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87話〜兄弟喧嘩〜


 二人が激突する度に巻き起こる衝撃波。

 それは家の瓦を吹き飛ばし、木々を薙ぎ倒し、そしてその直後に全てを元に戻した。


「ハヤテェェェェッ!!」

「カラトォォォァァッ!!」


 アニキの攻撃は通さず、俺の攻撃は通す。

 アニキは俺の攻撃を躱し、攻撃を俺に通そうとする。


 翼で打たれ、放たれた羽を腕で受ける。アニキの姿はみるみるボロボロになっていく。


「まだ、この程度なら!!」


 腕を振るい、突き刺さった羽を払うと同時に癒しの光で自身を回復させるアニキ。


 勇者・陰は破壊を司るのに対し、勇者・陽は回復を司っているようだ。

 戦っている内に少しずつ分かってきた。

 俺の勇者・陰は理を破壊、無視する事が可能である事が分かった。

 勇者の力を使っている時の俺は、重力を無視して空を飛べるし、魔術を使う時に詠唱を破棄する事も可能。


 更に言ってしまえば人では使えない魔法を俺一人で使う事も可能だし、今の医療では治せない病を治す事だっておそらく可能だ。


 対するアニキの勇者・陽は理を守る側。

 俺が壊した理を元に戻し、俺が歪めた理を直す。


 陰の力が病を切り取る刃物なら、陽の力はその傷を塞ぐ糸だろうか。

 陰が壊さなくて良い理まで壊した時に陽が直し、陽が直さなくて良い理まで直した時に陰がまた壊す。

 本来なら互いが互いの仕事を見張り合い、時に矯正する。


 本来ならそんな関係の勇者・陰と陽が今は殺し合いをしている。

 世界の基準である原点()とその外にいる特異点()


