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青くて蒼い  作者: y-r
変わらない日常

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3

夢に夢見る年頃なのか。


私が止めない限り、果てしなく吐き出され続けるであろう里美のどす黒い欲望。


そんな己れの欲望に忠実な里美は、黒髪ポニーテールの私とは真逆をいく存在だ。ゆるふわなロングヘアーをこよなく愛し、学校にまで堂々と化粧をしてきちゃう今どきgirl。


高校で初めて出会ったなら親友にまではなれないタイプかもしれないが、里美とは、彼女がまだ眉毛をいじっていない小学生の頃からの仲だから、お互い遠慮なしに言いたい放題。


「いやいや、それってさぁ?頭ん中パーティピーポーな人がやる事でしょ。うちらみたいな一般ピーポーは地道にいかなきゃダメだって」


「出たっ!真面目人間!そんなんだから、いつまで経っても彼氏の一人や二人出来ないんでしょ!」


「ひっどいなー。それとこれとは関係ないじゃん。それに、私は別に彼氏なんか欲しくないし」


「高2にもなって彼氏が欲しくないなんて言ってんの蒼依くらいのもんだよ?!あ…、蒼依……。あんた、まさか……。もしかして、まだアイツの事を引きずってんじゃないでしょうね?」



私の中の、忘れ去りたい黒歴史ナンバーワンの思い出。


里美の口から突然飛び出した、わざわざ名前が伏せられて呼ばれた"アイツ"の言葉に、心当たりがある人物が一人しか思い当たらない所が、何に対しても真面目だと言われてしまう由縁なのか。


「は?!何いきなり?!変な事思い出さないでよね?!もう、アイツの話しはしないって言ったでしょ」


その貴重な一人ですらも記憶から消し去ってしまいたいと思ってるんだから、きっと私には、恋愛の神様なんて当分の間、舞い降りてくるはずはないって事は自分でもちゃんと分かってるけど。


正直な所、神様どーかお願いします!


ハタチまでには彼氏の一人や二人、いやっ、この際贅沢は言わないから一人くらい彼氏が欲しいです!ついでに言うなら、優しい人ならなお良しです!ついでのついでに、顔がよくて高身長で運動神経抜群なら言うことなしの◎ 。頭の方は〜、少しくらい悪くても〜。あー、でもなぁー、今の時代、文武両道出来た方がいいしな〜。


「あ、そっか。そうだったよね。ごめん、ごめん。それじゃー、さっきの続き。香奈は、やりたい仕事が決まってたりすんの?」


里美に負けず劣らずな程の真っ黒な欲望に満ちた願掛け最中にも、話しはあっさり始めに戻り。


里美のそういうサッパリした性格、嫌いじゃないぞ。


「え、あ、いや。さすがにそこまでは全然っ」


「アハハ!それだったら、一応将来の夢が決まってる私の方がマシってもんでしょ!」


「いーの、いーの!だってまだまだ先の事だもん!これからじっくり考えるのよ」


そうは言っても、中間テストを挟んだその1週間後には調査票を提出しなくてはならず、そこで初めて自分のこれからについて真面目に考えてみよっかな〜。


なんて、のんびり考えていた。






その矢先______


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