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私と幼なじみの日常。
「知識チートという言葉がある。」
遊びに行って開口一番。
そんなことを言われて、私は取り敢えず引いた。
「…ソーデスネ。」
「ひーくーなーよー!!お前だって読むだろ?」
「読みますけども。」
「でさぁ、マヨネーズ作る話ってあるじゃん。」
「あ、お邪魔しまーす。」
靴を脱いで揃える。奥からはーいという幼なじみ母の声が聞こえた。
「聞けし。」
「はいはい、で、マヨネーズがどうした。」
「俺がトリップしても絶対マヨネーズは流行らせねぇ!!」
幼なじみはグッと握りこぶしを固めた。
「その前に異世界トリップなんてしないからね?」
「今日の議題は異世界に転成、もしくはトリップすることについての考察だ!!」
「……………………まぁ良いけど。」
探究心が猪の様な奴だ。こうなったこいつは止められない。
「母さーん!!桜が冷たい!!」
「また何かやったの?桜ちゃんに謝んなさい。」
状況を全く知らずに謝れという幼なじみ母…GJ。