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新しい生活スタート
忍び込んだ物資輸送車が「ヨコハマ」の街の中に入ったことを確認すると2人は輸送車から飛び出す。
新しい街に心が躍る。
孤児院で育ち、大きな町に来たことのない2人は不安よりも未来に希望を抱いていた。
「人多いな。」
「まあ、シブヤよりもフィールドが近いからハンターも多いんだろ。」
ぼそっとつぶやく俺に答えたのは、
一緒に孤児院から抜け出してきた少し長めで灰色をした髪の毛で、身長が高いレイジ。
孤児院では、16歳では立派な大人だ。
自分たちを抜くと小さな子供たちしかいない孤児院ではもう暮らすことができない。
孤児院の近くで働いて、孤児院を助けることも出来たが
やはり、ハンターの夢は捨てきれずにヨコハマまで2人でやってきたのだ。
ハンターとは、基本的にフィールドに出てモンスターを狩ることで生計を立てている。
「さて、ひとまずギルドに行ってみるか。」
そういって歩き出すレイジに、俺は付いていった。