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「う~ん。そうっスねえ、少し遠くて見えにくいですけど、普通のおじさん体系ですね。背中になんか黒い痣の様な物が見えますねえ」俺がそういうと驚いたような目を丸くさせて

「正解」とユースケの姉さんが言った。

「なにが正解なんスか」


「実はあの人私の親戚なの。その痣は、生まれた時からあるらしくて、少し目立つから手術しようかと考えたこともあるらしいんだけど、でも男の子だからって事でそのままなのよね」

「はぁ、そうなんですか。生まれつきの痣が」


しかし、明らかに、能力を試されてたってことだよな。


「すごいわ文士君。さすが神永先生の甥っ子だけのことはあるわ」

「はぁ」そんな事を言われても正直あんまり嬉しくないんだよな。

「それで、お願いできないかしら? あなたのその力があれば色々な未解決事件が解決されるはずだから」


そう言われても、困るんだよな。第一まだ高校生だし、それに面倒な事に巻き込まれるのも嫌なんだよな。

 映画とかドラマとかで見る分には面白いからいいにしても、自分がそういうのをやるっていうのはちょっと。気が引けるというかさ。

 それに一度引き受けたらズルズルいくだろう。

「いや、すみません。ユースケのお姉さんの頼みだから断りにくいんですけど、俺にはそういうのは向いていないと思うし、出来ません」断るしかねえだろ。


「向いている向いていないとかそういう問題じゃないのよ。その力は貴方が持つことで困った人を救えるからってその力があるのよ」

「……」俺はなんにも困らないけどな。

「そうよね。まあもう少し時間をあげるからもう少し真剣に考えてみてくれない」

 

 

                  *


 自分の家に帰り、階段をあがって部屋に入り、テレビをつけて床に腰を下ろす、

 ……ったくそんな事言われてもなあ、事件とかってリアルな事件とかだろ? 人殺しとか? いやいやいやそれは勘弁してくれって。

 

 やっぱり何回考えても俺には無理だわ。いくらユースケのお姉さんの頼みとはいえ。


 頂いた玖珂らむ子ちゃんの写真を見る。すげえ。水着じゃん。激レア!

 こんな格好させられて大丈夫なのかよ。玖珂らむ子ちゃんには制服姿が一番似合って可愛いっていうのに。それにこんな下着の様な姿をして他の野郎たちが見るじゃねえか。

 待てよ。下着? むふふふふ。

 ということは――。 ということはだよ。 もしかして、これって、らむ子ちゃんの裸が透視できちゃったりとかしちゃったりとかして……。


 うぉおおおおおおおおおおおおおおおお! 

なんでそんな事に今まで気が付かなかったんだよ。

 それでは丁寧にズボンを降ろしまして正座になってから……と。ムフフフ。


「玖珂らむ子様、これより失礼ながらもそのお身体を拝見させて頂きたく思います。これは決して変な意味ではありません。あくまでも、あくまでもエロス目的とかではありません。あくまでも実験です。どうかどうか許してください。それでは……」


 水着姿の玖珂らむ子ちゃんのカードの上にゆっくりゆっくりと左手を持っていく。薄めを開けて、ちょうど重なったところで玖珂らむ子ちゃんのカードを見る。


――ドックン、ドックン





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