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ミラーズ・ウォー 〜魔法の国編〜  作者: 虎一揮
第1章 2人の運命
9/11

キーの失敗作たる所以①

任務がやっと始まりました!

戦闘描写は初めてなので緊迫感も何もかも足りないですが、そこは微笑ましく見ててください汗

また腕が上がったら描きなおすつもりです!

コーキンスにある居酒屋から街へと繰り出した。

前回首都レーアンに帰る際に訪れたヴァリアとはまた別で、この都市は陽亜(ソルメア)国家に最も近い区域である。

基本亜人は人間に対する干渉は控えているため、科学(サナート)国家ほど注意を張らなくて良いため、警備は手薄になっている。

だから、警備は基本隠密部隊の担当に当たる。

他の警備の目が届かないから、このルートでの潜入ルートを整備する役割も兼ねている。

基本警備任務でやることは2つ。

1.主に科学(サナート)が仕掛けた拠点の発見及び壊滅。

2.隠密部隊の3方への潜入ルートの整備及び開拓。

ルートの開拓は2人だけでは成り立たないから整備に留めておくが、拠点の発見はノルマだな。

警備中たまに科学(サナート)の偵察部隊とエンカウントして戦闘に入ることもままある。

俺も何度か経験済みだ。

まああのときは逃げる口実があったから、同僚を身代わりにして逃走したわけだけど。

今回はその手が使えないことを重々承知しないと。


俺とキーは街の中にある転移先とは別の居酒屋に入り、情報収集を行なった。

居酒屋の中は転移先のおやっさんの店とは異なり、客でにぎわい、接客の女の子があっちからこっちへと駆り出し、注文を受けては料理をその卓へ運んでいる。

とてもうるさいが、それでも不快にはならない居酒屋の喧騒は、おやっさんの寂れた店と比べるとどうしても…笑っちゃいそうになる。

もはや、あいつ自身が客を寄せ付けてないんじゃないか?

