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傭兵団の朝は早い  作者: 珠江 優貴
第1章 旅立ちの日
9/43

動き出す任務

やっと出てきました。

~調査任務~


アイナ・クリス殿、貴女の近頃の活躍を聞き、今回の任務を与える

都の喫茶店【アーリー・モーニング】

此処を拠点にしている傭兵団【朝焼けの光】に潜入調査

2日後より、任務開始

調査報告は此方から接触する

任務までは城下町に行き、街の散策

読み終えたら封筒ごと、焼却


以上

                      ロッド・ハイス


手紙を読み終え、暖炉にそっと、置くと

周りから徐々に火が点き数秒で燃え尽きました。


身支度を手早く終わらせ、三十分もしない内に王宮を出ました。

二年近く、王宮から出なかったので、街の雰囲気も変わっている所が多く

とても新鮮な気持ちになりながら、街を見て回り、私の中の目的地を目指しました。


目的地に近づくにつれて懐かしさが込み上げ、見覚えのある人とも数人挨拶を交わしました。


『久しぶり、元気だったかい アーニスもヒューデルも、その子供も元気だよ』

声を掛けてきたのは弓の名手トロスでした。

2年で大人っぽくそして、どこか自信がある風貌に成長していて

一瞬、誰かわかりませんでした。


トロスと一緒に目的地である、鍛冶屋を目指しながら王宮での話をしていると

あっという間に鍛冶屋に着いてしまい、鍛冶屋の前にはハイルフが待っていました。


『久しぶり、ハイルフさん二年間、一度も帰ってこなくてごめんね』

少し照れながらも、ハイルフに挨拶をすませると

ハイルフは鍛冶屋の暖簾を潜りながら

『元気な姿を見れて良かった おかえり アイナ』


トロスに手を引かれ一緒に鍛冶屋に入り

荷物を置き、家畜小屋に走りました。


アーニス、ヒューデルそして二頭の子供の・・・

『【アーデル】って名前にしたんだ、両親の名前からとってね』

トロスが後ろから教えてくれました。


アーデルは両親に似てとても、早い馬らしく

今年出た馬術大会では3部門で優勝した実績があり、大会始まって以来の快挙だったそうです。


トロスが鞍を持って来て

『アーデルに乗ってみろよ、君なら喜んで乗せてくれるはずだよ』


アーデルは嫌がる事無く、鞍を着けさせてくれて、すんなり乗せてくれました。

初めて乗ったのに何処か懐かしく、とても心地よい一時でした。


夜はトロス主催で宴が開かれ

懐かしい思い出話に花を咲かせました。



=王宮 ロッド・ハイス書斎=


『彼女でよろしかったのでしょうか』

一人の軍人がロッドに問いかけた


『お前さんは彼女に勝てるかい 良いんだよ彼女で』

ロッドの答えに顔をしかめながら軍人は続けた。


『しかし、あの者はあいつの娘ですよ また何をしでかすか、判りかねます』

腕を組みながら窓の外を見るロッド


『それも込みだよ、潜入調査この名目ですらあいつらには、もうばれている筈だ』

『でもそれで良い、今日は切り上げて寝るぞ~ お前も早く自室に戻れ』


不本意ながらも軍人は部屋を追い出され、自室に戻って行きました。


『アイナ・クリス、そしてその父親、朝焼けの光、剣精の加護

豪華なメンバーが揃いつつあるなぁ』


微笑みながらロッドはロウソクを消しました。









最後まで読んでいただきありがとうございます!

不定期更新ながらも

今後ともよろしくお願いします。

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