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お誘い

可愛い女の子と居ると時間を忘れてしまうものだな。


買い物をすませたノアがお礼と言うことで昼食を奢らせてくださいと言ってきた、そういえばこっちに来てから何も食べていないのでありがたく奢ってもらうことにした。


どこのお店も人で賑わっていて皆楽しそうに飲み食いしている中俺達も席に着き料理を注文する。


「ノアちゃんは杖買い終わったしもう住んでる街に帰るの?」


「特に帰らなきゃいけない用事もないですし久しぶりに来た街を懐かしみながら何泊かしようかと考えていました」


これを聞いた俺はすかさずデートに誘う


「じゃあ明日にでも一緒にモンスター狩りにでも行かない?」


やっていることはナンパ男と何ら変わりがないのだがノアは快く了承してくれた。


それから質問をしたりしているとお待ちかねの料理が運ばれてきた、


「すごく美味しそう!!ノアちゃん早く食べよ!!」


そう言い肉をナイフで切ろうとした時、スッ……。


「なんかこのお肉動いたんだけど!!ノアちゃんの魔法ですか!?凄いけどビビるんでやめてくれ!!」


いきなりの出来事にびっくりしていると


「私の魔法じゃないですよ、シャトーブリアンの踊り食いです、アヤカさんの町では出てこなかったんですか?」

いやタコじゃねーんだし、っつか今この子シャトーブリアンって言った!?そんな高級なお肉一度も食べた事ないんですけど、三千円食べ放題の肉しか食べた事ないんですけど!!


「踊り食いなんだ、シャトーブリアンってそんなに高いお肉奢ってもらっちゃって良いの?」


「確かに一般的なお肉よりちょっとだけ高いですけど助けていただいたお礼なので……どうせならもっと良いお肉をお出ししたかったのですがこのお店ではこれが一番なので……」


何なの?お嬢様なの?と思いながらも


「そこまでしなくても良かったのに、ありがとう」


そう言って、かぶりつきたい欲を抑え女の子らしく食べる。


今まで食べた事のない美味しさでした。


感想が小学生レベルなのは分かっているがどう表現すればいいのか分からない。


「ごちそうさまでした。ありがとうノアちゃん、すっごく美味しかったよ」


「喜んでいただけたのなら良かったです」


お店を後にしてノアちゃんを泊まっている宿まで送る、こんな姿になってしまっていますけども心は立派な男の子なのでレディを送るのは当然ですよ。


「ノアちゃんの泊まっている宿ってどの辺りなの?」


「私がいる宿はちょうどあそこですよ」


そこにはあったのは、おとぎ話に出てきていそうな可愛らしい宿だった。


「アヤカさんがよかったら部屋に寄って行きませんか?」


そう言ってノアが誘ってきた……。


落ち着け俺、ノアが誘っているのは男ではなく女の子の彩花ちゃんなのだ、断る理由なんて一つもある訳が無い!!


だが宿屋と言っても女の子の部屋だ……焦るな俺、ここは紳士的に尚且つスマートに


「もちろん行く!!!!」


しまったあああああああ、ここに来て彼女いない歴=年齢の悪い癖が!!勿論ノアはキョトンとしていたが


「じゃあ私の部屋二階なので行きましょうか」


と微笑んでくれた。

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