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2話

「えちょ、これ何?」

「何って、君は『魔法少女』になったんだよ。」

「なるほど…ってこうゆうベルトで変身するのってバイクに乗るヒーローだけでしょ!?TS魔法少女は…悪くは無いかもしれないけど……」

「それよりもこの怪物を早く倒さねくてはならないよ!」

「そ、そうだな。というか魔法?とかどう使うんだ?」

「あぁ、そうだね。先に君の使う事ができる魔法を説明しなくてはいけない。」

「それで、どんな魔法が使えるんだ?」

「そうだな……君が使う事ができる魔法は……《無からバイクを生み出す魔法》だ!」

「す、すげえええ!、じゃねーよ!何その魔法!もっとキラララーンとかしゃらららーんみたいな魔法は無いのかよ!」

「あとは、君の場合は変身している時は常に《身体能力強化》の魔法が施されているね。長時間の使用は体に大きな負担をかけてしまうから、戦闘が終わったら変身の解除をオススメするよ。」

「って、奴がやってきた!」

ついさっきまで暗くてよく見えなかったあの怪物の姿がようやく見えてきた。

そいつの体は薄く、ペラペラしていた。

さらに全身が真っ黒でコウモリのような羽を持ち、腕はかなり長い。

まるで影のような奴である。

いや、影そのものにも見える。

だから暗いとほとんど見えなかったのか。

「とりあえずどーでもいいから殴る!俺がゲームで鍛えた動体視力やら反応速度を舐めんじゃねーぞ!オラ!」

それは自分でもビビるほどの速度を持ったパンチであったが、なんとあの怪物に対してはすり抜けた。

そして俺の拳は壁に思いっきり激突する。

その隙を突かれて連続して攻撃を受けてしまう。

なんとか相手の腹部に蹴りを入れたが、それもすり抜けてしまう。

そのまま体制を崩した俺は再び吹き飛ばされてしまった。

「なんなんだよこいつ。攻撃が全部すり抜けるとか。なのにあいつの攻撃は当たるしさぁ。」

「ふむ。やはりこの敵は魔法を利用して君の攻撃をすり抜けさせているようだね。」

「そうなんだ……ってどうすればその対策ができるんだよ!」

「そうだね。じゃ1つだけヒントをあげよう。この怪物の使う魔法の1つに『空間と空間を繋げる魔法』を使っているよ。でも範囲はあまり広く無いみたいだし、大きさもかなり小さいね。」

全然意味分からんし、しかもこいつ調子に乗ってやがるし、なんなんだよ。

でも『空間と空間を繋げる魔法』か。

ワームホールのような物を作るのだろうか。

それに、この怪物が使う魔法の1つ、と言っていたから他にも使っている魔法があるのだろう。

そう考えながら再び近づいてきたこの怪物をよくよく観察してみた。


ただ黒い。

やっぱり影のよう……ん?影!?

そうか、この怪物と思っていたものはただの影って事か!

恐らくこいつが他に使っている魔法は『影を操る魔法』みたいな感じだろう。

そして影にワームホールを作り、そこから本体が攻撃する。

意外と単純なトリックだったな。

タネさえ分かってしまえば後は簡単。

本体を叩くだけのお仕事だ。




さぁて、どうしようかな〜。

どうやって本体ちゃんを叩こうかな〜。










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