「どうしたアニキ!! お前の力はそんなものか!!」

「くっ……うぅっ!!」


 相反する存在がぶつかる。

 が、その勢いは俺の方が強い。

 当然だ。


 強い光は強い影を生むが、強い影は光を飲み込む。

 光が影に勝てる道理は無いに等しいのだ。


「俺の邪魔をして、民衆の邪魔をしておいてその程度かと」

「っ!?」

「聞いている!!」


 両足による急降下キックがアニキの腹部に突き刺さり、地面に叩き落とす。


 アニキが叩き付けられ、ヒビ割れる地面。

 だがアニキが立ち上がると同時にそのヒビは消え、地面は綺麗に元通りになる。

 修復する力。

 俺が破壊した理を戻す為にある対の力を地面に使ったのだ。


「やめろハヤテ!! 俺はお前と争う気は」

「お前に無くとも、俺の邪魔をした時点でアンタは敵だ!!」

「ハヤテ!!」


 飛び上がったアニキと入れ替わるように地面を踏み砕き、追いかけるように飛び上がる。


「彼等の怒りも尤もだ!! だが暴力に頼っては」

「そうしなくちゃいけない程彼等の怒りは溜まっているんだよ!!」

「だからって対話の道を自ら捨てるのは」

「先に捨てたのは貴族達だ!! 民衆は被害者なんだぞ!!」


 鳥達が空中で争うように、俺達は空中でぶつかり、もつれあい、蹴り飛ばし合う。

 だが、俺の優位は変わらない。


「聞けハヤテ!!」

「聞く耳持たん!!」

「ぐあっ!!」


 バキッという音を立てて蹴り飛ばされるアニキ。


「……あの黒い翼の子、私達のために」

「……行こう。俺達の怒りを見せるんだ!!」


 そんな俺達の戦いを見て民衆は城を目指して再度進行を開始する。

 その民衆を騎士達は迎え打つが、俺の羽が傷を癒すせいで騎士達は徐々に押されて行った。


「俺達の力はこんな事をする為にあるんじゃないだろ!?」

「お前に、そんな事を言う権利があるのか!!」

「くっ、これは……」


 俺の一撃を躱すアニキ。

 躱された一撃は背後にあった貴族の家の壁を貫き、肘までを壁に埋める。

 そのまま俺は力任せに腕を引き抜くと同時に、壁の材料であるレンガをアニキめがけて吹き飛ばす。


「このままじゃ被害が……くうっ」

「心の弱い所につけ込まれ、俺を裏切ってただ一人置いて行き、結果を生み出せないにも関わらず勇者としての名を振りかざしていたくせに!!」

「ハヤテッ……」

「モーラの死を見ていないくせに!! あの姿を知らないくせに!!」


 グググッ……と背中の下の方が突っ張る。

 頭痛が再発する。


「セーラに、良いように利用されていただけのくせに!!」


 新たな怒りが生まれる。


「綺麗事だけ言ってんじゃねぇぞ!! クソカラトガァッ!!」


 その怒りの叫びと共に三対目の翼が生える。

 次に生えたのは透き通った翼。

 まるで黒いガラスでできたかのように透き通った竜の翼だった。


「お前なんてなぁ、聖装使わなくてもじゅうぶんなんだよ!!」


 それと同時に俺の頭の中はスッと透き通っていく。

 余計な雑念(躊躇)が消え、(カラト)への憎悪だけがハッキリと残る。


「どうしたどうした!! あの頃の勢いはもう消えたか!!」

「ハヤテ!! 俺の話を!!」

「聞いて欲しくば俺に勝て!! 俺を倒せ!! その力で捩じ伏せて、地に這いつくばらせろ!!」

「ぐはぁっ……がっ……」


 アニキの骨が折れる感触が、打ち込んだ手を通して伝わる。


「お前も弱くなったな!! カラト!!」

「がっ……ゴハァッ!?」


 貴族の家の壁に投げ付け、体勢を立て直される前に蹴り込み壁を砕きながら吹き飛ばす。


 地面に叩き付けられ、ゴロゴロと転がるアニキ。

 それでもアニキは自らを回復して立ち上がる。立ち上がるだけで、俺を倒そうとしない。


 あくまで、俺を止めようと構える。

 それが、その態度が俺を苛立たせる。俺をイラつかせる。


「ッ……戦えよ……戦えよカラト!!」


 更に頭痛が酷くなる。

 カラト目がけて加速し、そのまま殴り倒す。

 倒れたアニキの襟を掴んでまた殴り倒す。

 それをただただ繰り返す。


 勇者・陰によって歪められた理。

 それによって俺の攻撃力が底上げされ、俺の攻撃を受ける度に相手の防御は徐々に低下する。


 対するアニキは勇者・陽でその理を修復し、なんとか防御低下だけは免れている。

 が、俺の威力上昇までは至らない。


「っ……グ、うぅ……」


 モゾリとゆっくり立ち上がるアニキ。


「それ、でも……暴力は間違ってる」

「……なら、あと何人だ」

「……」

「あと何人犠牲になればこの国は変わる!? あと何人見送れば良いんだ!?」

「話し合えばきっと分かるはずだ」

「奴等はその話し合いの場を潰したんだぞ!!」

「それでも」

「綺麗事ばっかり言うなよ世間知らずが!!」

「……そうかもな。それでも俺は、綺麗事が言えないよりかは言える方が良い」

「ふざけるな!!」

「!?」

「綺麗事を言える方が良い? あの人達に同じ事が言えるのかよ!! 子どもを失って泣く親に!! 恋人を失って悲しむ人に!! 自分を庇って目の前で親を失った子に!! 同じ事をお前は言えるのかよ!!」

「……それは」

「……しょせん、アニキには分からないんだ。勇者ともてはやされ、期待されて来たお前には分からないんだ!!」

「ハヤテそれは」


 指を突きつけて叫ぶ俺の言葉に目を見開くアニキ。


「違うとは言わせない!! 違うと言うのなら!! それでも綺麗事を言いたいと言うのなら!! 同じ事を彼等にも言って説得して来い!! ほら!! 行って来いよ!! やれよ!!」

「……それは」

「……ハハッ、できないんだろ? できないから行かないんだろ? なぁ、そうなんだろ? そうだったらそうだって言えよ!!」

「……」

「違うんなら行動で示せよ!! 勇者様ヨォ!!」

「……そう、だ」

「……ハハッ、ハハハッ……クハハハハハハッ!! そらみろ!! お前はただ、綺麗事を言って現実から目を背けているだけなんだ!!」

「……だから」

「……だから何だよ。だから綺麗事を実現させる為に!! 強くなりたいとでも言う気か!!」

「……あぁ。そうだ。俺は勇者と名乗り、好き勝手に生きて来た。だからこそ、今度こそは正しく生きねばならない。この、勇者の力と共に」


 その言葉を聞いて、更に頭痛が増した。

 コイツは何を言っているんだ。

 正しく生きるだと……


「……ハッ、なんだそれ……つまりなんだ。勇者としてカザミ村を出た時のアンタは間違っていたと? そう言いたいのか?」

「……あぁ。あの時の俺は間違ってい」

「ふざけるな!! なら何だよ……俺が憧れていたアニキは間違っていたのかよ!! 俺は間違ったアンタに憧れて、槍の腕を磨いて……ハ、ハハッ、ハハハハハハハハ……ハァァァァァッ!?」


