。


ドラゴンまでの距離約500フィート(152メートル)前衛が2人だけではキツいと思うので私も入った方がいいかなと思い前に出ると


「下がってろお嬢さん。あんたはこっちが指示をするまで手だしは無用だ。指示をしたら黒雷廻を打ってくれ。ウィザードの姉ちゃん達にも電気系統の魔法を使える人にはいつでも打てるようにしておけと伝えておいてくれ。」


と言われた。まぁ私が前衛職をあんなドラゴン相手に出来るとは思えないし素直に下がった。


後衛の人達に伝えるとわかったわと言われた。


その戦いかたはドワーフおじさんが走りそのあとをナルシストがついて行きバリアを使いドラゴンからのショートブレスを弾きどんどん距離を詰めていく。


その後ろからどこから現れたのかヤーマンさんが駆けてゆく。


ヤーマンさんの手にはライフルは無く持っているのは槍だ。


ドラゴンとの距離を詰めるとドワーフおじさんとナルシストが盾になりドラゴンの気を引き付けている。


〔電気系統の魔法を使える人準備!〕とヤーマンさんの声が無線機から聞こえた。


〔槍に向かって魔法を放て〕と言うとヤーマンさんは槍をドラゴンに放ち槍はドラゴンの腹部に刺さった。


その位置はマジックアーチャーの放った純白に光る矢が1番密集している場所だ。


〔撃て!〕その掛け声で私達は魔法を放った。


すると私の黒雷廻は槍に吸い込まれるように飛んでいきドラゴンの体全体が光った。



ズドーーーーン 物凄い衝撃が走った。


ドラゴンが地面に落ちた。


〔おい楓と言ったか?来れるなら来い。〕


なんで私なんだ?まぁ行くか。


走って行くとそこには翼はボロボロに破れ矢と槍が刺さったドラゴンの姿があった。


私が来てどうなるのだろうかと思っていると。


「お前にドラゴンスレイヤーの名をやる。ドラゴンにトドメをさせ。」


とドワーフおじさんが言った。ドラゴンスレイヤー?結構名誉ある称号じゃないですか。


「私は全然活躍してないのにいいんですか?」


「あぁ第1番の攻撃ではないが先制攻撃を仕掛けたのはお前さんだ。ドラゴンスレイヤーの名を持っていてもおかしくない強さも持っている。問題は無い。どうする早く決めろ。」


問題ないなら貰うか。


「私でいいのならトドメをさします。首を落とせばいいですか?」


「あぁ」


ごめんね爆煙龍。ファイヤーブレードを発動させた。


「たぁぁぁぁぁぁ。」


ドラゴンの首に向けて剣を振り下ろした。


パンッ!という音と共にドラゴンの首が転がった。やったぁぁぁと後ろからみんなが駆けてくる。私も嬉しくなった。


「さて、このドラゴンの下処理するぞ手伝え。」とドワーフおじさんが言った。


下処理?そのまま焼却とかじゃないの?


「このドラゴンは女神イシス様への捧げ物(ささげもの)用とギルドと街の市場に卸す(おろす)様に分ける。まずは内蔵を取り出して腐蝕(ふしょく)を防ぐ。」とドワーフおじさんが言うと紅炎(かれん)さんがやってきてドラゴンのお腹を割いた。


マジックダガーの切れ味はとてもいいようだ。


そのあとはとても見事な凄技(すごわざ)だった。


紅炎さんが割いたところから内蔵を引きずり出しその後方で魔法を使い売れない内蔵を焼いて灰にしている。


ドラゴンの内臓には大量の魔素が含まれてるため作物にかけるととてもよく育つそうだ。


紅炎さんはドラゴンを解体していく。ものの5分でドラゴンは綺麗なブロックに分けられてしまった。


クエストが終わったと馬車を呼んだ。


約10分後に馬車が来た。


行きとおなじメンバーで帰ることになりそうだったのでロークスと同じ馬車はやだと言うと男女で分けられた。


こっちの馬車は7人あちらの馬車は11人と少し狭いかもしれないがロークスと一緒は嫌なので我慢してもらうことにした。


帰りの途中行きは別の馬車だった2人の女性とも自己紹介をした。


1人はロマン・サートゥルーリ・チャンクスという人で職種は盾槍剣士(シールドスピアナイト)もう1人はアメリカからの転生者でスミス・ジェシカという人らしい職種はマジックアーチャー。


どっちも優しそうでいい人達だ。ドラゴンの居なくなった砂漠は穏やかになり街が荒らされることももう無いだろう。


ところでドラゴンはどこにあるのか?それはみんなのストレージの中に分かれて入っている。


私の持っているドラゴンの肉はギルド用だ。


これは多少傷んでもいいからまずギルドに帰る途中でイシス様と行く女神を祀る(まつる)教会に行くことになった。


イシス様に捧げるものは新鮮で傷んでいては失礼なので最優先だ。


私達は無事にドラゴン討伐を終えることが出来た。

ブックマークしてくださった方ありがとうございます。嬉しいです。もしよければこれを他の人に紹介して頂けたりすると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