表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Mobile storage(お試し版)  作者: 朱空ユースケ
1/1

変わらない生活・変わる俺

 意識が混濁する。視界が揺れるが、気持ち悪くない。

 意識が沈む直前、声が聞こえた気がする。それは自愛が篭った優しい声で…。

「ごめんね」

 どうして謝るんだろうか。きっと、眼が覚めたら、いつも通りの朝を迎えるんだろうから。


「……さい…。……なさい。起きなさい!」

「痛ァ!」

 燦々と窓から射し込む太陽の光が眼を焼く。眠い…。それに、背中が痛い…。

ベッドで寝ている俺の横にはハエ叩きを持った女性、もとい母さんが仁王立ち。何を見ているのだともう一叩きされた。

「朝からなんだよ…。もう少し寝させてー」

「早く起きないと学校に遅刻するよ! ほら、早く起きろ!」

「えー…って、もうこんな時間!? なんで早く起こしてくれなかったんだ!」

 母さんとの朝のやり取り、どれだけしてきただろうか。だけど、もう少し母さんの感情は柔らかかったのは気のせいだろうか。いや、昔からああだった。


「行ってきます」

 家から出て、自転車で学校へ向かう。

 朝、八時。一人で登校寂しいです。

 まあ、いつも一人なんだから寂しいもヘッタクレも無いんだけどさ。

一時期、女の子と一緒に登校できたらいいな。なんて思ってたけど、一人の気軽さと比較すると気持ちは折れた。それが、三年前の中二の時だ。今では高二で彼女無し。…やっぱり寂しいな。

 俺が通う市立高校は共学で、男子よりも女子の方が少し多い。総合学科である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