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なろうのタイトルとあらすじ改良で、ランキングに入れるのか?

 結論はNOです。

 入れません。


 確かに色んな方が、タイトルとあらすじが大事だと言いますし、現にランキングに入ってるタイトルは、そのどれもがなろうらしい『開いたタイトル』と『無双の(色々な意味の)あらすじ』です。


 でも、なぜそれでランキングには入れないのか?


 その理由は、自分も含め、貴方の小説に『オリジナリティ』があるからです。

 これがある限りランキングには決して入れません。


 少なくとも、タイトルとあらすじがどんなに良くても無理です。 

 まあ、こう言うと、


「そんな事あるか!」「オリジナリティが大事だろ!」


 と、いう気持ちも出てくると思いますし、何より自分もそう思っています。

 テンプレの作品なんて大嫌いです。


 でも、残念ながらオリジナリティがあればあるほど、ランキングからは遠ざかります。


 それを自分の作品を例にあげて伝えます。


 自分の作品

 『無魔力クリスタルの成り上がり─最弱とバカにされ追放された少年は、後に最強の勇者となって無双する!魔力クリスタルは輝かなくても、諦めるのは、まだ早い!』


 初投稿日:2023/10/2

 話数:102話(2023/11/12現在)

 ブクマ:96

 評価pt:198pt

 総合評価:390pt

 評価者数:22人


 こんなもんです。

 全然いってませんよね。


 で、ここからなんですが、このタイトルとあらすじ。

 『なろうrawi』というAI採点ツールではどういう評価を受けてるかというと、


 タイトル:S

 そして、あらすじに至ってはSを超えた最高級のFATの評価になってます。


 「うそだろ?」

 と、思う方は載っけておきますので、ご確認してみて下さい。


 『なろうrawi』https://rawi-novel.work/

 『自分の小説』

無魔力クリスタルの成り上がり─最弱とバカにされ追放された少年は、後に最強の勇者となって無双する!魔力クリスタルは輝かなくても、諦めるのは、まだ早い!

(タイトル変えたので、こちら↑をコピペで)


 ちなみにこの、なろうrawiというツール自体は相当精度が高い物になります。

 なので自分の作品もPV数は、まあまああるんです。

 1か月間で80000pv


 「なのにブクマ96とか雑魚だな」

 と、言われたらその通りなんですが、逆に、雑魚ブクマ数なのにそれに見合わないPV数がいってるという事は、タイトルがそれだけいい事の証明です。


 また、総PV÷総ユニーク数=6.6です。

 つまり1人の読者様が6.6話読んでくれてるという事です。


 1話でブラバされずにそこまで読んでくれてるなら、あらすじも1話目も悪くないという事になります。


 そしてここが肝心なんですが、

 『6話まではブクマ率も評価も高かった』という事です。


 1-6話の間でブクマ35の評価90pt

 平均評価も5.0


 狙い通りでした。

 1話につき5.8ブクマ数で15pt


 もしこのままいっていれば今頃最低でも

 597ブクマの1545ptはいってたハズですし、読者数が増えればよりptも入っていたハズです。

 何より、どこかのタイミングで日間ランキングに入り、そこからptつくループに入っていた可能性もあります。


 でも、なぜダメだったのか?


 それは最初立てた戦略そのものにあります。

 この作品はリメイクで、以前は今よりも全く見られませんでした。

 完全オリジナルで、メッセージ性に溢れた作品。


 でも、どうしても流行らせたかったので、作品の構成は変えずに『なろう要素を最初に付け加える』というやり方をしました。


 最初に面白いと思ってもらえれば、メッセージのある部分も読んで貰えるだろうと思って。

 けれど、全くダメでした。


 自分の小説の根幹に流れてるテーマは『逆転』です。

 主人公の勇者は自分の国が正しいと信じ、仲間達との絆を深め戦ってきたけれど、敵国と戦っていく内に自国の隠蔽された闇の真実と陰謀に気付く。

 そしてそこから、敵国への贖罪と仲間達を救う為に反逆者の汚名を被ってでも……


 と、いう話です。

 以前はこれを最初に持ってきましたが、全くヒットしませんでした。

 『世の中の真実は、一般的に信じてるモノと真逆だぞ。気付いてくれ』

 とのメッセージを込めていましたが、まるでダメ。


 なので、主人公が無魔力から勇者に成り上がる場面を最初の数話に持ってきて、リメイクした物語を作りました。


 無魔力で皆から蔑まれ追放。

 でも、少女を救おうとした時に真の力が覚醒し、そこから伝説の英雄に出会い修行し、最強の冒険者になって、かつて蔑んだ人達を自然にざまぁしていくという展開。


 最初のと違って、完全になろうテンプレですよね w


 なので、ここまでは良かったんです。

 けれど、その後主人公バンザイではなく、苦戦しながらも勝利していくという自分の好きな展開にするとブクマ率は下がっていき、さらに、主人公がライバルとの戦いの中で真実に気付き心を(えぐ)られるシーンになると、もうガタ落ち。


 分かってはいましたけど、もう少しはいいかなと思ったんですが、まあダメですね。

 それに、自分の作品は敵だけでなく、仲間もキャラが立つように書いてます。

 主人公バンザイではありません。


 なぜそう書いてるか?

