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天変地異〜Jealous fear〜  作者: 松竹梅 蒼
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歩いていく。そして、駅に着く。

いつものように改札にスイカをかざして、ホームの三番でJRの電車を待つ。スマホを触ったり、最近よく聞く、back numberのアルバム曲を再生させたりして、いつも時間を潰すのだが、今日の帰りはそんな気分にならなかったーー。


「シュー、ガタタン」

電車に乗り、自宅の最寄駅まで十五分外の風景を見つめていた。この中でも普段と変わらない俺がいて、何も変わらない、車内の乗客と窓からの景色がある。

(今日は決して、会ったわけじゃない。関わることが何もなかったんだ・・・・・・)

心でそう思い込んで、今日の俺は学生生活の中の一日を終える事が出来た。

でも、学生生活の中で通らなければならないものがもう一つ、今日は残っていたーー。

(あ、今日はバイトだ)

思い出したくないことをまた一つ思い出してしまったなと思ったのは一瞬だけで、アルバイトは気に入っている方で、学校との時間調整もし易いし、居酒屋では珍しい事に年末年始が休業で、賄いの焼き鳥も美味しい、一年続けていてわからない事が全くないくらいなので、今ではシフトで削られる事がまず無い。

そんなことを思いながら流れのままに降車して、歩いて行くと自宅の近くの居酒屋、「けんぱち」に到着した。

ここでもいつもと変わらないように五時間の勤務が終わっていくのだろうと思い、店に入り、制服に着替える。飲み物に使う氷の補充をして、店の外の看板の電気を点けて、メニューの横に置いてる調味料の残りを確認して、お客が来るのを待つ。そして、今日も相変わらず店内はガラガラで時間だけが過ぎていく・・・・・・。

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