主人公二度目の入学試験。の物語
今回も短いです。
「これわからない…。」
「あ、これ?これはわかりにくいよね。ほらこうすると出来るよ。」
こんな感じで1週間ほど勉強、短刀の練習を繰り返しスロウロードに特訓がてら走って帰った。
入学試験前日の夜、宿屋にて。
「…。」
何よ、そのジト目は。
「何?」
「お姉ちゃんって結構スパルタ…。つらい…。」
「そうかなぁ、私が小さい頃はこのくらいしてたよ?」
いや、今も小さいけど。
「…。」
嘘でしょみたいな目はやめなさい。
「ほら、寝るよ。」
隣で寝転ぶフィリアを見ると少し震えている。
明日が怖いのか緊張しているのか。
「明日、不安?」
「……うん。」
「大丈夫だよ…私も一緒だから。」
フィリアの頭を撫で、抱きしめる。
「…。」
フィリアの震えが止まり、フィリアもぎゅっと抱きしめてきた。
「寝たか。」
今日はもう動けないな。てか勢いで俺も入学試験受けるとか言っちゃたよ…受けれるのかな?年齢制限とかは無かったはずだけど…いや、見た目的にいけそうだけど…。
・・・
・・
・
「相変わらず人多いなぁ。」
「大賑わいだね…。」
フィリアは緊張することなくリラックスしている。大丈夫、獣人差別する奴は俺が鉄拳制裁してやろう。
服装的にはいつも通りだが2人ともフードを脱いでいる。フィリアは耳が晒されているため少し目線がフィリアに向いているが何も言ってこないから無視だ。若干俺にも向いているのは気のせいだろうか?ああ、左腕ないからか。
受付の人に俺とフィリアの試験申請する。
フィリアは知らない人にうまく喋れないため俺が説明したら受験番号も隣り合わせにしてくれた優しい。そういえばロイとは普通に喋ってなかったか?
「試験会場はこっちだよ。」
フィリアの手を引いて筆記試験会場に向かった。
「…筆記試験…大丈夫かな…。」
「いっぱい勉強したから大丈夫だよ。頑張って。」
まあ俺はズルするけどね。フィリアと同じクラスになるためにフィリアと全く同じ答えを書く。普通の魔法を使うと多分検知されるが空間魔法なら大丈夫だろう。
「試験開始。」
試験官が開始の合図をした。
ふむ、フィリア、そこ間違ってるぞ?よし、間違えに気づいて直した。いいね。あとは全部合ってる。最後は応用の難しい問題。フィリアの手が止まる。時間はあと10分。頑張れ。
残り2分でフィリアの手が動き出した。
よし、いいぞ!そう、いい、正解だ。
「試験終了。」
「…うぅ、できたかな…。」
心配しなくていい、満点だから。
「フィリア、おつかれ。次は実技試験だよ。」
フィリアは魔法が使えないため剣術試験のみだ。俺は魔法も使えるがさっき空間魔法使い続けたせいでMPが4分の1くらいしかない。俺だけ2つとも試験したらフィリアと別クラスになる可能性が出るし、やらないけどね。
「おら、俺は手加減せんぞ!次だ次!」
試験会場に来たらこれだよ。
「うわぁ…。」
「お姉ちゃん…あの人怖い…。」
いや、久しぶりにあったけども変わってないな。いや、激しさ増してる?ゴローさん
試験官が生徒(予定)をボコボコにしている図である。
「よし、次はお前だ。ん?獣人の子か。珍しいな。こい!」
「フィリア、行ってきたら?あの人そこまで怖くないから。」
「…頑張る…。」
フィリアは刀を手に取る。
ガキンッ
2人の武器がぶつかり、激しい音が会場に響く。
「なるほど、俺の剣を受け止めるか。」
「…。」
少しの間、静かになる。
「合格だ。」
「…え?」
「俺の剣を受け止めれるやつを合格にしなかったら受け止めれないやつが全員不合格にしないといけなるなるからな。」
ハッハッハと笑うゴローさんと戸惑うフィリア。
え?戸惑うフィリア可愛すぎかよ。…じゃなくてあれで合格なのか。フィリアと全く同じ動きをしようとしてたんだが簡単だな。
「よし、次はお前だ。こい!」
俺の番だな。よし、剣を受け止めて終了。簡単だ。
ガキンッ
まあここまでは良かった。
バキッ
「…あっ…やべっ。」
さっきのフィリアとの衝突でゴローさんの剣が根をあげてたのか、俺の武器が強すぎたのか、ゴローさんの武器がポッキリと折れた。
勢いはまだ止まらない。やばいやばい、俺の右腕よ、止まれ!このままではゴローさんにヒットする!かなり力弱めてるけど怪我は必須だ。
「覚醒進化」
ゴローさんがそう叫び、瞬時に折れた剣を捨てて俺の刀を素手で受け止める。
「…。」
「…。」
沈黙状態。
「なんか…すいません。」
一応、合格でした。
次回は来週になるかもです。いろいろ用事が入ってしまいました。




