猫 合流→別れ
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この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。
本作品は、作者の空想の世界です。
犬ばかりの話だが両親は、猫も飼っていた。
実家に「みーみー」と鳴く猫が居たな〜と思い出した。
かなり安易だが、「みー」だったかな名前は・・・。
さて、犬の感じからすると、この世界に居れば、呼べば来るかな?
俺は猫の名前と姿を思い出しながら呼び始めた。
すると、どうだろう頭にずしっと重みを感じ、上から声がした。
「やっとこさ、呼んでくれたわ、忘れていたのかと思ったわ。」
俺の後頭部を何かがベタベタと叩き、頂上をふみふみする感触と、大きな欠伸のイメージが頭の中に流れてきた。試しに頭に手を伸ばすと引掻かれた、痛い。
ん〜、呼んじゃった以上、飼っているペットの犬・猫たちも転生が必要だよな、混沌と虚無が、「データーは人族のコピーでお願い」と伝えていたから、犬・猫たちも俺と同じように創造神に「データーは人族のコピーでお願い」してみた。
「貴方の犬・猫たちに名前をそれぞれ付けてあげてください。」
「名前?」
「そうです。異世界での『新た名前』です。」
新たな名前か、うーん、どうしよう。と考えているうちに、お華が創造神へ語りかけ始めた。同じように、みーも創造神に語りかけ始めた。
「創造神、私は、ダーリンいえ飼い主とパートナーに、対等な立場に成りたい、そばで守ってあげたいよ。」
「創造神、私も、だらしがない飼い主とパートナーに、対等な立場に成りたい、そばで守ってあげたいわ。」
「わかりました。お華と、みー。貴方たちの思いは受け止めました。」
俺が名前を考えているあいだに淡い青い光に包まれて、お華とみーは、一足先に転生するため消えてしまった。
「あの二匹は、先に貴方が転生する世界に向かいました。いずれ時が来れば、出会うことになるでしょう。」
そう、俺に創造神は、告げてきた。いや俺の名前を考えた時間を返してほしい。
「えーと、さくらは、リズの名前でお願いします(さっき、さくらと名前を付けたばかりだとは、突っ込まないように・・・。)データーは、俺のコピーでお願い」
さくらは、新しい名前、リズが気に入ったのか、「リズ・リズ」と、口ずさみながら、俺の周りをぐるぐると回っている。
「わかりました。貴方と同じ種・種族で、貴方が命名した名前で共に転生させましょ。」
俺が神様なので、リズも神、いや女神、慈愛の女神となった。
っていうか、時空神と慈愛の女神の繋がりがよくわからない。
神としての姿は元々が犬であるため。
四本足は嫌だ!とのことで慈愛の女神らしく、天使になった。
ん?天使って、俺の中のイメージだと、羽が二対なのだが、リズは、何故か4対ある。まるで昆虫のような羽だ。
混沌は、クーガー、虚無は、クロードとそれぞれ名前を付けた。
って、いま思い出したがネトゲーでは、名前付与の権限で、俺の眷属とか、従魔とかになっちゃったことがあるけど、どうだろう。あっ!やはりなったみたいだ。守護者となった。
そういうわけで、混沌と虚無も俺の同行者ということになった。
良いのかな、勇者とかに出会ったら俺まで、屠られないだろうか。ちょっと、心配だな。
眷属は、家族みたいな感じ。
従魔は、使い魔で便利に使えるもの。
守護者は、なんだろうと創造神に確認した。
『剣となり盾となり、主を守りしもの』とのこと。へーへ;
「そろそろ、異世界へ転生させます。ウォルフ、あなたの従魔と守護者は、常にあなたの側に居ます。心配しないでください。」
「それと、眷属、従魔、守護者は、出来るだけ近くに転生させますが、離れた場合には、スキル:眷属召喚で、お呼びなさい。」
「わかりました、創造神。最後にお約束事の使命やクエストとかあるのでしょうか。」
「ふぅ〜。あなたは本当に、ネトゲーとかラノベとか、偏った知識ばかりですね。転生させるたびに、そのようなものを神が考えていたら、精神的な負担が大きく、変になって身が持ちませんよ。今まで通り、好きに生きなさい。ただとても心配なので、精霊への転生を希望した娘を一緒に行かせましょう。きっとあなたのためになるでしょう。」
創造神は、俺たちに向かい両手を広げ、異世界への門を開き、転生と唱え、異世界へと送り出した。
いやまて、精霊の同行って、どういうものが来るのか。聞くまもなく光りに包まれた。
「では、次の者たちを呼び、転生させましょう」と、薄れていく意識の中で聞こえてきた。
そして俺は、次に目が覚めたとき薄暗い中で大きな大きな巨狼に寄りかかり、隣には一緒に転生したお華の娘であるさくら、いや名前を改、リズが寝ていて、暖かな柔らかさと安心感で、そのまま深い眠りについた。
誤記は、気にしない。