3話 幽霊さん
「待ってたよ!明菜!」
「うん……、お待たせ。涼花」
屋上で幽霊…涼花と会ってから数日が経った。
彼女との対談するのは楽しくて、今じゃ屋上に来ることが待ちきれないほど。
「ねぇねぇ!今日は何の話しする!?」
今日も屋上に来て彼女と会う。彼女は結構気が強くて元気すぎるほど。でも、私のお話をよく聞いてくれるし、共感もしてくれる。
だから凄く嬉しい。こんなに楽しく過ごせるなんて思ってもみなかった。
毎日が色づくような日々が続きそうで、彼女に感謝かも。大袈裟かもしれないけど、そのくらい私は無気力に過ごしていたのか…。
まぁ…その相手は幽霊なんだけど。
同級生とは未だに話せないとなると…うん考えるのやめよ。
それにしても、この子とはどうして去年に会えなかったのか…そこが気になる。
毎日屋上に来てたのに…これは考えても分からないな。
去年に会えてたら退屈に過ごすこともなかったのにな。
「ちょっとー、何考えてるのー?あたしが居るのにー」
彼女は頬を膨らませながら私に顔を近づける。
「何でもないよ」
顔を背けながら応える。毎度会う度に思うけど、この子は距離感が少し可笑しい…いやかなり可笑しく感じる。
友達とかって、こんなにも物理的に距離が縮まるものなの?いやでもスキンシップと変わらない?
いつも近いんだよね。もう少し離れてもいい気がする。
そんな事いったら「どうして?」なんて純粋な顔して逆に問いかけられたんだよねぇ。
だから、私が慣れるしかないと諦めようとしたけど…慣れる気がしない。
「それで今日、何の話しする〜?」
毎回同じような会話をするのもアレだし、そうだなぁ…
「涼花のことが知りたいな…」
ふと思いついたことを呟く声で言う。当然彼女は近くいるから、私の声を拾っていて
「あたし?」と、何故か顔を赤くしながら、自分に指を指しながらニヤつく。
そのニヤつく顔で前の会話を思い出し、
(あぁ…もしかしたら私も本を読む時こんな顔してたの?…ッ///)
改めて恥ずかしさが込み上げる。というより何故ニヤつくの!そして顔を赤くしてるのなんで!?
「そ、そう」 私は頷く。
「んふふ〜そっかそっか〜
あたしのこと気になっちゃうよね〜」
ずっとニヤついたまま私を見る。な、なんなの?
「そうだね。涼花のことあんまり知らないし、聞いたことなかったから」
知ってるのは幽霊と性格ぐらい…か?
あれ意外と知らない?
涼花って私の話しを聞いて凄く頷いてるから、ついつい喋っちゃうんだよね。
「じゃあ知りたがっている明菜に!
教えて上げよう!」
何だか謎にテンション高いな、と呆れる私がいる。でも笑って言う。
「うん、教えて?」
「なら、どんどんあたしに質問してね。知りたいことぜーーんぶ!教えちゃうよぉ?」
彼女は白い歯を見せながら満面の笑みで応える。