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[寓話] 命の風呂 Bath of Life

作者: Thinker U
掲載日:2024/10/27

生命とは何か。それは、始まりと終わり、そしてその間に存在する無数の瞬間で構成されている。

この物語は、そんな生命の儚さと尊さを、水の物語を通して描く。灼熱と極寒、生と死、愛と別れ。

水は、それらすべてを体現し、私たちに深い問いを投げかける。

hot water「cold water時間だ、起きろ。」


コールドウォーター「もう、出発するの?」


ホットウォーター「あぁ、出発する。そろそろ奴らが来る時間だからな。」


コールドウォーター「分かった。20分で準備が終わるから、待ってて。」


ホットウォーター「了解した。私は今の内に保存用食料を探してくる。」


コールドウォーター「初めての場所だから、あれを持って行った方がいいか。」


ホットウォーター「準備は出来たか?」


コールドウォーター「準備出来たよ。出発しよう。」




ホットウォーター「奴らの歩く音だ。急ごう。走るぞ。」


コールドウォーター「ふぅー。危なかった。」


ホットウォーター「あぁ、確かにな。今だ、目的地に進もう。」




コールドウォーター「おぉー、これは中々では?」


ホットウォーター「確かに中々だな。時間も限られてるし、入る準備をしよう。」


コールドウォーター「分かりました。」


ホットウォーター「温度は、約38から40度と言った所か。」


コールドウォーター「まぁ、通常位ですね。」


ホットウォーター「確かに、通常位だが、十分に気を付ける様に。特に時間は絶対に。」


コールドウォーター「ホットさんも、これ要りますか?美味しいですよ。」


ホットウォーター「いや、大丈夫だ。こっちも似たようなのは持ってきてる。では、突入するか。」




コールドウォーター「分かりました。周りを見ているので、先に降りてもらって構わないですよ。」


ホットウォーター「了解した...。こっちは問題なし。」


コールドウォーター「分かりました...。いやー、慣れてるけど緊張する。」


ホットウォーター「これは...。」


コールドウォーター「宝だらけじゃないですか?」


ホットウォーター「コールド、止まれ。奴らが来た。」


コールドウォーター「って光が消えましたね。」


ホットウォーター「安心しろ。私が先頭に立つ。」


コールドウォーター「ホットさん、流石ですね。

自分は光を照らす装置を持ってくるの忘れてしまいましたよ。」


ホットウォーター「冒険の基礎だ。今度から忘れるなよ。」


コールドウォーター「もうカバンに空きがない。ホットさん、仮袋を貰えますか?」


ホットウォーター「あぁ、仮袋か。一枚だけならある。」


コールドウォーター「ホットさん、ありがとうございます。」


ホットウォーター「左確認、問題なし。」


コールドウォーター「後ろ右確認、問題なし。」


ホットウォーター「音だ。誰か来た。端の方に逃げるぞ。」


コールドウォーター「これ、どうしますか?かなりの量の食料と宝の確保は出来ていますが。」


ホットウォーター「うーん...。拠点に戻ろう。宝も食料も確保出来ているから問題はないだろう。

だが、どうやって拠点に戻るか?」


コールドウォーター「それにしても音の響きが凄い。

ホットさん、これ壁に掛けて待機の方が良いかも知れませんよ。」


ホットウォーター「そうだな。じゃあ、私から始める。」


コールドウォーター「気をつけてくださいね。落ちたら、この世から消えてしまいますからね。」


ホットウォーター「ウォーター、あまり怖い事は言うな。よし。こっちは大丈夫だ。問題なし。」


コールドウォーター「分かりました。ホットさん、これお願いします。」



ホットウォーター「急げ。奴らが完全にこっちに来る。」


コールドウォーター「ま、眩しい。目が開けられない。」


ホットウォーター「冷静になれ。大丈夫だ。今は耐えよう。」


コールドウォーター「ホットさん、それは厳しい。光が入った事で気温と温度が高くなってきた。」


ホットウォーター「このままでは、コールドも食料になってしまうな。どの選択肢が1番だ?」


コールドウォーター「ホ、ホットさん...。力、力が緩んできた。」


ホットウォーター「っく。これは助ける事が出来ない。

だから、あれほど時間が重要だと言ったのに。」



コールドウォーター「ホ、ホットさん...。私、食料には、なりたくない。だから、私を除水銃で撃つか?食料にしてホットさんが食べるか?どちらにするかホットさんが選んで。」



ホットウォータ「...。コールド決めたよ。私は、このまま見届ける。コールドは私の大切な存在だ。

多くの日々を共に過ごして、楽しかった。だからこそ、コールドは私の中にずっと居て欲しい。

悪いなコールド。奴が出る時間まで最後に語り合おう。」


コールドウォーター「ホット、さん。その時間は、ないみたい。ホット、さん、ありが、とう。

また、会おうね。」


ホットウォータ「...。っく。何で、何で、こんなにも残酷なんだ。」





lukewarm water「ホットさん。今日も大変でしたね。お疲れ様でした。」


ホットウォータ「あぁ、お疲れ様。今日も大変だった。」


ルークウォームウォーター「いやー、これ美味しい。冒険の疲れは食で癒される。

あ、ホットさんに言いたい事があったのですが、私と初めて組んだ時のご飯は凄く美味しそうに笑顔で食べていましたが、何か嬉しい事でもありました?大切な人が出来たとか?」


ホットウォーター「嬉しい事か...。きっと悲しすぎて笑顔になったんだろうな。

ここは、恐ろしい世界だよ。ルークウォームウォーター、特に時間には気を付けないと行けない。

明日私が生きているとは限らない。だから大切な人が居たらしっかりと毎日愛をこめておけよ。」



とある男性「あぁ、今日も疲れた。やっぱ、湯船に浸かると癒される。幸せだ。」

あなたは、もしもホットウォーターと同じ状況に置かれたら、どのような選択をするだろうか?

時間は有限であり、私たちは皆、いつかこの世を去る。

そのとき、あなたはどのような形で記憶されたいだろうか?

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