 思考が纏まらない。

 それと同時に憎悪が殺意に変わっていく。


 憧れていた。

 羨ましいと思っていた。

 自慢に思っていた。

 妬ましいと思っていた。

 一緒に冒険したいと思っていた。

 何でだよって思った。

 力になれるか不安だった。

 置いて行ってくれてホッとした。


 アニキに対して色々と思っていた。

 でもその対象が、間違っていたって。

 本人の口から聞いた瞬間。

 俺の風は真っ黒に染まった。


「……あぁ、じゃあ俺は」

「ハヤテ?」

「……何に、憧れて……」


 頬を熱い物が伝う。


「いたんだろうなぁ……」


 それは雫となって地面に落ち、赤い滲みを作った。


「なぁ、幻想(アニキ)

「ハヤ……」

「避けろカラト!!」

「えっ……っ!?」


 アニキが反応するより早く俺は動き、その顔面へ手を伸ばす。


「させるか!!」


 その手を刀で弾いたのは割り込んで来たロウエンだった。


「レイェス!! 動きを止めろ!!」

「分かっている!!」


 直後、俺の身体が氷塊に閉じ込められる。

 が、その氷は瞬く間に黒く染まって砕け、鋭利な氷の刃となって四方八方へ飛ばされる。


「っ、これは……」

「聖刀で強化したのに……最も容易く」

「こりゃ骨が折れるなぁ。いっそカラトの首を刎ねちまうか?」

「えっ」

「……冗談だよ。とにかくハヤテを止めるしか無いな」

「それはそうだが、どうやって?」

「体力が尽きるのを待つか、気絶させるか……っと!?」

「邪魔をするな!!」


 ロウエンとレイェスさん目掛けて羽を飛ばし、アニキへと迫る。


「やめろハヤテ!!」

「応戦しろカラト!! 死ぬぞ!!」

「でも!!」

「実の弟に、兄殺しをさせる気かお前は!!」

「……っ、すまん!!」


 そこでやっとアニキが応戦した。


「そうだそうだ、それで良い!!」

「お前は俺が」

「死力を尽くせ!! 尽くして俺に殺されろ!!」

「兄として!! 止めてみせる!!」


 ロウエン達が近付かないように羽を放ちつつ、アニキと殴り合う。

 俺は絶えず理を捻じ曲げてひたすら俺に有利な状況を作り、アニキはその理を修復しながら俺と殴り合う。

 少しでも遅れればアニキの皮膚は裂け、骨は砕かれるように理が歪められている。

 それを一度直せば良いという訳では無い。

 その歪められた理を一撃毎に直さなければならないのだ。


 もし遅れれば、アニキは人の形を留められない。

 回復するよりも早く俺が殴り殺す事になるだろう。

 そうならぬ様にアニキは理を直しながら殴り合うのだ。


 飛ばした羽のおかげか、ロウエンとレイェスはすっかり静かになった。

 そう、思っていた時だった。


 一瞬で足が凍り付き、地面に縫い留められたのだ。


「何!? ……ぐふぅっ!!」


 その際に生じた隙を突き、俺の顔面に拳を打ち込むアニキ。

 すかさず氷を砕いて動きを取り戻そうとするが、予想より遥かに遅いペースで氷が割れた。


「何で、割れない!!」

「その氷は一塊ではないからな!!」

「何……ッブ!?」


 氷が割れると同時にアニキに殴り飛ばされた。


 一塊ではない氷とレイェスは言った。

 そう、彼女は薄い氷を何層にも重ねて俺の足を凍らせたのだ。

 俺が理を歪めて破壊できると言っても、その仕掛けに気付かなければ破壊しきれないと踏んだのだ。

 現に俺は簡単に破壊する事ができず、アニキに殴り飛ばされた。


 俺の力を逆手に取ったのだ。

 氷を破壊するにと言ってもいろいろとある。

 視界に入っている氷、体に触れている氷、動きを封じている氷。

 その中で先程の氷は動きを封じている氷だったのだが、俺は足に付いている氷と認識。

 結果氷は、何層にも重ねられており、一息に破壊する事ができなかったのだ。

 そう。

 確かに足に付いている氷は破壊したのだ。

 が、それは何層にも重ねられた内の一層。

 そのせいで時間がかかったのだ。


「……まだ、力を使いこなせていないか」

「……まだ、余力はあるか」

「当然だ。お前が俺を何回殴ったと思っている」

「……正直言って、こっちに余裕は無いんだがな」

「ハハッ、じゃあ俺の」


 勝ちか、そう言おうとした時だった。


