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ミラーズ・ウォー 〜魔法の国編〜  作者: 虎一揮
第1章 2人の運命
3/11

出逢い編 帰還中の出来事2

連続更新!

次回辺りにヒロインが出てきます。

まずは主人公がどういう風なのか知ってもらいたくて2話でまとめた感じです。説明風な口調は書き慣れていないので申し訳ありません!

敵のシルエットが大きくなってきた。

敵はこっちがここにいることが探知できてるらしいな。

そりゃそうだ。機械だし赤外線センサーやらなんやらでこっちを「見てる」んだからな。

5年前ならそんなに性能も芳しくなかったはずなんだが最近になっていきなり成長しやがった。

めんどくさいこって。

俺のバッグに残っている魔石は【武器強化】、【遠距離狙撃】、【物理防御】、【魔法防御】だけが迎撃に使えるやつか。

この4つの内【武器強化】は残50%、他は20%か。

俺が並行して使えるのは3つが限界だし性能も大してないから一点集中しないと弾丸なんて防げないしなぁ。

近距離戦闘は無理だな。

なら、遠距離から狙撃が手っ取り早いけど俺の狙撃の威力じゃ足らないし…。


よしこの方法でいこう。

さて、迎撃するか。

まず俺は【遠距離狙撃】の魔石を使って敵影のシルエットの見える前方に計5発の魔弾を打った。

ちなみに、魔弾の属性は選択が可能で、適正がいるが、俺が使えるのはない、だから単純な魔力の塊、つまりエネルギーの塊を打ったってことになる。

俺はそのまま岩陰から出て、そのまま敵までダッシュ!

自身に【物理防御】の魔石を使って淡い「白い」光を見に纏い、前方に浮遊する5つの白い塊に紛れ込んだ。

無属性にはこういう使い方もある。

属性が付与されてしまうとそれは自然のエネルギーの一部となってしまうため、自然の威力をそつなく出すことができるが、その場に維持することは難しい。

しかし、無属性だと自然のエネルギーになる前の状態、つまりトリガーを引く直前の状態だからその場に少しの間だけはそこに維持することができる。

ただし、後から物理的属性付与によってトリガーが引かれ、自然のエネルギー、つまり火や水、風、光、闇に変換される。

俺はこの内の1つを利用する。

俺はポケットからライターを取り出し、それを右手に持ち、左手には腰にさげていた剣を取り出し、【武器強化】の魔石を使った。

そして、着火。

カッッッッッ!!!

俺はその間に武器を地面に叩きつけ、溝を作り、そこにはいり、背中に「一点強化」の【物理防御】の魔石を使い、爆風、熱に耐えた。

無属性の魔力は固めると空気がそこに押し固まった状態になり、見えない壁となる。

魔弾の炎は普通の炎より燃える時間が長い。

しかも火種は魔力だから荒野でも耐え続ける。

辺り一面に広がった炎はある程度までは消えないだろう。

俺は溝から這い出て、身体全体に【物理防御】の魔法をかけ、バッグから水を取り出し、淡く光る魔力にかけた。

魔力は全て水に変換し、身体が水浸しになった。

そして俺は敵がいる場所まで慎重に、かつ迅速に近づき、敵の個体名を確認した。

「あっちいな、さっさと確認して帰ろう」

やっぱり、こいつは偵察型かつ巡回型の機械、通称「ポーンⅠ」だな。

「悠長に見てる場合じゃねえよ!こいつは周囲50メートル内に接近している人間の位置情報とか外見とか5分でまとめて送るんだった!」

俺は剣に【武器強化】の魔石を付与し、心臓の部分、つまりバッテリーの部分を断ち切り、情報が詰まってる脳を分解、データを収集した。

なぜ、さっき相手は何もしなかったか、

それは夜の時は相手が熱で人間を探知するからな。

なら炎で「ポーン」の周りを覆って仕舞えば熱探知はできないだろうって寸法だ。しかも炎で覆えばレンズから見ようとしてもガラスが変性して正確な位置は確認できないだろうし。

単純だろ?

俺はこうしてすぐに帰路について、祖国に帰還した。

あーはよグッスリ寝てーわ!

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