なんか冒険者になりました。の物語
前回よりは長くなったかなと思います。
5年後、僕は1年前に剣を教えてもらい、たったの一週間でマスターした。えっなぜかって?そんなのスキル(剣術と天才)のおかげに決まってるじゃないですか。そして今は、
「スライムが欲しい。」
そろそろテイムしたい、そしてぷにぷにぶよぶよしまくりたい。
「お父様!僕はスライムをテイムしてきます!もう我慢できません!」
ドンと机を叩きお父様に向かっていった。
「スラ…今なんて言った?」
急に部屋に入ってきて急に叫んだため驚いたようだ。まあ僕がお父様にこんなに叫んだのは初めてだしな。
「スライムです、スライム!では行ってます。暗くなる頃には帰ってきます!護衛はいりません。」
「あ、ああ。」
僕の勢いに負けなのか普段許可取らないのに許可を取れた。
僕は門の前まで行った。
「クロム王子こんなところでどうしました?」
「少し外出してきます。お父様に許可は頂きました。」
「そんな!危険です!」
うーん。おそらくそこらの兵士より強くなってるので大丈夫だと思うのだが…。
「大丈夫です。武器もありますので。」
そのまま言い合ってたら時間を潰しかねないので無理やり門を通った。
おお、これが異世界の町…外国の洋風な建物みたいだ。外国行ったことないけど。
ガシャン
なんだ?凄い音があの建物からしたぞ?あー冒険者ギルドか。まだ時間に余裕があるし様子見てこよう。楽しそうだ。
「そこの嬢ちゃん、その角、疾風兎の角じゃないか。その角俺にくれないか。」
「すいません、これ私達が倒したものですので。」
「そうだよー。私達が罠を張ってずーと待ってやっと苦労して取ったんだから。」
「ほう、このBランクの俺に逆らうとは。」
まさにテンプレ。それにしてもあの女の子可愛いな、日本どころか地球では絶対いないであろう美少女だ。
「おら!」
「ヒッ!」
やば、そんなこと考えてる場合じゃねえ、てかあの男、少女に殴りかかるとか正気の沙汰じゃねえな。周りの奴らは何やってんだよ。
「…え?」
僕は殴りかかってきたところの間に入り受け止める。
「なんだ?お前は。」
「僕のことをはどうでもいいでしょう。それより大の男がこんな少女に殴りかかるとか情けなくないですか?」
そういうと周りの人たちから笑い声が聞こえてきた。
「しね!」
相当恥ずかしかったのか顔を真っ赤にして僕に剣を振りかざしてきた。
「はぁ、正当防衛ということで僕もやらせてもらいます。」
こいつは真正面からただただ正直に剣を振っているだけ素人みたいな動きだ。こんなんで冒険者しているのだろうか。これ剣いらなかったかも。
僕は相手の剣を避け、剣を上に振りかざす。相手の剣は上に飛んでいき天井に刺さった。
「さて、どうします?」
「まだだ!」
この男、諦めると思ったのだが武器がなくなっても殴りかかってきた。
僕は相手の腕をつかみ投げ飛ばした。あ、投げ飛ばした先にあった机とか壊れちゃったけど大丈夫かな?
「なんの騒ぎだ!」
なんかギルドの2階から凄く強そうな人出てきた。
ギルドの職員らしき人がその人に事情を話している。
「大体分かった。」
そう言うと何故かこっちに来る。
「ほう、お前がBランクのザクを倒したのか。」
「ザクって誰ですか?」
「そこで倒れている馬鹿だ。」
「では、あなたは?」
「俺を知らないのか、俺はここでギルドマスターをやっているゴローだ。」
そう言うとゴローさんから鑑定が飛んできた。
それを鑑定で跳ね返す。
「いきなり鑑定するのやめてくれません?」
「これは驚いた、まさか跳ね返してくるとは。」
「ちょっとこっちに来い」
僕は強引に2階の部屋に連れて行かれた。その時にさっき助けた女の子と目があった。
部屋に着くと、
「さて、まずお前の名前、冒険者のランクなどを教えてくれ。」
「なんで教えなくてはいけないんですか。僕はこれから外に出てやりたいことがあるんですけど。」
「頼む、教えてくれ。」
「はあ、分かりましたよ。名前はクロム(スロウロードを言うと王子なのがバレるので言わない。)
冒険者ランクですがまず冒険者じゃないです。」
「お前、Bランクを倒す強さで冒険者じゃないのか。」
「今日初めてギルドに来ました。」
そう言うと、何故かゴローさんは悩み始めた。
「よし、お前冒険者にならないか?」
「別にいいですけど。」
(兵士からいいって言われてたしどうせなるつもりだったからいいよね。)
「よし決まりだ。今から冒険者カードを持ってくるから少し待っとれ。」
少し待つとゴローさんが来た。
「これがお前のギルドカードだ。」
カードを受け取るとそこには、名前とランクが書いてあったが、
「あの、なんでランクSなんですか!」
「それはだな、まずBランクのやつを倒した、そして俺の鑑定を跳ね返した。」
「Bランクは分かったんですけど、鑑定はどんな意味があるのでしょうか。」
「鑑定で跳ね返すことができるのは鑑定をして来たやつと同等か、それ以上の強さ(ステータスの合計値)だけだ。そして俺は元Sランク。」
「そういうことですか。」
こうして僕はSランクになったのでした。
それから冒険者の説明を聞き、ギルドから出ると
「「あの。」」
だれかに声をかけられた。声の方を向くと、さっき助けた女の子たちだった。
「なんですか?」
「先程はありがとうございました。」
「ありがとう。」
「いえいえ、僕はただ通りすがっただけなので。」
話をしたところ二人とも11歳、僕と同じで、
しっかりしている方はリリス・ロールド、銀髪のロングでとても可愛い、背は僕と同じくらい。
もう一人の無邪気な感じな方はマリー・ファン、青髪で髪の長さはリリスより短い。
2人は幼馴染で、ランクはEだそうだ。
「あの、クロムさんもスロウロード学園に?」
「ああ、入るつもりですよ。」
(ん?なんかリリスさん顔赤くないか?」
「私達も入学試験受けるんだー!」
「そ、そうなんです。」
「では、お互い頑張りましょう。それでは僕は用があるので。」
僕は外に続く門に向かった。
「あっ。」
「クロムくんに逃げられちゃったねーリリス。」
「もう!そんなこと思ってません!」
「そんなこと言って顔赤いよー。」
「赤くないです!」
クロムが去ったあとこんな話があった。
冒険者ランクはF、E、D、C、B、A、S、SSがあります。この世界のお金のことを、
鉄貨10円
銅貨 100円
銀貨 1000円
金貨 10000円
白金貨 100000円
黒貨10000000円 です。