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主人公入学。の物語

誤字脱字があるかもです。

「…Aクラス…だって。」


良かった、フィリアと同じクラスだ。同じじゃなかったらゴローさんに交渉しに行くところだったよ。そして安定の担任はゴローさん。なんとなくわかってた。


「おし!皆揃ってるな。担任のゴローだ!学園長でもある。よろしく。レベルは170だ!」


「「「「おおー!」」」」


いや、レベル言うのかよ…。多分歯向かってくる奴を居なくさせるためだと思うけど。


「じゃあ、順番に自己紹介してもらうぞ!」


そして順番に自己紹介が始まった。名前、特技、レベルを次々と話していく。


え?これレベル言わないといけないの?


「…。」


フィリアの番が近づいているのだが当の本人が固まっている。大丈夫かな?


「…フィリア…です…短剣を…使ってます…レベルは57…です。」


よくやった!フィリア、今日は好きなもの食べさせてやろう。いつも好きなもの食べさせてるけど。


「すげぇ、俺たちと同じ歳で57かよ。」


「やっぱ獣人って強いんだな。」


的な声が聞こえているがフィリアは聞こえてないようだ。次は俺の番。


「えー、名前はクロエ、特技は…ん〜と…。」


そういえば俺って特技という特技がないよな。短剣でもいいがフィリアと被るし…。


さっきからゴローさんが俺を睨んでいるのは気のせいであろうか?多分レベルを気にしているのだろう。


「魔法…かな?レベルは…。」


いえない…1032レベルなんて言えない…さて、どうしたものか。10分の1くらいにしとくか?それでもかなり高いのだが。


「まあ、大体…103くらい。」


「「「「え?!」」」」


なに?みんなして驚いて…てかフィリアまで驚いてどうしたよ。103なんてそこらの魔物を1週間でも狩ってればいけるだろ。


「まあ、自己紹介は終わったな。次は訓練場に集合だ。」


うん、なんかすごい視線を感じるのですぐにここから逃げ出そう。


「フィリア!行こう!」


「…え?うん…。」


そのまま俺たちは訓練場に走った。


「103レベだって。」


「多分嘘だろ。すぐに逃げたし。」


「僕、すごいあの子タイプなんだけど。」


「たしかに可愛い…だが左腕が無くなっているところを見ると訳ありなんじゃないかな?」


次々とクロエのことが噂になるのであった。


「全員いるな。よし、これから皆には体力測定をしてもらう。」


体力測定?初めて聞いたぞ。何するんだ?


「この訓練場の周りを体力限界まで走ってこい!」


…は?


「…先生、本気ですか?」


1人の生徒がそう言う。


「ああ、1番優秀だったものにはそうだな、俺が好きな物を買ってやろう。」


その言葉にやる気を出す生徒が増える。


いや、単純すぎかよ…。まあ、俺は好きな物とかないし、金はあと少ししかないけど最悪空間の中に魔物の素材がたくさんあるから売ればいいし。魔界の魔物がほとんどだから売れるか分からないけど冒険者ギルドなら大丈夫でしょ。


てことで俺はフィリアと同じペースで走ることにしよう。


大体500メートルくらいか?それを走り続ける。最近わかったんだが、女の身体になって体力が大幅に落ちた。だから悪魔との戦いでも身体がどんどん重くなって動かなくなったのだ。身体が小さいのも原因なのかもしれない。


「それでも半日くらい走れるけどね。」


と小声でつぶやく。


フィリアには聞こえてたかもしれない。フィリアって獣人だけあって索敵能力とか鋭いし耳もいいんだよね。


「…お姉ちゃん、先行ってもいいよ?」


と隣で走っているフィリアが言う。フィリアは体力配分をしっかり考えているようで常に同じペースで走っている。順位的には上の下くらいのところで走っている。


「目立ちたくないし、フィリアと同じで大丈夫だよ。」


「そう…。」


まあ、おそらくフィリアも体力的にはトップレベルだろうけどね。獣人は基礎ステータスが人間と比べ物にならないから今は俺の方がステータス高いけど同じレベルになったらフィリアの方が高くなるだろう。


ちなみに魔族は人間とあまり基礎ステータス変わらないんだよ?レベルの上がり具合が魔族の方が上がりやすいから基本魔族は強いけど。理由は魔界の魔物を倒しているか否か。低レベルでどうやって魔族が魔界の魔物を倒すのかは謎だ。


「ん?あれ?」


周りを見渡すとフィリアしかいない。そのフィリアも息切れをして少し辛そうだ。


「フィリア?大丈夫?もうやめた方がいいんじゃない?」


「…だ、大丈夫。」


本当に大丈夫か?心配だ。


「そこまで!2人も休憩に入れ!」


おっと、ゴローさんからお止めが入った。


「おつかれ、フィリア。」


「…まだ元気な奴がいるな。」


え?なんかゴローさんがこっちに近づいてくるんだけど。剣を2本もってるし何する気なんだよ。嫌な予感しかしない。


「クロエだったな、俺と本気の勝負しないか?」


絶対嫌だ!…と言いたいところなんだがまあ言える状況じゃないよな。周りの目線が俺に集まってるし。


「嫌…と言ったら?」


「退学だな。」


なにそれ理不尽な!


「武器はこれを使ってもらう。」


カランと鉄の剣が落ちる。刃のない剣だ。これなら怪我することないこともないけど少なくなる。


「…わかりました。でも勝てるわけないじゃないですかレベル差がありすぎます。」


その言葉には2つの意味があるのだが。


「いや、レベル差なんてないぞ?現にクロエの持っているその剣、低レベルでは持てない重さだぞ。」


何?!この剣そんな重いの?はめられた…。


「じゃあ、試合開始と行こうか!」


俺がしょぼくれている間に勝手に試合始めたよ…。


早速突っ込んできたゴローさんの攻撃を受け止める。ちょっと押され気味にする。


「…片腕の人に優しくしてくださいよ。」


俺は後ろに少し下がる。


「覚醒進化」


おいおい、1生徒に覚醒進化しないでよ。どうせ負けるつもりだし買ったら余計に目立つだろうが。俺はフィリアとほのぼの学園生活を送るの。


カキンッ


俺の剣が宙を舞う。ゴローさんの剣が俺の腹部分に来る。多分寸止めしてくれるだろう。


「…お姉ちゃん!負けちゃダメ!」


はっ!フィリア?!うん、そうだ。こんな情けないところフィリアに見せられないよな。


「ん。」


腹部分に来る剣を掴み、ゴローさんに蹴りをかました。あまり高く蹴るとスカートが大変なことになるので低く蹴ったつもりだがゴローさんも中腰の姿勢だったので男の弱点にクリーンヒットした。


「あっ…。」


「…っ!!!…っぅゔ!!」


その場で転がり回る大の大人。それを見る沢山の子供。


すまん。元男としてその気持ちはすごくわかるが、今は俺には無き者だ。耐えろ。


そのまま10分近くゴローさんは倒れたままだった。

次回、フィリアとほのぼの。

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