第3話 宝箱を開けてみた
「なんでこんなとこにおいてあんねやろ?」
流也は森の少し奥の光っている場所に警戒しながら辿り着いた。そこにはまるで、さあどうぞ!と言わんばかりに宝箱が置いてあった。おそらく森に踏み入れなければ気付きもしなかったであろう。
「うーん、とりあえずは開けろってことかな?でも怪しいよな?誰か見てるんちゃうか?」
流也はあからさまに置いてある宝箱をくるくる回りながらいろんな角度から観察した。何もないようだ。そして近くにあった木の枝で宝箱をつついてみた。そして木の枝で宝箱のふたをグイッと押して開けた。
「こっ、これはっ!」
宝箱の中身は長さ30センチ程の短刀、革でできた胸当て、革のブーツそして麻でできた袋が入っていた。流也はそれをみて興奮した。
「すげぇ!昔やってたRPGの装備品みたい!」
流也はスーツの上から革の胸当てを着け、革靴を脱いで革のブーツに履き替えた。着けたときは少し大きかったが両方ともつけたとたんに自分の体にピッタリとフィットした。その事に驚きつつ流也は短刀を手でつかみ鞘から抜いた。抜いた刀身は銀色に輝きを放ち、一瞬眩しい位に光輝くとすぅっと光が収まった。
「うおっ!めちゃめちゃ光ったで?それになんやろこのフィット感。なんかずっと手にしてた様な不思議な感じやな。」
流也は短刀を持ったまま少し細めの木の前に立った。剣道なんて中学の時に授業でやったくらいで
素人だ。それなのに流也は何故か出来ると確信し、短刀を上段から振り落とした。
スパッと紙を切るように細めとはいえ直径10センチ程の木を苦もなく輪切りにした。
「やっぱり。なんか切れるような感じしたんやけどホンマに切れたわ。」
流也はこれでとりあえずなんとかなるかなと一先ず安心した。
「さてっっと、後はあの袋だけど・・・」
胸当て、ブーツ、短刀と装備した後に流也は宝箱の中に残っている麻の袋を手に取った。
「中には何も入ってないな・・・ってうん?」
大きさ的にランドセル位の大きさの袋の口を縛っている紐を解いて中を見てみると、袋の中身は真っ暗だった。おもむろに手を突っ込んでみるとなんと腕がするする袋の中に入っていった。
「スゲー!もしかしてマジックバックっつーやつかぁ!」
流也は装備より武器よりもこのマジックバックに一番驚いた。
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御剣 流也
種族: 異世界人
職種: 迷い人
Lv:2
HP:52/52
MP:15/15
ユニークスキル
異世界の知識
????
スキル
逃げ足
装備
神が作りし短剣
神獣の胸当て
身軽のブーツ




