表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファミリア  作者: あさま勲


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

43/59

43・斬首

 ウィル君に殺到するサンド・ゴーレムの群れ。

 それを外から切り崩していこうってのが、オレの考えなワケだ。

「キーアリーハは、とりあえずファルコンで空に待避しろ!」

 オレも飛べるんで、空なら合流も簡単だ。何より、あのサンド・ゴーレムは空まで飛べなさそうだしさ。

 オレの言葉に従いキーアリーハがファルコンを呼び出し、そして空に舞う……もっとも、本当にオレの言葉に従ったかは怪しいけどさ。

 キーアリーハが空に待避したのを見届け、オレはサンド・ゴーレムの群れに突っ込もうとする。

 それを五体のサンド・ゴーレムが立ち塞がって阻む……一対一じゃ勝てないからと、数で対応する。全くの馬鹿じゃねぇみたいだなストーカーさんよ?

 とりあえずは向かってくる一体の核を破壊して砂くれに戻してやるが……その間に、残った四体が合体してくれましたね。

 核は四つ。この四つを全部壊さねぇと、この合体サンド・ゴーレムは倒せないと。

 でもな、猫の前足の指は五本で、オレは爪の数だけ魔力の刃を形成できるんだぜ?

 一撃で、核を四つ持つサンド・ゴーレムを倒すことだって……ホントに出来たよっ!

 いや、オレって強いんだな……なんて、自惚れてる暇なんてねぇな。

 もう一体、合体サンド・ゴーレムが出てきたけど、コイツは、さっきのサンド・ゴーレムとは毛色が違うな……

 なんか身体の表面が堅そうな『ふいんき』じゃなくて雰囲気。

 オレが倒したサンド・ゴーレムは、身体の中で砂が流れ動いてる気配があったけど、コイツには全然その気配がねぇわけだ。

 けど、核は三つだけ。

 そう思いつつ、魔力の刃を形成しゴーレムを切り裂いてやろうとするけど、硬ってぇっ!

 オレが形成した魔力の爪五本がポッキリ折れて宙に舞ったよ……このサンド・ゴーレム。固まったセメントみたいな身体になってるよ。

 あの甲羅を纏ったマンティコアとは硬さがダンチだ。

『最初は手加減。徐々に本気を出して遊んでやる……』

 余裕ブッこいてくれてますねストーカーさんよ?

 ただ、色んな意味でヤバげだよオレ。

 砂の身体になる前のストーン・ゴーレム……コイツにもオレの魔力の爪って通用しないかも。

 それを容易く切り裂くって、ウィル君って強かったんだな……いや、持っていた魔力を帯びた刀。あの魔剣の性能かも。

 サンド・ゴーレムは合体して数を減らしてるから、ウィル君と合流し共闘って流れがベストな判断かも。

 なら、仔猫モードの方が身軽な分だけ合流には都合が良いか。

 だから、オレは身体のサイズを戻し空に舞う……やっぱ、サンド・ゴーレムは空まで飛べないっぽいな。

 で、ウィル君も今は苦戦中だ。

 キーアリーハが作った影の囲いのお陰で正面の敵のみに注力できるみたいだけど、一発で核に当てられないから苦戦は当然か。

 その苦戦中のウィル君の手から、刀が弾き飛ばされる。

 しまったという表情を浮かべるウィル君に向かって、サンド・ゴーレムは体を砂に戻しつつ殺到し、その砂の中にウィル君を飲み込んでしまう。

 ウィル君。暴れちゃいるけど、さすがに抜け出せないみたいだ。

 刀を手放しちまったウィル君は、決定打を失ってしまったと言えると思う。

 とりあえず、ウィル君の刀を回収して合流。じゃねぇと反撃は難しそうだ。

 そう思ったんで刀の回収に向かいたいけど、サンド・ゴーレム達が砂に戻った上で、対空砲火みたいな砂の槍をオレに向かって突き立ててくれるんで刀に近づけねぇよ。

 高度を上げれば砂の槍は届かねぇけど、オレもウィル君の刀には辿り付けない。

 ……どうすべぇよ? このままウィル君を助けに向かってもジリ貧になりそうだけど行くしかないか?

 そう思うオレの視界に、影が映る……宙を舞うオレの身体の影だ。

 あの影を使ってサー君を呼び出し拾わせりゃ良いじゃんかよっ!

 そう思ったので、影に意識を向けサー君を呼び出す。

 毎度思うが酷い造形だぜ……それ考えると、キーアリーハの影法師の造形はすげぇよな。

 そう感心してる間に、呼び出したサー君と回線が繋がる。

 サー君の視点がオレに届くよ。

 キーアリーハを乗せたファルコンは十分な高度を取っているけど、オレってそんなに高度を取ってないから危なっかしい状態っぽいな。

 でも、ギリでセーフな高度だから大丈夫。そう楽観してたんだ。

「シャドウ! 高いところに逃げてっ!?」

 だから、キーアリーハの発した警告の意味を正しく理解できなかったんで、そのままサー君にウィル君の刀を拾わせたわけだ。

 そして、翼猫のオレと連携を取るべく、サー君を操るオレは本体たる翼猫の体に視線を向ける。

 翼猫の背後に、砂の巨人が現れる……縦に引き伸ばしたみたいに痩せっポチなモヤシっ子だったけどな。

 その手には、一振の剣が握られていた……砂で出来た剣じゃない。魔力で形成された鋭利な刃である。

 サー君視点で危険を感知したオレは慌てて翼猫の高度を上げようとするが……翼猫モードのオレって、上昇能力ってあんまり高く無いのよね……

 だから、急降下して着地。そして走って逃げりゃ良かったんだけど、とっさに、そこまで頭が回らなかったのよ。

 だから、モタついてる間に、翼猫モードのオレはサンド・ゴーレムの振るう魔力の刃に首を刎ねられちまったわけだ。

 けど、オレは死んでないっぽい。

 サー君視点で翼猫が首を刎ねられるところを見てるわけだしさ。

 ……つまりオレがサー君になった。人間じゃないにしても人形ひとがたの身体を手に入れたって事ですよね!?

予約投稿してたつもりが、してなかったでゴザルの巻。

……予約時間中に推敲やら誤字脱字修正とルビ振りやらやってたんだけどさ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