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味噌汁を決して否定しているわけではないんだぞ?
俺は味噌汁に白いご飯っていう日本人って言う飯が好きなんだ。それに生卵があれば言う事なしだろ? 卵かけご飯にして食う、あれは本当にヤバイよな。
あのウマさは、下手な定食屋で食うよりも断然満足感が違うだろう。
話がそれてしまったが一体何の話をしていたんだっけ? そうそう、味噌汁の話。で、俺が学校に味噌汁を持って行かないっていうのはだな、朝起きて味噌汁、昼も味噌汁、味噌汁三昧っていうとこがちょっとな。それにスープとか持ってくとその分荷物がおおくなるじゃないか。
それはちょっと面倒にも感じたりするよな。
「文士、どうしたのそのシャツのボタン、取れてるじゃない」
「そう」
「そう、じゃないでしょう?なんで早く言わないのよ?今からボタンつけたりしていたら、学校間に合わなくなるじゃない」
「いい」
「いいって何よ?」
「あ~。だから良いって。俺このままで行くから。それじゃあ行ってきます」
「あっ、もう文士、こらっ」
あ~うるさい。なんでオカンっていうのは細かいことをブツブツと言うのかねえ?
俺がいいって言っているんだからいいんだっていうのによ。
自転車に乗って家の前の坂道を下る。お、あの制服女子高のじゃん。あそこの学校に通う子って可愛い子多いんだよな。
お嬢様高校とか言われるだけあって、髪の毛も茶色く染めたりしていないし、清楚って言葉のままの女子高校生って言う感じだ。
うわー、あのサラサラな黒髪ロングヘアーでいい感じ。ついていこうかな。
ああいう子と友達になるには一体どうしたらいいんだろうか?
その女子高校生と別れ際、その子を追い越したところで、何か別のものを気にするフリをしてその子の顔を確認。
おぉお!
超可愛いじゃん。うっわーいいなーマジで。
そうやって一瞬振り返る術……これが今の俺には精一杯の技だ!いや~これじゃ完全にアウトだよな。
ただ見ているだけじゃ何も起こるわけねえもんな。
だけどよ?