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傭兵団の朝は早い  作者: 珠江 優貴
第1章 旅立ちの日
4/43

アイナの選択

休日だったので1日に数回上げてしましました。

馬術大会から半年

ロッドの誘いに心が揺れましたが、今までお世話になったハイルフに話すことが出来ず

月日は流れました。


暖炉には、馬術大会で優勝したトロフィーとメダルが飾られていました。

予選で見せた走りを本選でも披露し、かなう者は居ませんでした。


馬術大会で仲良くなった、弓使い【トロス・カイル】と言う青年

弓の部門で優勝したトロスが少し、恥ずかしそうな素振りを見せながら私に話しかけてきました。


若干オドオドしている物の、馬に乗り、弓を引く彼は自信に溢れ、同じ人だとは思えないぐらい

活き活きした表情で的を射抜いていきました。


そんな彼が私に何の要かと尋ねた所

『君の勇敢な姿にとても興味を持った・・良ければ一緒に食事にでも行かないか』

男性からご飯を誘われることなんて一度も無かった私は、少し困った表情してしまい

突然すぎる彼の誘いに、断ろうとした時でした

アーニスとトロスの愛馬【ヒューデル】が仲良さそうに、周りを走り始めたのでした。


あんなに嬉しそうに走り回るアーニスを引き離すのは可愛そうだと思い

トロスの誘いを受けることにしました。


彼の話は以外に興味をそそる話ばかりで、代々森を守る狩人の一族だ、とか

自分の身体の4倍もでかい、熊を仕留めた話や家族の話や・・

とても、思い出に残る食事でした。


アーニスとヒューデルも恋人同士の様に仲良くなり

半年たった今では、アーニスのお腹には新しい命が宿っていました。


たまに、トロスに弓を習いに稽古場にお邪魔することもあり

やはり弓を引く彼の姿は、別人のように勇ましく見えていました。


私も挑戦してみましたが、弓を引くことすら難しく、的に当たる気配すら無い

状態でしたが、何度も通ううちに一応、的には当たるようになりました。

数十本の中で一本ですが・・


新しい事も学び、何不自由無く暮らしている私に選択が迫られたのは

16歳の誕生日を迎え、数日がたったある日でした。


その日は雨で、出産を控えるアーニスの側に居て世話をしている時でした。

フードを被った人が鍛冶屋を訪れたのです。


初めは、鍛冶屋のお客様かと思い、話しかけたのですが、用件を伺ってみると

私に要があったらしく、ハイルフ立会いのもと、話が始まりました。


フードを脱いだ彼の顔には見覚えがあり、馬術大会で私に話しかけてきたロッドでした。

『馬術大会、おめでとう 1年待ったけども来なかったので私から伺わせてもらったよ

例の件、答えが無いのはノーと受け止めるべきだと思うのだが、どうしても諦めきれなくてね

人の希望になれる存在をみすみす、逃す事もしたくない、しっかりとした報酬を支払わせて頂く

けして、悪い条件では無いと思うのだが、どうだろうか』


誰にもロッドの誘いを話していなかったのでハイルフも、とても驚いていました。

俯いている私を気にしながらも、ハイルフの口が動いた

『アイナは今まで良く尽くしてくれた、自分の人生は自分で決めるものだ

わしは、引き止めはせん、後悔が無い様に生きれればそれでいい』


ハイルフの言葉に涙が零れ落ちました。









最後まで読んでいただきありがとうございます!

次回もよろしくお願いします!

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