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テレビ

ソファに腰を下ろしテレビを付ける。

するといつもと違う立体的になった画面が目に飛び込んできた。


あぁ、やっぱり。

異世界に来ちゃったんだ…。


元いた世界にも3Dテレビはあるが、3Dメガネを掛けないと、立体的に見えない仕様。

それが3Dメガネもなしに、すべて立体に見える。

そもそもうちは3Dテレビではない上に、番組自体もまったく見覚えがない知らない番組。

昔の人が今のハイテクノロジーを体感するとこんな気持ちになるのかな?と、不安に襲われた。


帰りたい…。

帰りたい…。

帰りたい…。


帰りたい!!



心の中で何度も元の世界に帰りたいと願うが、どうも元来た世界に戻れる様子はない。


どれくらいの間念じたのだろう。

覚悟を決め落ち着いて部屋を見渡すと違和感の正体に気づいた。

どれもうちにある家具とそう変わらないが、ところどころに最新機器のような見たことのない家具とすり変わっている。

といってもエレベーターの時のようにボタンの配置が違うとか、オーブンレンジだったら庫内が広くなって側面の壁が極薄になってるといった感じ。

テレビにおいては、よく確認するとうちのものより一回り画面が大きくて極薄になっていた。

さっき部屋の縮尺が違って見えたはずだと、納得した。


洗濯機もいつも通りに使っていたが、ボタンの配置が若干違っていた。

そして、乾燥機能の他にふわふわ乾燥機能というわけのわからないボタンまであり、タオルや丸洗い可能な毛布はふわふわ乾燥機能なんだなぁとぼーっと考えてしまった。


お腹も空いたし、この世界のことが知りたいのでまた外に出ることにした。

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