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転生したオタクゲーマーは異世界RPGを攻略する。  作者: シュトロム
二章 修行編(仮)
53/60

再試験だってよ

週一投稿を意識しすぎて、文章の書き方が雑かもしれない。

行間を読む必要がありそうなところがたくさんだ。

 翌日。

 冒険者ギルドに赴くと、ナナリーにギルドマスターのところに通された。

 俺が冒険者なり立てで初めて呼び出しを受けた時と同じように、長机を挟んで椅子に座った。


「端的に言うと、中級昇進試験の再実施を行う形になった。」


 ギルドマスター・ガルートさん、モノクルをかけた白髪壮年の強面男性は開幕にそう言い放った。


「再試験ってことか。」

「そうだ。」


 うん、前に話は聞いていたし理由は大体察しが付くな。


「まず、行った試験の結果を伝えよう。」


 名が机のわきに置かれた数枚の羊皮紙の内、一枚を俺に渡してきた。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


   中級昇進試験 試験監督 イデア

          代筆 ナナリー


      受験者 リュート


     評価基準 

     必要知識 優

     戦闘能力 優

     状況判断 再検討


   特筆事項:

   事前に収集していた情報と実地の

   条件の不一致により、状況判断の

   観点において再検討が必要と査定


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 こんなのあるんだ。

 思っていたよりちゃんとしてるんだな。

 これ、俺が雪山から連れて帰ってもらって、ぐーすか寝てる間にやってたのか…。


「それに書いてある通りだが、評価基準である三項目すべてに試験監督者から優秀であると査定された場合、合格としている。それ以外は一律で不合格なのだが、今回は事情があるからな。」

「あの熊だよな。」


 特筆事項を見るにあのボス熊が不測の事態だったってことだろう。


「そういえばあの熊の素材、イデアが渡してたみたいだけど、何か分かったことはあったのか?」

「あぁ、メル雪山に生息するロックベアーの希少個体と認定された。階級は中級3等相当、呼称は現状必要性の観点で定まっていないが、今後の出現頻度によって呼称の検討が行われることになる。」

「やっぱりそうだったか、見た目はほぼ同じだしな。」


 サイズが二回りくらい大きいことと、腕の質感が岩ではなく金属よりなくらいの差だったからな。


「話を戻すぞ。私としても、イデアから聴いた内容と討伐証明となる素材で判断した場合、中級に上げていいと思っている。」

「でも、そうはならないと。」

「あぁ。ギルド連の規則として希少個体が発見・討伐された場合、それらの情報を事細かに上に報告する必要があってな。」

「俺の試験結果とかも、ってことか。」

「そういうことだ。」


 ギルドに登録してからかなりのスピードで昇進試験を受けているやつが、試験監督者と協力して上位の魔物を倒しましたー、なんて信じられないだろうな。

 試験監督者が一人で倒したって言った方が、まだ信じられそうだ。


「ここだけの話だが、イデアは上でも名が知られていてな。」

「有名人だったのか。」

「まぁな。イデア一人で倒したといった方が申請は通りやすい。」

「俺もそう思う。」

「こういう形になってしまったこと謝罪する、申し訳ない。」


 頭を下げるガルートさん。


「いや、いいんだよ。俺としても気絶して帰ってきたのに昇進ってのは、気持ちいいもんじゃないし。」

「そういってもらえると助かる。書類として記録する必要があるために再試験という形をとったが、文字通り形式上の再試験だ。内容としては比較的軽い依頼を一つ受けてくれれば、晴れて中級冒険者の仲間入りだ。」


 そういって、横に置いてあった羊皮紙数枚を前に広げた。


「ここにあるものから好きに選んでくれ。」


 ざっと見たところ、雪山でのことを考えると確かに簡単そうな内容の依頼ばかりだった。

 往復で数日の護衛依頼、下級階級の魔物の巣の調査、等々。

 ただ、それらよりも目を引くものが一つ。


「そっちに残ってるのは別の書類か?」


 一枚だけ残っている羊皮紙があった。

 ほかの依頼書と比べると、ほんの少し質がよさそうに見える。

 さっき言っていた上に出す報告書とかだろうかと聞いてみた。


「ん?あぁ、これも依頼書ではあるのだがな。」


 そういって特別出し惜しみするわけでもなく見せてくれた。

 …ほほう、これはこれは。


「依頼内容はほかのものと同等に軽いものではあるのだが、条件付きのものでな。」

「これにする。」

「何?」


 むしろこれがいい。


 ------------------------


      冒険者の客員講師としての派遣


  依頼内容:我が魔法学校生徒に冒険者の方から、

       普段の生活や実際の経験から冒険者を

       目指すにあたって必要な知識や精神を

       ご教授いただきたい。


  受領条件:魔法使いの冒険者と協力して依頼を

       受けたことのある方

       または、魔法が使える冒険者の方


  達成条件:我が魔法学校にて講演・実演等による

       冒険者に必要な知識・精神の教授


  報酬:5シル


  依頼主:王立オルスタイン魔法学校 学長

      アスティア・メルヘル・オルスタイン


 ------------------------


「俺、魔法使えるよ。」

「…確かに、イデアもそう言っていたな。」


 そんなことまで聞いていたのか、というよりどこまで細かく話したんだ。

 実演する気満々だったのだが、手間が省けて助かる。


「…では明日、王立オルスタイン魔法学校へ向かってくれ。試験監督者としてイデアを同行させる。」

「了解!」


 挨拶もそこそこに、依頼書をもって部屋を出た。

 面白くなりそうな予感がするぜ(小並感)。

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