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一人百物語 2

ありがとう

作者: 犬猫夜行
掲載日:2026/07/21


個人的に思うところがあったので、自分なりの言葉に書き直して載せます。


ある男性は、夜の海での“真夜中サーフィン”を休日の楽しみにしていた。

ある夜、何年も前に、かの震災で津波で大きな被害が出たという海岸でいつもの様にサーフィンをして、車の中で仮眠をとっていたら……


いつの間にか車の周りを30人くらいの子供たちが取り囲んでいて、

「おうちへ送っていって」

と口々に言ってる。

男性は人数も人数だし、親に迎えに来てもらいなよ、と言ったら、子供たちの中にいた、6、7歳くらいの女の子に

「大人のくせに、ケチ!」

と悪態をつかれて、しぶしぶ送っていく事を承諾した……

というところで目が覚めた。

ヘンな夢見たな、と思いつつしばらくして車を出して帰途についたら


途中の記憶が飛んでいて

気がついたら、何故か某墓地の広場にいた。


おかしな事もあるもんだ、とびっくりしながらも男性は懲りずに(!)翌週、またも同じ場所に真夜中サーフィンを楽しみに行き、その日は仮眠を取らずに車で帰途についたら、どうしたものか途中で道に迷いまくって、気がついたら某地域の、仮設住宅が建ち並んだところにいた。

またもおかしな事もあるもんだ、と思いながらも、その日の晩、自宅で眠っていたら、“大人のくせにケチ!”と言っていた女の子がまた夢に出てきて


「ありがとう」


と言ったところで目が覚めた……

以降、その男性には怪異らしきものは起こっていないらしい。

夜中にサーフィンをして、疲れていたからそんな夢を見たり記憶障害を起こしたり道に迷ったりしたんだ、という人もいるでしょうが……


私はそういう事もあるだろうな、と思います。


その女の子、家族の元に帰れたんだろうな。

男性も“徳”が上がる良い事をなさったんだと思います。





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