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異世界転生なんてありません。  作者: 豚足演算
3/4

蜘蛛の糸

言われるがままに扉を開けて先へと進む平一平。

そこにあるのは例えるなら法廷の様なものだった。

しかしその部屋には誰もおらず一歩進んだ平一平は歩く歩道の如く真ん中へ移動させられる。

「何だこれは。俺はこれからどうなるんだ・・・」

不安に駆られる平一平であったがその言葉すら一人山彦の様に虚しく響くだけであった。その時スポットライトが3つ照らされ誰も居なかった場所に何かが現れる。

「それでは被告人平一平の裁判を始める。検察鬼冒頭陳述を。」

「はい。被告人平一平は部屋に出るゴキブリや蚊や蠅を無闇に殺害した容疑でここに落とされています。」

「何だそれ!虫なんて誰でも殺してるだろ!」

「被告人は私語を慎む様に!続きを」

「昨今今回と同様の事案が増大しております。判例に則り速やかな判決をお願い致します。」

「ちょっと待った!」

何処かで聞いた様なワードを耳にして左にいる鬼を見ると何処かで見た様なポーズを取っていた。

「この様な事案が増大している理由には現世の日本での飽食が主たる要因であると考えます。よって今回の件に関しましても被告人の罪に関しましても致し方ない事かと」

それを聞いて少なからず安堵の色を見せた平一平だったが次の一言で再び奈落へと突き落とされるのであった。

「しかしながら殺生に関しては弁護する余地がありません。」

目の前が真っ暗になった平一平はその場にへたりこんでしまうのであった。

「そこで弁護側は提案したく思います。被告人平一平に蜘蛛の糸への挑戦を。」

蜘蛛の糸。その言葉に平一平の頭に浮かんだのは亡者が蜘蛛の糸を奪い合う光景であった。

どうなる平一平!

負けるな平一平!

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