55話 フォレスタリア防衛戦 ~ 出陣編 ~
大変お待たせいたしました
リアルで・・・仕事場の店長が二回も入院してしまったり家で飼ってた猫の死・・・自分自身も風邪で倒れたりといろいろありましてなかなか書くことができなかったのですが、これからまたちょくちょく書ければいいなと思ってます。
シルバーさんから受け取った服を着てみて軽く動いて見たが
「ん~~」
見た目的にはちょっと派手目だけど、こーやってきてみるとなかなかいいかも
そーやって動きやすさを試していると、シルバーさんが・・・
「アァーーーなんでこんな時にSS撮れないの~~~」
あーーー
昨日のメンテでSS勝手に撮れなくなったし・・・
昼間の出来事のせいで僕のSS設定は全撮影自動拒否設定にしてしまっているから
今は誰もSSは撮れなくなっている
「シルバーちゃん、ショタ君の許可なくssとるのはマナー違反だよ」
「でもだって、せっかく自分が作った服着てくれてるのにその姿を撮ることができないのは・・」
あっ そういえばそーかも
せっかく自分が作った服着てるのにその姿撮れないのはさすかにかわいそうかも
メニューを開いてフレンドリストを確認・・・
そして少し考えて・・・カメラ設定を開き
フレンドのみ手動設定に変更してみた
「シルバーさん、流石に自動許可はできませんがフレンドのみ手動許可に変更しましたのでss撮ることができますよ」
「ショタ君いいの?」
「流石にせっかく自分が作った服を着てもらってそのSS取れないのは可哀そうですし」
「そんなことして平気なの?」
「フレンドの人しか撮れないようにしてますし、それに自動許可じゃないからダメなのはこっちで拒否できますから」
「さすがショタっ子太っ腹、じゃあ一枚とらせてね」
といったとたん[SSを撮影されました 撮影許可しますか?]
と出たので許可した
「おーーショタっ子ありがとー」
「僕も無断とかじゃなかったら撮られるのくらい平気ですから」
「さすがショタ君やさしい」
「というかあの馬鹿どもが常識なさすぎるんだよね」
「うんうん」
改めて服の性能を見てみたんだけど
[皮と布の複合服☆4 防御力10]
[皮と布を使って作られた服 金属の飾り付き]
[皮の半ズボン☆4 防御力10]
[金属の飾りがついた皮の半ズボン]
相変わらずネーミングセンスと言うものが・・・
因みにさっきまで着てたのが[緑の布の服]で防御力は上下合わせて14だったし
最初に来てた服も[ウールの服]で防御力上下合わせて10だった
「このゲームの服の名前ってみんなこんな感じなんですか?」
そー言うとシルバーさんが
「うん・・・そーなの、このゲームって服作っても名前とか付けられないし名前も素材とかのそのまんまの名前になっちゃうの」
「細工なんかもみんなそう、さっきのペンダントもそうだったでしょ」
そういえばそーだった
「なんか別のゲームの話なんだけど、そのゲームは作った武器とか防具に自分で名前つけられて・・・」
「あーそれ知ってる、ただの鉄の剣に[ファイナルブリンガー]とか[冥王剣乱舞の太刀]とか名前つけられて問題になったという」
「あっそれって皮のローブに[冥府の衣]とか名前つけたりしてたよね」
何そのゲーム
「そんなことがあって名前つけても全く関係なくなってしまってた」
「それにこのゲームだと同じ布の服とかでもいろいろデザイン凝ったのとか作れるし、名前だけ見ても実際に見ないとどんな服なのかが湧かせないからね」
「だから無人販売所じゃ売りにくかったのよね」
「あははっ布の服だからって買ったらフリフリのゴスロリ衣装だったりとかね」
なるほどー
そこにホワイトさんが
「ショタ君が着てる服だって某(BL)ゲームに出てくる子供キャラの衣装そっくりだし」
え?
「あはは・・・えっと、さっきも言ったけど服とか作るにはイメージが大切で・・・・」
えっといわゆるこんな手の込んだ服作るんだったら元となるものがないと作れないと・・・
「あはは・・・」
笑ってごまかされた
あっそうだ
「えっとリエルさんそう言えばこれって錬金に使える物なんですか?」
そういってブラックさんから買い取らせてもらった[フェアリークリスタル☆]をリエルさんに見てもらうと
「あっそれは[思念結晶]ね」
「[思念結晶]ですか」
「そう」
「これってなんに使える物なんですか?」
「それは何ていえばいいんだか・・・思念結晶と言うのはね簡単に言うとそのモンスターの精霊力の魔力バランスパターンの結晶なの」
え?
