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【書籍化】八彩国の後宮物語 ~退屈仙皇帝と本好き姫~  作者: 富士とまと


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あいらぶ本

「冗談だよ。これはマオと食べるな。本のお礼だっつとくよ」

 あ!

 レンジュは初めからマオと食べようと……。

「マオに本ありがとうって、それから、もっと食べたかったら言ってねって伝えてくれる?あ、あと、明日はまた別のお菓子作るからもらってね!」

 レンジュがこちらを振り向かずに手を振った。

「了解。明日も食べにくるよ」

「違う、レンジュじゃなくて、マオにあげるって言ってるのっ」

 レンジュの肩が揺れてる。あれは、また笑ってるな……。

 まぁでも、レンジュの分も用意するけど。重たい本を運んでくれてるんだもん。

 さぁ、読書しよう。読書、読書。

 まずは朱国に関係のありそうな本をピックアップ。

 2ほどの山を見て回る。

「あった、あった!」

 4冊見つけた。うふふ。楽しみ。久しぶりの読書!

 あ、2日ぶりだっけ?いや、1日と半日ぶりかな……。久しぶりだよ、久しぶりっ!1日以上本を読んでないんだもんっ!

 4冊本を手に取り、お茶も用意してから自室で読みふけるか……それとも、この本たちに囲まれて読もうか。

「あ!見つけました!鈴華様!」

 へ?

 苗子が湯あみ係4人を従えてやってきた。

「さぁ、美容のお時間です」

 え?

 いや、だって、本、本を……!

「鈴華様がおっしゃったんですよね?週に半分は仕事を教えてほしくて、半分は磨いてもらうと」

 言った。

 確かに言った。

「鈴華様は、何日の何時はどうするというスケジュールまで指示されなかったと記憶しておりますが?」

 苗子がに笑う。口は笑っているけれど、目は笑ってない。う、怖い。

 そういえば昨日、すぐに支持をするときは細かくといわれたばかりだ。どうしても譲れないことはきちんと伝えろと。言ってない、言ったことと違うということがないように……。

 うひー。だって、だって、だって……。

「さぁ、行ってらっしゃいませ」

 苗子が背中を押す。

 本、私、本が読みたいのっ!ねぇ、苗子、ちょっとだけ、2ページくらい読んだらすぐに行くからっ!え?あ、だめ?なんか、あと1ページ、あと1ページとか言い出しそうって?あ、はい。そうですね。多分読み始めたら途中でやめる自信はありません。

 って、本っーーーっ!

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― 新着の感想 ―
[一言] ……まぁそこは、ホラ、アレだ。「本を読んでいる間は緊急案件以外は後回しかキャンセルで」と言う条件を付けてしまえば……後で問題が噴出して結局撤回したり緩和案にされたりする未来しか思い浮かびませ…
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