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俺の隣の美久先生  作者: ぜよ
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写真

 薄暗い外套に照らされたベンチに俺と工藤さんは座っていた。


 肝試しも始まり、奥のほうでは悲鳴が聞こえる。


 俺は、工藤さんと他愛もない話をしていた。趣味や休日何をしているかなど、いろいろ話した。学校では、クールで完璧主義って感じだったけど、結構天然でおもしろい子だと思った。


「工藤さん、絶対笑ってたほうがかわいいと思うよ。いつも学校では無表情だから。そうすれば、クラスのみんなも話しかけてくれると思う。」


「笑顔を作るのが苦手で、どうしてもぎこちなくなっちゃうんです。」


「これから練習だね。」


 肝試しも中盤に差し掛かっていた。一人また一人と森の奥に入ってくる。


 肝試しも楽しみだったけど、工藤さんと仲良くなれたことは、とても嬉しかった。


「そ、そういえば安田さんは、好きな人とかいるんですか?」


「今はいないけど、小5の時、俺と遊んでくれた高1のお姉さんが俺の初恋かな。約束したんだ。お互い教師になって、また必ず会おうって。それで東京の子の高校に入ったんだ。なんかバカみたいなだろ。」


「そんなことないです。」


「工藤さんはどうなの?」


「私ですか!私も小さい頃、一度しか会ったことがないのですが、遊園地で両親とはぐれてしまって、泣いているところを一人の男の子が話しかけてくれたんです。歳は、私と同じくらいだったと思います。迷子センターまで送ってくれて、両親が来るまで手を握って慰めてくれたんです。名前を聞くのを忘れてしましましたが、一緒に写真を撮りました。その写真は、今でも大切にしています。」


「工藤さんもその人に会えるといいね。」



 こうして、肝試しも終わり1日目が終了した。


 2日目は、川の生物調査やバーベキューだ。

 みんなで過ごし時間は、とても楽しく、2日目も無事に終わった。



 駅で各自解散となった。


 駅に着いたら、今までなかった疲れがどっと来た。


 アパートにつくなり、、先生の部屋へ一目散に向かった。


「先生、ただいま」


「春くん、おかえり。楽しかった」


「楽しかったけど、やっぱり先生に会えないのは寂しかったかな。」


「またまた、そんな冗談を」


 冗談じゃない。先生といる時間が俺にとっては、かけがえのないものだとこの数日で実感した。


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