「う~ん・・レン君、モンスターの進化ってどーいうものだか知ってる?」
「えっと・・・レベル上がって力をつければ進化するとか?」
「ん~成長して進化するのは最初だけでね・・・その先進化するのには自然魔力が必要不可欠なの」
この世界だとレベルアップは成長と言うのか
「普通の野生の魔物が進化する為には成長ももちろんだけど、この世界の何処にでも存在する精霊力を体にため込まなくてはいけないの」
精霊力?
「その精霊力が限界を迎え、体が成長しているとそこで初めて進化できるの」
「その精霊力ってどーやれば集まるんですか?」
「精霊力は目には見えないけどこの世界ならどんなものにも宿っていて・・その環境だったり食べて餌だったり・・・行動によっても、たまったりしていくの」
「でも普通、魔物が数年がかりでやっと進化するんだけど、テイムしたモンスターだと成長が早すぎてこのままだと進化できないの」
「だから神殿みたいな場所に行かないといけないんですか」
「うん・・というかテイムモンスターが進化する為には[精霊神殿]に行かないとだめだね」
「精霊神殿ですか」
「うん、そー言えばレン君達ってこの世界での信仰について何も知らないのか」
「信仰ですか?」
「うん、この世界には三つの信仰しているものがあってね・・・」
「といっても宗教同士争ってるわけではなくてこの世界の人はその三つの信仰を受け入れてるよ」
「その一つ目はこの町にもある[神]を祭っている教会」
「何て名前の神なんですか?」
「それがね‥名前がないの、ただ全能の神を讃えているだけでね」
「そーなんですか」
「二つ目はこの町にはないんだけど周りにある四つの島で祭られてる[精霊王]を祭る精霊神殿ね」
「それがさっき言ってた進化できる場所ですね」
「うん、本来は自然を祭っていて漁業や農業や鍛冶などの生産職の人たちが信仰しているの」
「農家の人たちは大地や木の精霊を信仰してたり、漁業関係の人は水や海の精霊を祭ってたりね」
なるほど
「そして・・最後が」
なんかいきなりリエルさんの声のトーンが下がって・・・
「うん・・・[英雄神マルス様]を祭る英雄教会ね」
「その英雄教会ってなんかあるんですか?」
「いえ・・あそこは王国が国教にしているの」
あっ・・なるほど
「英雄神様はかつて魔王が世界を滅ぼしかけたときに生き残った人たちを集めて魔王に果敢に挑み・・そして倒した英雄でそのあと彼がなくなった後に神としてまつられるようになった最も新しい神様なの」
「なるほど」
「そして今の王国の始祖でもあるの」
なるほど・・・でもそーなると
「そんな英雄が作った国なのになんで他の地方の人たちは従ってないんですか?」
「そ・・それは・・・・」
なんかいろんな事情がありそうで話しにくそう話を変えよう
「えっとそれでその神殿ってなにができるんですか?」
「あっ・・えっ・・そうね、ま・・・まずはこの町にもある教会では主属性の付与という事ができるわ」
え?
「えっと主属性の付与って?」
「町の周りとかでたまに別の色のモンスターとか見たことない?」
それだったら
「知り合いとかがそー言うモンスター連れたりしてますが」
「そのモンスターって進化したわけではなく・・単純に属性の力が宿ったものなの」
なるほど
「属性付与は属性石を使って魔物に属性を付けることができるの」
「そんなことができるんですが」
「うん・・・でもね、ここらへん作れる属性石だとかなりの量が必要かも」
「いくつくらいあれば」
「大体50個あれば平気かも」
うわっ・・・全然数足らない
「次は精霊神殿は・・・さっき言った通り成長した魔物に外部から精霊力を送り込んで強制的に進化させることができるの」
なるほど
「英雄教会・・・あそこは[魔物転生]ができたはず」
「魔物転生?」
「うん・・・転生って言ってもね生まれ変わるんじゃなくて進化前の最初の姿に戻してくれる場所なの」
「それって意味あるんですか?」
「うん・・あそこで初期化した魔物は最初から転生前に持っていたスキルが一部除くけど最初から覚えてるし、ステータスも一部引き継ぐから・・育て直すたびにどんどん強くなってくれるの」
おーーそれはすごい
「そんな感じで教会ごとにできることが違うの」
「なるほど」
「それで話は戻るけど・・・その[思念結晶]というのは特殊な条件で進化して[特異種]の精霊力のパターンが刻まれていてね」
[特異種]というのは・・・うちらで言うとボスの事かな?
