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元警察現探偵  作者: snow
2/3

始まり<2>

5月後半もうすぐ6月に入るころ


「これでいい。」

そう言って人は去っていった。

1つの死体を置いて。

ピーポー ピーポー



「警部。被害者は星井瑞希。24歳、女性です。職業はフリーターです。

死亡推定時刻は11時から13時の間。死因は、首を絞められての窒息死です。」

「第1発見者は近江舞子さん、24歳女性です。

被害者と12時に会う約束をしていて、来ないことに不審に思ってこの家に来たそうです。

容疑者は3名おります。

1人目は、内田力さん。31歳男性で、隣に住んでいる方です。

2人目は、山崎琴葉さん。45歳女性で、このアパートの大家さんです。

3人目は、鈴木薫さん。39歳男性で、探偵だそうです。彼は山崎さんがここ数日怪しい動きをしているところを見たそうです。」

それらを聞きながら“警部”と言われた可愛い顔の人は現場を見たりと動いていた。

そして、4人の前に来た。正確には“4人の真ん中にいる鈴木薫の前に”だ。

そして警部は、

「こんな風な再会になるとはな。たとえ知り合いでも容赦はしないよ。」

前に立っていた3人は驚いていた。可愛い顔なのに男だとわかったからだ。ただ、薫は驚いてはいなかった。

「警部、お知合いですか?」

「ああ。彼は」

言い出したが遮ったものがいた。

「よう!久しぶりだな、桜月!相変わらず女顔だな~」

そう、鈴木薫だ。

「うるせ!!」

警部にとって女顔は、コンプレックスのようだ。

「それで、何でここにいるんだ?薫。」

「それはな、5日前に依頼を受けたからなんだ。」

「で、依頼人と依頼内容は?」

「依頼人は被害者の星井さん。

依頼内容は…守秘義務のため言えませ~ん。」

馬鹿にしたような顔で言った。

そして依頼内容にかかわらないことはすべて話した。

もちろん、悪い予感がしたことも。

それを聞いた桜月警部は、

「お前の感は当たるからな。は~~。」

ため息をしていた。

「で、お前11時から13時の間どこで何をしていた?」

「その時間は、11時にコンビニについて、おにぎりとジュースを買って帰ったぞ。

確か、ここから30分くらいのコンビニに行ったな。」

「なんでそこ?もっと近くにあるだろ。」

「そこ限定のジュースが飲みたかったの。」

「ほ~~。防犯カメラの確認をしろ。」

そう言って、部下たちに命令を出した。

確認を待つ間に…

「では、あなたたちは11時から13時の間何をしていたか教えてください。」

他の者のアリバイも聞くようだ。

「私は家に1人でいました。証言できる人はいません。」

そう、山崎琴葉さんは言った。

「部屋で楽曲製作をしていました。ひとりで!」

続いて内田力さんが言った。

「近江さん、あなたは?」

「私は、12時に待ち合わせなので、11時50分には待ち合わせ場所にいました。それから13時30分まで待ってました。確か、防犯カメラがあったと思います。」

「それ以前は?」

「え~~っと。

アッ!11時30分にコンビニに行きました。ほら!」

そう言ってレシートを出した。

「このレシートの店舗の確認」

そう言ってまた、部下に命令を出した。

そのやり取りを見ていた薫は、

「それで、殺害された時のままか?あの部屋は。

なら、見せて♡」

しっかりと“♡”まで聞こえるような音色で言い切った。

「きもい……。は~。荒らすなよ。」

おいおい、いいのかよ。桜月警部。

「は~~い」

それでいいのか現警察と元警察。


まあ、そのことはいったん置くとして、薫は部屋に入り、見始めた。

(コップが2つ。つまり誰かといた?

台所で倒れている。おもてなしをするためか?知り合いが犯人か?

荒らされた様子はなし。エアコンはついてな……ん?)

これは薫が考えていることだ。何か違和感を持ったようだ。

「おい、桜月。エアコンは変えてないよな。」

どおやら“エアコン”に違和感を感じたようだ。

「当たり前だろ」

「そうか」

「どうしたんだよ」

桜月警部は、こんな態度をしている薫に違和感を感じたようだ。

「なんだもねえよ」

桜月警部は、薫を問いただそうとしたが、

「警部。少し細いひもが凶器だと連絡が来ました。」

遮られた。

「そうか」

薫は何かに気づいたようだ。後ろにいた3人を見た。正確には、犯人と思わしき人物を。

そして確信を得るために、

「なあ、細いってどんくらいか?例えば?」

「え~と、男物のネックレスのひもや、毛糸くらいの細さです。」

「そういうことか。」

薫は何か分かったようだ。

「ありがとな。」

「は、はい」

「1人で自己完結するな!」

桜月警部は薫を、たたいた。

とてもとてもいい音が鳴った。だから、

とてもとても痛そうであった。

「いって!!!」

「で、どうゆうことなんだよ。」

「え~~、わかんないの??」

さっきたたかれた仕返しか、桜月警部をおちょくっている。

「いいから言え!!」

桜月警部は、キレた。どおやら彼は、よくキレるらしい。漫才の突っ込みをやったら、おもしろそうだ。

「横暴だ~~「うるせ!!」はあ~。いいでしょう、この探偵にお任せあれ。」

漫才を見ているようだ。しかし、おふざけもここまでだろう。

「誰が瑞希を…教えてください。お願いします。」

近江さんはこう言った。




薫はわかったようだ。

さて、あなたたちはわかったかな?

解くカギはもう知っている。

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