「もうやめなさいよ!!」


 その場に乱入して来たのはミナモだった。

 俺とアニキの間に両腕を広げて立つ彼女。

 彼女は俺をキッと睨むなこう言った。


「アンタ!! この国の人達の味方のつもり!?」

「……つもり、だと? ふざけるな!! 俺は彼等の事を」

「だったら鏡を見てみなさいよ!! そんな顔をした人の何処が味方って言えるのよ!!」

「は? ……鏡、だと?」

「良いから見てみなさいよ!!」


 鏡は無かったので、近くの家の窓を見た。

 そこには俺の姿が反射して写っていたのだが……


 憎悪に満ちた目、叫ぶ際に振り乱した髪、両目から赤い涙を流した俺の姿。


「それの何処が国民の味方なのよ!! どっからどう見ても、今のアンタは悪魔よ!!」


 その通りだった。


「それがアンタのなりたかった姿なの!? アンタの目指した姿なの!?」


 ミナモが泣きながら叫ぶ。


「私を助けてくれた時のアンタはそんな目をしていなかった!! ぶつかった相手の私を助けてくれて、訳ありなのに詳しく聞こうとしないでくれて、凄く嬉しかった。見捨てる訳にもいかないって言って、仲間に加えてくれて……本当に嬉しかったんだよ」

「……ミナモ」

「でも今のアンタは違う!! 私を助けてくれた時のアンタとは違う……そんなアンタとは一緒に旅をしたくない!! 仲間でいたくない!! ……お願いだから戻ってよ。当たり前の事で喜んで、当たり前の事で泣いて……仲直りしかけた幼馴染みが死んで泣いていたあの頃のアンタに、ハヤテに戻ってよ!!」

「うっ……っ、ぁ」


 頭が痛い。

 ミナモの言葉を受けて頭痛が激しくなる。

 まるで、憎悪に負けじと俺の意思が反抗しているかのようだった。


「ユミナの為にも!!」

「うっ……」

「エンシの為にも!!」

「ぐうっ……」

「マリカの為にも!!」

「グッ!?」

「カガリの為にも!!」

「やめ……」

「私の為にも!! 戻ってよ!!」

「ッ、アァァァアァァァッ!!」


 頭を抱えながら天に向かって叫ぶ。

 神経が焼き切れると思う程の激しい頭痛が一瞬、俺を襲った後ピタッと収まる。

 それと同時に俺は膝から崩れ落ちた。


「ハヤテ!!」


 それを抱き止めてくれたのはミナモだった。


「……良かった」


 俺の背中の翼が消えている事を確認して、彼女は呟いた。


「……おかえり。ハヤテ」


 その光景を見て緊張の糸が切れるアニキ。


「おっと……」

「す、すまん……ロウエン」

「気にすんな。それに、今回はよく頑張ったな」

「……アニキ、だからな。弟は守らないとよ」

「……本当に、よく頑張ったよ。お前は」

「……少し、は……償えた、かな……」


 そう言ってロウエンに支えられながらアニキはガクッと項垂れ、気を失った。


「全く……あとは、あの民衆だが」

「俺達には止められんし、介入する理由も無い。後は、アイツ等次第だな」

「そうだな」


 ロウエンとレイェスの視線の先には怒りを胸に城へと向かう民衆の姿が映っていた。






「……面白そうな子ね」


 その様子を水晶玉を通して見ている女性がいた。


「面白い、ですか?」

「えぇ。勇者の力に溺れるのではなく、呑まれかけるなんて。初めて見たわ」

「いかがなさいますか? 勇者とあれば我々の敵となりますが」

「まだ放っておいて良いんじゃないかしら? 私としては、まだ殺す判断をするには早いと思うしね」

「でしたら、経過観察でよろしいですか?」

「そうね……そうしましょうか」


 彼女は薄っすらと笑みを浮かべて呟く。


「……会えるのが楽しみだわ」


 水晶に映る映像を見ながら、彼女は微笑んだ。

お読みくださり、ありがとうございます。

今回の話も人選びそうだな〜と思いながら書きました〜


兄弟喧嘩を止めたのは、ハヤテの二番目の仲間のミナモでした!!

いや〜、無事(?)に止まって良かった良かった。


そして民衆の怒りはどうなるのか……


ブクマ、星ポイント、本当にありがとうございます。

メチャクチャ励みになっております!!

次回も読んでいただけると、嬉しいです!!


次回もお楽しみに!!

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