 嫌いなんです。

 主人公がただただストレスなく成功していく物語なんて。


 中には面白いのもたまにありますが、基本は仲間達と共に苦難を乗り越えていく主人公。

 途中絶望しても、その度に立ち上がり強くなる。

 そんな話が好きなんです。


 けれど、なろうではそれはマジで通用しません。

 主人公バンザイ。仲間は太鼓持ち。敵は主人公にやられ、主人公の株を上げる為にいる。

 強くなる為に修行や努力なんていらない。

 絶望なんてもって他。

 ストレスフリーで読めてなんぼ。


 一昔前でいえば、

 「あれ? 俺何かしちゃました?」

 

 今であれば

 「そういえば俺、強かったわ」


 まあ、どちらもポンポン無双していく事に変わりはありません。

 苦難を乗り越える所にある感動や、葛藤の中にある細かな心理。

 仲間達との絆なんて入る余地は無いんです。


 これが全部分かっていても、どうしても非テンプレでこの閉じたなろうに風穴を空けたかったので、先日の(2023/11/11)に、物語の根幹に加え、感動するエピソードを1時間毎に6話連続投稿しました。

 でも、結果は惨敗。

 なろう系の話の時に1日3話上げた時の5分の1の成果。


 これがこのサイトにおける『なろう系』と『オリジナリティ』との関係性です。

 オリジナリティを出したら負けるんです。

 なろうで売れたければ、オリジナリティもメッセージ性もいらない。

 ただ、テンプレに沿って書く。

 唯一、オリジナリティを入れれるとしたら、設定でしょう。


 骨組みは間違っても変えちゃダメ。

 感動なんていらない。

 メッセージ性もいらない。

 苦難や葛藤もいらない。

 仲間との絆もいらない。


 『主人公バンザイ。仲間は太鼓持ち。敵は主人公にやられ、主人公の株を上げる為にいる。』


 ここだけを守って『開いたタイトル』と『すぐ分かるあらすじ』を書くしかないです。

 ランキングに入りたければ。

 それは、ランキングの作品を見れば分かりますよね。


 ちなみに、自分の作品はなろうでランキングに入ろうとしてたので開いたタイトルにしていましたが、先日の結果で、この作品がランキングに入る事は決してない事が分かりましたので、タイトルも元々したかった物に変えます。


  『無魔力クリスタルの成り上がり─最弱とバカにされ追放された少年は、後に最強の勇者となって無双する!魔力クリスタルは輝かなくても、諦めるのは、まだ早い!』

 ↓

 『ブレイキング・クリスタル』


 ここに意味が全部詰まっていますので。

 元々、長ったらしいタイトルなんて好きじゃないですので。

 ランキングに入らない以上、自分の好きなタイトルにします。


 無論、完結はさせますし、テンプレで人気作を作れたら日の目を当ててあげたいと思ってます。

 ちなみに、URLはちらですので、1-6話と、昨日6話上げた97話からとの違いを確認してみて下さい。


 きっと1-6話はたしかになろう系だし(1人称ではないけど)、97話からはオリジナルだし、ここを言いたいんだなと感じてもらえると思います。


 あらすじ

 https://ncode.syosetu.com/n1305il/

 

 1-6話

 https://ncode.syosetu.com/n1305il/1/

 

 97話-

 https://ncode.syosetu.com/n1305il/98/


 悔しいけど、これが今の自分の結論です。

 本当は同じように悩んでいる方に

「オリジナルでいけたよーーー!」と、言いたかったんですが、残念です。


 でも、いつかこのエッセイを完全否定出来るぐらいの作品を作れるよう精進します。

 お互い切磋琢磨してきましょう。

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― 新着の感想 ―
読ませていただきました。タイトルについての見解、参考になります。 テンプレに沿ったタイトルで釣って、一度読ませたら最後。筆者のオリジナルワールドに引き摺り込むというのも一つの戦術でしょうか。まあ、そ…
[一言] なかなか興味深く読ませていただきました。 私も主人公TUEEE! は、あまり好きじゃないですね。 生きているのであれば、悩みや葛藤があるはずですし、周囲といろいろやりとりがあるでしょう。 …
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