結局、工事は止まります。
今回短いです。
徳さんを病院に運んだ夜、樋口さんから、連絡があり、年内に職人さんを回す事が出来ないと告げられた。
どうしても年内中に片付けなければならない仕事があり、こちらには人が回せないが、三ヶ日が過ぎ4日の日からならば、どうにか、職人を回して作業が再開出来ると言われ、瑛里子さんに、その旨を伝えると、
「仕方ないね、私の方は大丈夫だけど、和彦君は大丈夫なの?
工事が終る迄、ずっと私がトイレを借りに来る事になるのだけれど。」
「俺の方は気にしなくても良いですよ、むしろ瑛里子さんが嫌じゃないかと思って。」
そう言うと瑛里子さんは、笑いながら、
「何なら、トイレ工事が終る迄、和彦のと一緒に暮らしてもいいかもね(笑)
和彦君の御飯美味しいし(笑)」
「そうですね、トイレ使えないお詫びに、工事が終る迄、三食面倒みます!」
「じゃあ買い物とか一緒に行こうよ!材料代半分持つし!」
そんな事を話す瑛里子さんは、とてもたのしそうだった。
「そうそう、和彦君は、、正月は、帰らないのかい。」
「挨拶に行くぐらいですよ。」
「それは、私がいるからなのかな?」
「正月だからと言って特別帰らなくても、頻繁に家には顔を出しているからね、それに俺の家はここだから(笑)」
そんな風に、話しをしていると瑛里子さんは、トイレを借りると席を立ち、トイレから出ると、
「今夜はそろそろ帰る、明日も朝からお願いね!」
と自分の部屋に戻っていった。
明日から、御飯は2人分か、と思ったがよくかんがえたら、最近、ずっと2人分だった。