4話 距離感
色々な事を涼花から聞いた。一番好きなこととか、食べ物、スポーツ、漫画、アニメ、嫌いなことはあるのか聞いた。とことん私と違くて途中で苦笑した。
あと、制服の事とか。涼花はこの学校の子ではないらしく、別なんだとか。
だから、ここの昔の制服でもなんでも無いと言っていた。
(へぇ…違うんだ。じゃあ一体何処?
何で屋上に居るんだろう?)
此処以外行けないと話していたけど、どうしてこの場所に束縛され続けているのだろう?
意味が分からないけど…。
でもそれは知らなくてもいい気がする。
と言うより知ってはいけないような?
(…………?)
何だかモヤモヤする。
まぁいいか、そんな大事な事じゃないと思うし。
「涼花のこと結構聞いたけど、私と全然違うね?」
苦笑いしながら言う。
「ホントだね〜!一つも合うとこなかった!」
「一番の所はね」
「それね〜、でも聞くと凄く面白いね〜。こんなにも違うんだ〜?」
「それはそうじゃない?何でも同じだったら気持ち悪いもんね。」
「そうだね〜。あたしが何人もいたら、うるさいかもね〜?」
「そうかも」
「えー?そこは否定してよ〜」
「んー?」
「もー!」
うわわっ!突然顔を近づけてこないで!?
唇が当たる!当たる!
幽霊なのに何故か触れられるんだから!
どうしてか感触があるんだよね。
こういう所はますます謎なんだけど、なんだろう?彼女のこと深く知ってはいけない気がするんだよね。第六感?がそう告げている。
「もー、また顔背けたー!そろそろ慣れても良いのにー」
「無理無理!背けないと口と口が当たるじゃん!」
「当たらないよー?…多分!」
「多分なの!?」
「別にキスくらいよくない?」
「良くない良くない!」
はぁ……。やっぱりファーストキスは好きな人じゃなきゃダメだと思うんだよね。
個人的にはだけど。
てかどうしてこう?触れようとしてくるんだろ?
「んー?友達ぐらいならするんじゃないの?」
「いや、しないでしょ」
何言ってるの!?
たかが友達って具合じゃしないでしょ!?
何かずっと心の中でツッコんでる気が…?
可笑しいなぁ?
「そっかぁー」
そんなシュンと落ち込まなくてもいいじゃん……。
涼花の事色々知れたけど何だかなぁ…。
明菜「えと、初めまして。何故か、今回から次回予告するそうです。何故今なの…?
今回は私だけだそうです。
えぇと、次回、友達が出来た!?
嘘!友達出来るの!?
はっ!えと、
次回もよろしくお願いします」