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私の異世界生活  作者: LLENN
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11話 魔法継承

宿に帰ると由香が起きていた。


まだ寝てから5時間くらいしか経っていないのに大丈夫なのだろうか。


そう思ってると「ねぇ楓、クエストに行こ」と言ってきた。


HPとMPは回復しているのだろうか?と由香のスクリーンを覗き込むと満タンいやそれ以上にあった。


どういうこと?


「ねぇ由香?なんでオーバー回復しているの?」


「ん?これ?これはね、ヒールポーションって言うのを試してみたの。これはHPとMPが90%回復するやつでねクエストでドロップしたから試してみたらとってもいいの。ギルドでは5000オシリスくらいで売ってたよ。楓も買ってみたら?アイテムなら回収されないでしょ。」


回収…?


あっすっかり忘れていたがあと3〜4日で100万オシリスまで減らす必要があった。


私の残金は862万4301オシリスだった。


ポーションを買いまくっても全然余る。効率的に使う方法を探したい。


ギルドに行って聞いてみるか。


由香も同じくらい残っているから使わないといけない。


とりあえずギルドに行くことにした。


ギルドにはたくさんの冒険者がいた。


昼間なのにお酒を飲みまくってるドワーフのような体型の人や作戦会議をする冒険者達もいる。


私達はギルドの人に無駄のないお金の使い方を聞いた。


すると魔法を他人から教えて貰いある程度の報酬返す必要があるからお金のあるうちにいろんな人から魔法を教えて貰ってはどうかと提案された。


他の人から教えてもらう魔法に制限は特にないが本家の魔法に比べて職種や使える魔法適正属性でなく不利な魔法だと威力や効力とかが劣ってしまうとの事だ。


私達の魔法適正属性は私が聖と火と電気と精霊と無属性で由香は水と風と土と闇と同じく無属性だそうだ。


普通は多くても3つが限度なのに私達は2人とも5つの適正属性を持っているからしい。


武器といい運といい適正属性の数といい私達はどうやらあのオシリスと言う神にチートレベルの恩恵を受けたようだ。


魔法を教えてくれそうな人を探した。


私達はどの属性も平均以上の数値が出ていたので本家(ほんけ)と対等もしくはそれ以上の魔法を使える可能性があるとの事だった。


なので教えてくれそうな人を探した。どんな魔法がいいかは知らない。


適当に強そうな人に声をかけて回った。


13人目でやっと教えてくれる人を見つけた。


いい魔法を教えてくれたら報酬を弾もうと言ったら教えてくれることになった。


その人の職種はマジックアーチャー。


魔法を使い超遠距離の敵にも攻撃の出来る職業だ。


彼の名前はルドルフ・アーミラス・ロークスと言うらしい。


彼のことはロークスと呼ぼう。彼は24歳でで冒険者を始めて6年目らしい。まだ若いのにギルドではとても悪い意味で名前の通っている人だとか。


なんでも彼は冒険者3年目の時に千里眼を覚えそれで女湯を覗いて逮捕されたとかなんとか…。


まぁ教えてもらう人があれでも魔法に関係ないから教えてもらうことにした。


教えてもらう魔法は千里眼(せんりがん)超遠距離狙撃ちょうえんきょりそげき広範囲熱波感知こうはんいねっぱかんちエンハンス(自己強化)だ。


教えて貰い方は簡単。


教える側がスクリーン操作で魔法継承を選択教えてもらう側が魔法継承受諾を押す。


そうして教える側が魔法を発動し、発動すると教えてもらう側のスクリーンに魔法が表示させれるからそれを習得と選択すると使うことができるようになる。


いずれも無属性の魔法で適正属性だ。


報酬としてどのくらい欲しいかと聞いたらカラダが欲しいと答えたのでビンタしてやった。


やっぱりただの変態だった。


報酬として50万オシリスを渡したら大はしゃぎで帰って行った。


まぁロークスは変態だが無事に魔法継承することが出来た。


私達は各自の無属性以外の適正魔法を習得するためしばらく別行動することにした。


集合は深夜クエスト張り出しの2時間前の9時にした。時間は10時間はちょっとある。


私はギルド内にいる人全員に声を掛け、了承を貰った人からいくつか教わり報酬を渡し別の人を探すを繰り返した。


しかしそれは疲れるので私は依頼用紙を作りギルド掲示板に貼ってもらうことにした。


ひとつの魔法で最低1万オシリス、魔法の種類によっては高額を出すと書いたものを貼ってもらった。


依頼用紙を掲示板に貼ってもらうのに500オシリスかかった。まぁそんなことは気にしない。


掲示板に貼ってから30分もしないうちにお金目当てと思われる冒険者達が群がってきた。


まぁお金目的であろうと私は魔法をちゃんと教えてくれるなら誰でもいい。


教えれる魔法を書き出してもらい興味を引いたり使えそうと思った魔法を教えてもらうことにした。


結局16個の魔法を教えて貰い残金を300万オシリス程にすることが出来た。


教えて貰った魔法は、トラップ、キュア、ファイヤーボール、超爆発魔法、黒稲妻廻(ブラックサンダーカイ)、魔法障壁(マジックバリア)等々でなかなか使えそうなものが多い。そして情報も貰った。


それはレベル100になるとMP上限がなくなる。つまり使わなければオーバー回復するわけだ。


150までは比較的簡単に上がるらしい。


いや比較するのはランク200ちょっとの人達だ。


ランク150は中堅冒険者と上級冒険者の区切りらしい。


ランク150に達するには各自にその時特定モンスターの討伐が依頼されるとの事。


依頼されるモンスターはその時によって違いゴブリンとかの雑魚モンスターの時もあれば深淵黒炎竜しんえんこくえんりゅうなどとかいう奈落の底に繋がる回廊に住むドラゴン討伐が来たりなど様々なのだとか。


時間はまもなくギルドの大時計で9時を示す。


そろそろ由香がやって来てもいい頃だ。


9時5分になっても由香は来ない。


9時10分を示す頃に由香がやってきた。


「ごめんね楓。待った?ちょっと教えて貰うのに時間がかかっちゃってね。」


「いやいいけど何を教えてもらったの?」


「後で見せてあげる。だから今は言わない。」


まぁいいか後で見せて貰えるなら。


深夜クエストの前に腹ごしらえをすることにした。


夜ご飯は、カウザーと呼ばれる牛のステーキと食用ネズミの唐揚げと適当なサラダだ。お腹が膨れると眠くなるのでクエスト発表まで1時間ほどあるので仮眠をとることにした。


「…きてねぇ起きて楓」由香の声がする。ふわぁぁ。眠い。


「このクエスト受けてきたから行こ!」どれどれ?


「!?」


ガタッ 私はそのクエスト内容をみて驚いてしまった。


眠気も飛んだ。


そこに書かれていたのは爆煙龍(ばくえんりゅう)と呼ばれる砂漠地帯に住むドラゴン討伐だ。


適正レベルは200〜300と書いてありMP解放すらしてない私たちの太刀打ちできる相手でないことは一瞬で分かった。


どうしてこんなクエスト受諾をギルドは許可したのだ…。

ドラゴン討伐…さて、この後に待ち受けるものとは…

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