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0.VR Battle Restricted Online

 ファラオのVRシリーズ第1弾。第2弾がいつになるかはまったくもって不明ですが。

 主人公たちがひたすら戦うだけの小説ですが、どうぞお楽しみください(無理

『VR Battle Restricted Online』とは、アメリカで開発された世界初の『VRゲーム』の、『バトルゲーム』の試作品として制作されたゲームソフトだ。世界規模でのベータテストが行われ、テスターの誰もが『VRワールド』というものに感嘆の吐息を漏らした。


 VRソフトで最初に発売された『VRパズルゲーム』やその次のソフト『Running Everyday』などというソフトは、VRとしての特色、特長を活かしきれていない節があった。それはそうだろう。本来VRというのは、RPGのためにあるものなのだから。少なくとも俺、雨宮(あめみや)(そら)はそう考えている。


 その点のみを持って言えば、VR Battle Restricted Online、略してBROとてRPGではない。しかしこのゲームはいわばRPGゲームの礎となるものである。このゲームでVR世界における戦闘の『実験』を行い、それが成功すればRPGゲームにも盛り込まれることになる。


 そして、俺はゲーマーである。幸運なゲーマーである。


 つまり何が言いたいかと言うと。


 俺はこのゲームのベータテスターだったということだ。高校受験を半年後に控えているにもかかわらずゲームをやり込んでいる俺の強運は伊達じゃない。


 ベータテストの参加者募集が始まったその日に応募し、凄まじい倍率を切り抜け運よく当選した。残念ながらハードもソフトも――本来の価格の半額ではあるが――自腹を切ることになったが、それでもその経験は貴重なものだった。


 ベータ版だったので使えた機能は少なかったが、それでもVR世界の基本的な感覚やBROのシステムもつかめた。


 そして、ゲームに必要なヘッドギア『Orthrus(オルトロス)』が、我が家にある。ゲームソフトも、ある。正式サービスも始まった。


 BROのベータテストの結果から、RPGゲームの開発が既に始まっているらしいので、それに備える意味でもVR世界での戦闘に慣れておくのは重要だろう。


 という訳で、俺は再びオルトロスをかぶりVR世界へダイブした。

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