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シーナの話

作者: なまたもち

メモ

魔女の森と呼ばれるその森は、年中雨や霧の絶えない不思議な場所でした。

森の中に入ろうとしても、いつの間にか出てきてしまうまじないがかけられていました。

外の人には、そこに誰がいるのか分かりませんでした。噂によると、『悪い魔女がいて、頭から食べられてしまう』とか、『蝋人形に変えられてしまう』とか言われてましたが、あくまで噂でした。


その森には、シーナという魔女が封印されていました。風を操る魔女である彼女は、今からずっと昔の頃、台風の魔女と呼ばれていて、結構有名だったのですが、外の人達は何も知りません。

彼女は、とても強い力を持っていました。

全盛期は、指一本で天気を変える力を持っていたのですが、天候をめちゃくちゃにして、海を荒らし、農産物をダメにしてしまった彼女は、ずっと昔に封印されてしまいました。

森の中の、大きな湖に沈められてしまいました。

泡の中に閉じ込められて、力を発揮できない彼女は、『今殺されたら、対抗できない』と思いました。誰も来て欲しくないと思った彼女は、近寄れなくするまじないと、ある噂を流しました。

風の魔女、シーナは、『噂の風』を流したのです。

誰も近寄れないように。

誰にも殺されないように。


彼女の強い願いは、やがて森全体を覆ってしまいました。そして、誰も入ることができない『魔女の森』が出来たのです。




彼女は待っています。

この封印が解ける時を。

何百年も閉じ込められた○○に復讐する時を。

次は、多分アンナの話

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