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主人公とマイネ。の物語

遅れました。学校が文化祭やらなんやらで忙しくかけませんでした。

「クロム…すまんのじゃ…。」


え?マイネの声…?


朝起きるとふとマイネの声が頭の中から聞こえてきた。


「…お姉ちゃん…今の声…。」


さっきまで寝ていたフィリアも聞こえたようだ。


「マイネならよほどのことがない限り大丈夫だと思うけどどうする?」


「心配…。」


フィリアが心配しているんだマイネの様子を見に行くか。


でも魔王城だよな?フィリアにマイネが魔王ってバレるけど大丈夫かな?


「じゃあ今日は学園休んでマイネのところに行こう。」


「いいの…?」


「今先生に連絡したし大丈夫だよ。」


実際にはカンナに連絡した。念話のスキルを持っていれば誰とでも話ができるが距離によってMPを消費する。両者とも持っている場合MPは消費しないから俺は天才スキルでコピーできるしカンナは自分で作れるから問題ない。


今の俺のMP量ではマイネとの念話は無理だ。


[りょーかい、魔王のところに行ってらっしゃい。]


カンナから念話が送られてきた。てかマイネの魔王バレてるよ…。


「準備完了…。」


フィリアがリュックに非常食、回復薬など沢山入れてきた。


そこら辺の物は空間の中に入れてあるけどフィリアも自分でなんとかしたいのだろう。


「それじゃあ行こうか。」


俺はフィリアをお姫様抱っこして全力疾走した。


そして移動しながらマイネのことをフィリアに話した。


「そう…魔王様だったの…。」


「うん。」


「でも魔王様と…お姉ちゃん…同じくらい強い…すごい…。」


まあ、普通に戦ったら俺が負けるけど。


「うーん、このカンナに貰ったMP回復薬効くかな?」


市販のやつは全然効かなかったし、でもこれおそらく世界樹のやつだよね。


「おお、全回復した。これなら空間魔法で移動ができる…フィリア、ちょっとワープするよ。」


「…え?」


シュンッシュンッと短距離ワープを繰り返し使いMPが無くなり次第回復する。それの繰り返しをし、1時間ほどで魔王城についた。


「…燃えてる。」


そう口ずさんでだフィリア、魔王城から煙が出ていた。


街も所々破壊されていて魔族が倒れている。


「マイネが心配、早く行こう。」


「…うん。」


前に来た時はこんなに城の警備が薄くなかった。いや、警備がやられている。


天才のスキルのおかげで迷路のような城も迷わず王座の間に来れた。扉は閉まっている。


「マイネ!」


「マイネお姉ちゃん…!」


俺は思いっきり扉を開ける。


「…っ!人間の子供…?!」


「なぜこんなところに?!」


そこにいたのは4人組の人間、そして血だらけで壁に横たわっているマイネ。


その4人組は戦士、僧侶、魔法使い、そして恐らく勇者。


「…。」


俺とフィリアはそいつらを無視してマイネのところまで歩く。


「…は、は、なんじゃお主ら、こんな、ところ、まで、きおって。」


「フィリア、マイネを回復おねがい。私はちょっと本気になるかもしれない。」


「…わかった。」


俺もフィリアもわかっていた、もうマイネに回復薬、回復魔法は効かない。2人とも鑑定を持っているから、見てしまった。


HP:0/6200


HPが0でも数分は生きられるが回復はしない。


「…なあ、勇者さんよ、魔王はお前らが殺ったのか?!」


「君は魔王に捕らえられてた子かな?大丈夫、魔王なら僕が倒し…ガフッ!」


俺は勇者に腹パンする。


「アルス!よくも!」


戦士が俺に剣を振りかざしてきた。


ガキンッと戦士の剣と俺の短刀がぶつかり合う。


「くっこいつかなり力が強い…恐らく魔王より。」


こいつは何を言っている、俺よりマイネの方がステータスが高いはずだ。


そう考えていると炎の刃が飛んできた。戦士の後ろで詠唱していた魔法使いの魔法だ。それを俺は掴んで握りつぶす。


「はっ!熱いねぇでもこんなんじゃ私は倒せない。」


「そんな…!」


手は火傷している、でもそれだけ。こんな魔法でマイネは倒せない。


「僕を騙したな!この魔族め!」


僧侶が回復させた勇者が何やら見知らぬ魔法を使った、俺の身体の周りが光り輝きだす。


「ああ、そういうことか。よく考えてそりゃそうだ。勇者の魔法は魔のものに特化しているに決まってるか。」


神聖魔法…魔の者のステータスを10分の1にする。


たしかにマイネのHPが低かった。そういうことか、マイネの得意な暗黒魔法は神聖魔法の前では無力だ。この前の俺と悪魔との戦いと真逆だ。


俺は空間魔法、そして勇者は神聖魔法、両方とも得意不得意はない同士の戦いは両方使える。だが神聖魔法は魔に特化しているから、俺は魔の者じゃない。


「私はただの人間、お前らと同じさ。だからその神聖魔法は効かないよ。」


「なっ!どうして人間が魔王の味方をする!」


勇者がそういう。


「味方?こいつはいい奴だったよ…見て分からないのか?魔王の横で泣いている小さな子供が。」


「っ!」


「そういうことさ。」


俺は勇者を斬る為踏み込みをした瞬間、


「お姉ちゃんもうやめて!」


大きな声でフィリアが叫んだ。


「でもこいつらはマイネを!」


「もう誰かが死ぬところなんて見たくない…。」


「…わかった。お前ら、さっさと逃げろ。」


そういうと勇者がこう言った。


「勇者は逃げない!」


「アルス、ここは一旦引こう。」


「でも!」


「じゃないと全滅する、あの殺気はまだ殺す目をしている。」


「…わかったよ。テレポート」


勇者達は転移で去っていった。


「お姉ちゃん…。」


「マイネ…ごめん、もうすこしはやく着いていれば。」


「…。」


マイネは動かない。すでに事切れている。


ポタポタと2人は涙を流した。

次回は…まあ秘密ということで。

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