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青くて蒼い  作者: y-r
変わらない日常

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2

「ねぇねぇ。放課後さ、この前行ったあのお店に、またパンケーキ食べに行かない?」

「昼休み終わったら体育じゃーん。だるぅ」

「見てー。新作のリップ買ったんだー。かわいいでしょ〜」


ワイワイガヤガヤ。

あちらこちらで会話が弾む。


先生が教室に入りそのまま朝のホームルームに突入したけれど、シーンと静まりかえるクラスメイト達ではなく、あっちでヒソヒソ、こっちでヒソヒソ。


話題は、今しがた担任の先生から配られた一回目の進路希望調査票についてだ。




「へっ??進路調査って早すぎくない?うちらまだ2年生になったばっかだよ?」


「そんな事ないよ~。私のお姉ちゃんも、今ぐらいの時期に親に相談してたしね」


「ふぅ~~ん。そうなんだぁ~。じゃあさ、里美はもう決めちゃってたりすんの?」


「うん。もちろん!てゆーか、決めるも何も、最初から進学しか考えてないし。蒼依の方こそ、どっちにするか決めてないの?」


「う~~~ん」


決めてないと言うよりは、進路についてなんて考えてもいなかった…、と言う方が正解なのだが、ここでバカ正直に答えては、将来の話で盛り上がりだした周囲から取り残されてしまいそうで。


「そーなんだよね~。でもさぁ、わざわざ高いお金出してもらってまで大学でやりたい事なんてないしな~。それならいっそ、就職するってのもアリだよね〜」


なーんて、何一つ中身のない内容を、机に両肘つきながら頬に手を当て、いかにも"私も、将来についてちゃんと悩んでま~す"的な表情で話しを続ければ、大親友の里美でさえも気付かない程の名演技だったらしく。


「えー!そんなの超もったいないしー!やりたい事なら沢山あるじゃん!まず始めに~、人気のサークルには絶対入るでしょ~。それから毎日コンパして~。将来有望そうな彼ピを見つけて~」


「えっ?!大学で彼氏見つけるって、田代くんはどーすんのよ?!あんなに里美にベタ惚れなのにそんな事言ったら可哀想でしょ?!」


近くの男子校に通う田代くんは、里美が呼び出せばどこにでも来る尽くし系男子。


「だってぇ、卒業まであと2年もあるんだよ?それまで信之と一緒なんて保証は全然ないもん。それに、世界は広いのよ。ここだけの話、大学に行けば信之以上の人に出会えるかも知れないじゃん?」



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