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平穏な学園生活
数時間前 - 城ヶ峯学園
その日の放課後、カイは学園の廊下を歩いていた。
何の変哲もない日常。
友人のユウといつものようにふざけ合い、放課後にゲーセンに行こうと計画していた。
特に目立った予定はなかったし、毎日が平和だった。
「カイ、今日は何して遊ぶ?」
ユウが笑いながら話しかけてくる。
いつものノリで、いつもの会話。それが普通だった。
ところが、突然、空に異変が起こった。
学園の校庭に降り注ぐ光の柱。
それはまるで空間を裂くように、現実を揺るがしていた。
「おい、なんだあれ?」
ユウが驚いた声を上げ、カイも足を止めた。
次の瞬間、その光が強烈に輝き、カイとユウを包み込んだ。