「特定の種族の魔物を普通とは別の進化に導いてくれるの」
「えっと・・・この結晶を使えば特定種族を別の進化にしてくれるんですね」
「うん、下手したら種族自体変わっちゃう可能性があるから気をつけてね」
それは・・・・別の魔物に代わってしまう可能性もあると
なるほどそれは気を付けないと
「そー言えばそろそろ時間なんじゃない?」
そーいえばそろそろ15分前だからそろそろ行かないと
「リエルさんいろいろありがとうございました」
「いろいろためになりましたー」
「ほんとありがとーございました」
「みんながんばってねーー」
リエルさんの家から出てメールを見ると南が一番人が少ないらしいので南に行くことが決定したので
ここで一応ゴールドさん達と別れ南を目指すことにした
(ゴールドさん達も南に行くらしい)
人目を避けるために細い路地を使う中・・一度東門前を通り抜けたときその場にいた女性に見つかり一度路地に逃げそのまま南門まで走っていった
(掲示板では東でショタ君発見したという情報が出て街に残っていた女性が東門に集まったらしい)
そのまま人目を避けながら南門に行くと思ったより女性の姿が少なかったのでそのまま門を潜るというか門の外にワープすると・・
いきなり現れた僕の姿を見た人たちが(特に女性が)
「えっ?ショタ君って東に行ったのでは?」
「あわわっ・・・ショタ君が来てくれた―――これで勝てる!!」
「よっしゃーこれでこっちにも人が集まってくれる」
「ショタ君の服がいつの間にか変わってる・・しかもあの服って・・」
などなど・・・色々な反応があるなか
ちょっと離れた場所から
「ショタ君こっちこっち――」
と呼ぶ声が聞こえたのでそっちを見てみると
あっ・・・あれはレットさん
それと他にもさっき分かれたゴールドさんとシルバーさん ホワイトさん
他にもイエローさんブルーさんパープルさんに
グリーンさん達三人 ブラックさん
他にも見たことない人たちもいろいろ集まった集団が・・・
「レットさんこの集まりって?」
「あっはっはっはっ!!こんな機会だからな色のついた名前の人たちに声をかけて、集まってもらったんだ」
なるほど・・でもここまで集まると爽快だ
「こんなに集まってクランとか作ったりするんですか?」
「いや、クランは作るつもりだけどここにいる人たちを無理やり誘うつもりはないぞ」
「そーなんだ」
「あぁ、今回はほんと純粋に顔合わせ感覚で集まってもらっただけだからね、これを機会に白んな交流の機会になったらいいなと思ってな」
なるほど
一つ思ったんだけど・・・
「えっと・・・ピンクさんの姿が見えないんですけど」
そう・・・こんな色んな色の名前の人の姿があるのにピンクさんの姿が見えない
それを言うとレットさん達の顔色がいきなり暗くなり(かなりワザとらしい)
「ピンクは・・・な」
「あいつは・・・・」
「惜しいやつを亡くした・・・」
えっ? 彼の身に何が?
そーすると後ろの方から
「勝手に殺すなーーー」
という声が聞こえたので後ろを振り向くと
初心者服に身を包んだ・・・ピンク?さんの姿が
けど名前が
「ふぅーー何とか間に合った・・あっショタ君もこっち来たんだ」
「えっとピンクさんですよね」
「あぁ、自分はやっぱ名前変えるためにキャラ作りなおしたんだ」
えぇーーーっ
「だから自分は今の名前は[アンバー]だから改めてよろしく!!」
確かアンバーは・・琥珀色 茶色系の色の一つだったはず
「だからそんなマイナーな色にしなくてピンクでよかったのに・・・」
「さすがいやだ」
ピンクさん改めアンバーさんはレットさん達と話し込んでしまっているので
その間に僕は周りにいる人にあいさつ回りでもしようかな・・・
周りを見渡して初めて見る人は
シャツにバンダナ姿の木工職人のブラウンさん 灰色のベリーショートのちょっとセクシーな盗賊服を着たアッシュさん、ちょっとこわもてながら豪快な笑いが似合いそうなグレーさん
ちょっと紫っぽいピンク色の髪色の女性オーキットさん(蘭の花の色の名前らしい)など初めて会う人たちとも挨拶をしていると
「あれあれショタ君かな?ショタ君だ」
そんな感じで声をかけてきたのは
黒いつばの広いとんがり帽子をかぶった、やはり真っ黒い魔女風ドレスを着た少しオレンジっぽい金色のストレートロングのちょっと幼げな顔立ちの女性で
周りからは
「魔女さんだ」
などざわついている
「初めましてだよ、ショタ君! 僕はマリーゴールド、マリーと呼んで」
最後に登場の[魔女]マリーさん、某錬金術師さんとは何も関係ありません
マリーゴールドも色の名前の一つです(マリーゴールドと言う花の色)