俺とキーは居酒屋の奥の方の比較的静かな場所に案内され、摘みを少々頼んで客の話に耳を傾けた。


「プッハーッッ!!昼からの酒はやっぱり美味えな!!背徳感があってよぉっ!!」


「だなぁ!!俺も仕事抜け出してここまで来たってもんよ!」


「後でお袋に怒られるが気にしてられねぇっ!飲むぞ飲むぞ〜!」


あ、あれ…?もうすぐ戦争だよな??全然そういう雰囲気ないな…

戦争をチラつかせていると思ったのはおやっさんの店がただ単に寂れていただけかよ…。

後でこの話をして思いっきりおやっさん笑ってやろう。


「お、そういや最近変な話なかったか?なんだ、あれだ」


「お前のばっくれられたカミさんの話か?もういいよ、酒が不味くなるから」


「違えよ!その話もしたいっちゃしたいんだが…、ておいっ!話さないから席移動すんじゃねえ!ちょっ、待てって!」


「なんなんだよー、酒に合う肴か?それは」


「噂話は肴になるだろ?あれだよあれ、新しい宗教勧誘の話。荒唐無稽すぎて鼻で笑った宗教団体、最近音沙汰なかったのにまた復活しやがったんだよ」


「あーあれか、それほど気にするもんでもないだろ。どうせ世間知らずな頭悪い若造がやんちゃしてるだけだろ」


「それがそうじゃないんだよ…。今回のトップはかなりの切れてたな、前回よりも結構大きな宗教団体を作ってるらしいぜ」


「まあまた自然消滅するだろ、前回も突然消えたのと同じようにな」


「やっぱりお前の話全然盛り上がらないわ〜」


「「「「「だよな」」」」」


「そ、そんなこと言うなよ…」


どんまい、おっさん。

実は前回の宗教団体が突然消えたのは俺らの部隊が弾圧にいったからだ。

宗教なんて内部分裂の火種をしかならないからな。

今回もこれは報告に上げとかなきゃな。


他の客の話に耳を傾けてから10分ほどすると影の薄い、意識してなければいることさえも気づかない小柄な女性が目の前に座っていた。

遅まきながら


「相席いいですか?」


「やっ、とっくに座ってんじゃん」


と、軽く頭の悪そうな会話を交わす。

彼女は隠密部隊に所属する情報屋の1人だ。

生来の影の薄さと魔石による隠密能力も相まって情報収集ならどんな場所でも筒抜けらしい。

実在、さっきまで目の前に座っていることを気づかなかったからな。

隣に座るキーをチラリと見ると、ずっと相手のことを見えていたようだ。

ちなみに彼女の名はケフィア。

影が薄く、小柄なのに胸だけは一般女性より上を行くすごいアンバランスな出で立ちをしている。

彼女自身の存在は認知しづらいのに胸だけは存在がビシビシと伝わってくる。

髪の色は茶色がかった黒色のショートボブで、性格は存在感に似合わずすごく快活で明るい。でも頭の回転が遅く、呑み込みが遅い。


久し振りにあったから彼女をすこしボッーと眺めてると


「な、何よ。その目線はなんか気持ち悪いわ、こっち見んな!」


「気持ち悪いはないだろ!ちょっと見ただけだろうが!きにするまでもねえよ!」


「貴方の場合は気をつけないといけないの!み、身の危険を感じる…!」


「だからお前はちっさいんだよ(ボソッ)」


「ちっさくないわー!むしろこの椅子が大きいんだよ!」


ケフィア(彼女)は足が地面についていない。

この程度の椅子なら14〜15歳くらいの身長だったら余裕でついている。

⚠︎彼女は20歳です。年上なのです。


「お前がちっさいのは事実なんだからそれは置いといて、さっさと今回の任務(ミッション)の詳細教えろって」


「だから私は小さくないってばっ!…まあ今回もいつも通りかな。拠点の破壊は一部隊が回って1個潰すのを繰り返しているだけ。それに…」


「あれ?ケフィア?どこにいった?背がちっさくて見えねえわー」


「茶々いれんなっ!だから小さくないってばっ!それにっ!宗教団体が出てきたのは知ってるでしょ!それは私がこっちで報告しておくからね。後気になることといえば…て誰この美人!?滅茶苦茶可愛いんですけど!?」


「そっちも話の腰おったんじゃねえか…こいつはキー、これから俺のパートナーになるやつな」


「キーです、よろしく」


「あっ、よろしくお願いします。と同時に御愁傷様って言っておくべきかな?」


「いやいやいらねえよ!一言余計なんだよ!それに今回は絶対殺すことができないしな…」


「え、なになに?この子にほの字?いやぁ、青春だねぇ!」


「違えよ!普通に殺したら俺の首も飛ぶんだよ!物理的にな!」


「なーんだ、つまんないの」


その間キーは自分のことが関係しているのにノーコメントを貫く、いや、なんも聞いてないな、これ。

お前の長い耳は飾りなのかな?


「おっとっと、話が逸れちゃったね。気になることはーと、困窮街(スラム)での疫病や、不審死がわんさか、ぐらいかな?」


「いやいや、それは日常茶飯事だろ…まあそんなもんか、あんがと、じゃあ俺らもう行くわ」


「おー、行ってらっしゃい〜スリには気をつけなよー」


フッ、ソフィアはその言葉を放った瞬間目の前から消えた。

相変わらず始めと終わりだけは様になるんだよなぁ…。

俺とキーは居酒屋を出て、メインストリートをごく一般人のように通行し、街の外に出た。


「ここから約5時間かけて国境付近を通りながら西の方にある都市ジェネイトに向かう。道中の科学(サナート)(トラップ)処理もしながらな。あと私語厳禁、まあお前には必要ないか」


「わかった」


俺らは国境付近に向かって音もなく走り出した。


え、こんなにこの任務(ミッション)チョロかったっけ?

ものすごい勢いで進んでるんですけど…。

キーは異常な活躍をしてくれるおかげでポンポンと(トラップ)が見つかり、対処法も俺が一回教えると慣れた手つきで俺よりも速く処理をするようになりやがった。

キーの目には、大気の流れを読み取れるらしく、荒野に流れる大気から不自然な場所を割り出し、そこに魔力で超音波を作り、地中に埋まっている(トラップ)を探知するって寸法だ。

普通なら、虱潰しに魔力を使って超音波を局所的にやるのが定石(セオリー)なんだけど、ここまで効率的にできるのはもうおかしい。

なら超音波を広範囲にやればいいってなるんだけど処理する間に情報を送られたら元も子もないから地道に処理をせざるを得なくなる。

相手の(トラップ)は地中に埋まっている分センサーの感度も鈍くなるため、近くまでやらないと人の検出はできない。

だが、超音波等の「音」は全て検知可能だ。

だから常時俺らは遮音魔法を全身に覆っていなくてはいけない。


巡回(パトロール)開始から1時間、もうすでに俺たちは半分を超えたところにいた。

これまでにないハイスピードで仕事を全うしているから、今回はすぐに終われるな!やったね!

と思っていたが、そうでもいかないのがこのご時世。

キーによると、右から3体人がローブを被って(・・・・・・)こちらに来ている、と。

明らかにおかしいな。

普通ならば科学(サナート)の密偵なら必ず小銃などの科学らしい武器を携帯しているはずだ。

しかも密偵(やつら)ならローブで顔を隠す程度の隠密技術なはずがない。

ならば亡命者か?

あいつらが来る方向はうちの国があるしな。


「おい、キー、あいつらを捕縛するぞ!」


「わかった」


俺とキーは3人のいる方向に駆け出した。

俺は『身体強化』の魔石を用いて脚力を底上げし、3人の後方へ回り込んだ。相手がこちらに気づいている様子は無く、後ろから距離を瞬時に詰めて行く。

俺は腰にさげている剣を抜き、『武器強化』を用いて3人のうちの1人に目標を定め、剣を中断に構え、思いっきり振り抜いた。躊躇いなど一切なく。


「ぐあっ!」


上半身と下半身がズリッとズレ、ぼとりと地面に落ちる。

硬直していた下半身もフッと力が抜け、バタッと地面に倒れる。

俺はそいつの死を確認し、他の2人に相対した。

さて、どっちから狩るか?どっちが口がかるそうかな?

俺は全ての感情を無に帰し、こいつらをいかに早く葬り、情報を抜き出すかを無感情に考えるのだった。

初任務はまだまだ終わりません!もうちょっと続きます。あと2話くらいかな?


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