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53話 フォレスタリア防衛戦  ~ 逃亡編 ~

ついにあかされる(自称)腐女子達の正体!!


この防衛戦が終わると一応この騒動もおさまるはずです・・・

現在 十二月三十一日 午後6時ちょっと前


ちなみに父と母はお昼過ぎに冬堂家と蓼丸家の両親が迎えに来てくれたので

(作りたてのおせちをつまみ食いされたけど)


三家族揃って毎年恒例の三家族合同年越し旅行に出かけて行った・・・


これで父と母は三日まで帰ってこないのでゆっくりとゲームできる


後は年末なので・・軽くだけど大掃除をして早めの夕飯で天ぷらそばを食べて(うちは小エビを入れたかき揚げ派)


軽くお風呂とトイレを・・・行準備万端でゲームを始める




ゲーム内に入るといきなり目の前に半透明の小さなウィンドが出たと思ったら


どんどんそのウィンドが増えだし・・・気がついたら自分の周りはすべて外が見えないくらいのウィンドで囲まれてしまった



その一つをよく見ると[SSを撮影されました 撮影許可しますか?]


下のほうに撮影した人の名前も載ってる・・・ぱっと見たところ撮影してるのは全部女性みたいだ


これが公式で言ってたSS許可か・・・でもさすがこの数全部許可するのは流石に無理だしどうしようか悩んでいると外から


「しょたくーーん、そー言うときはメニューを出して右下の設定からカメラ設定を選んで」


なるほど・・・メニューを開いて設定のカメラ設定を開くとそこにはいろんな項目があって


「そこの撮影設定の全撮影自動許可を押せばいいんだよー」


撮影設定を開いて・・・全撮影自動拒否・・・・・・・・・・を押した


さすがにこの数のSSの撮影を許可するわけには・・・



拒否を押した瞬間自分を囲んでたウィンドがすべて消えた・・・


あーーーーーっ

と言う絶望の声が聞こえたと思ってまわりをまわたすと


いつの間にかいつの間にか大量の女性たちに囲まれていた(百人以上はいる)




「ショタ君お願いだから許可にして」

「ショタ君ここは全部許可にしないと」


とかいろいろ言ってくるが


「すいませんがさすがにこれだけの数のSSを勝手に撮るのってさすがにマナー違反なのでやめてもらっていいですか?」


そういっているのに女性たちは


「わかったから早く全部許可にしてね お願いだよ」

「勝手に撮らないから全許可にしていいんだよ」


とか言っているが・・・これは絶対撮るでしょ・・


試しに手動に戻してみると・・


一瞬でさっきより大量のウィンドに囲まれてしまった


「えっと・・・勝手にSS撮らないでと言っているのですが・・・」


と言うと


「ショタ君フェイントは良くないよ」

「ここは全許可で」

奥の方からは


「うわーーっこれは流石にひどすぎるな」

「これは流石に運営も手を出さざるを得ないよな」

「ショタ君って今までいつもこれくらいSS撮られてたのか・・」

「あいつら常識って言うのを知らないのか?許可なく人の写真撮るのって犯罪だぞ」

「そうだそうだ!!」


などなど言われているが・・・女性たちは


「ゲームなんだからいいじゃん」


と・・・


これはさすがにゲームだからの問題でもないような・・・


彼女たちは一般常識ってもの持ってるんだろうか?





まぁここは・・・設定を撮影全拒否に戻し・・・


流石にGM呼んで相談した方がいいかと悩んでいると


人垣の向こうからザワザワ騒がしくなったと思ったら


いきなり


「あなたたち何やっているの!!!!」


と言う聞き覚えがある怒鳴り声が聞こえてきたと思ったらいきなり人垣が割れて


そこから現れたのは怒りの表情の姫様こと[金色夜叉姫]だった



「ショタ君大丈夫?」


「姫様助かりました・・・GMに相談しようか悩んでたところです」


「そうしてくれてもよかったんだよ」


まわりは流石にやめてーーと叫んでいるが


そこに姫様が


「あなた達はそれだけのことをしているのわかっているの!!」


「ショタ君は優しいからGMコール押さなかったけど・・・もし押してたらここにいる全員イベントに参加できなかったんだからね!!わかっているの!!」



「あなたたちは一般常識ってものがないの!!現実だったら今頃警察につかまってるわよ!!」


流石に周りも黙ってしまったところで


「ショタ君今のうちだよ」


と姫様が言ってくれたので お礼を言って姫様の後ろから人垣の外ににけて行こうとすると



「そこ!!こっそり追いかけないのーー!!」


後ろを振り向いてみると誰もいないと思ってた場所から・・すーーっと数人の女性の姿が浮かび上がってきた


これが[気配遮断]のスキルか・・・しかもかなり高レベルみたいだが


それを見つけられる姫様もかなり高レベルの[看破]スキルを持っていそうだ


改めて走って逃げようとすると


「だからそこ!!屋根の上の・・ばれてないと思ってるの!!」



今度は姫様が見ていた建物の屋根を見ると、屋根の上からすーーっと人が浮かび上がってきた


そんなところにも人いたんだ・・・







姫様のおかげでひとまずは人垣を抜け出したのだが・・・


周りのどこ見ても女性の姿が・・・


しかもこっちを見ながら何かを書き込んでいるそぶりをしている・・・


このままでは隠れることすらできないし


このまま隠れても場所がばれていたらそこで張り付かれていみがない・・・


隠れるとしたら・・・商業ギルドの個室か所々にある喫茶や宿屋の個室だろうが入る場所場狩れていたら意味がないし・・・そー言う所に裏口があるとは限らない


走りながら考えていると


「レン君こっちーー!!」


「ショタっ子ー詳しい話はあとでするから早く早く」


声をかけたのは服装と細工の生産コンビ、ゴールドとシルバー姉妹だった


「ショタっ子話とりあえずPT送るから入って」


シルバーさんからPT要請があったので知らない仲ではないので


とりあえずPTに入って二人の後を追いかけていくと


公衆トイレみたいな大きさのカギのかかった建物の扉の前で止まり



アイテム欄から取り出した鍵を使って扉を開けその奥にあった鉄格子の扉も開け下えと続く階段を下りていくと


そこには巨大な地下下水道があった


「レン君この下水道はこの町全域にクモの巣のように伸びていて町のいたるところにある出入り口から入ることができるの」


「その代わり入るためには商業ギルドでクエを必要があってね、そのクエをクリアーすると自由に入れるようになるの」



「まぁクエやって無くてもこうやって同じPTに入っていれば入ることはできるけどね」



「じゃあ、ほかの女性たちは入ることできないんですか?」


「ここの下水道クエやってる人は入れるだろうけど・・・普通女性はやりたがらないと思うね」


「そうそうシルバーちゃんもクエストの押間違えで始めただけだしね」


「しー しーー! で・・でも今役に立ってるんだからいいじゃん」


「確かにここにしか出ないモンスターもいるし、やって悪くなかったけどね」



「そうなんだ」


「まぁそんな感じで、あんな追っかけしかしないような奴らは来れなと思うよ」


何とか一息ついて・・・一つ気になったことが


「二人は僕を追いかけたりはしないんですか?」

そう言うと


「あー流石にうちらはそんな趣味ないし」


「そうそう一か所に人が集まりすぎるとイベント失敗しかねないのはわかってるしね」


「でも二人の作る服ってそっち系の服が多いみたいだし」


「えっ・・・あーーっ、それレン君勘違いしてるよ」


「そうそう、うちらの趣味はBLボーイズラブであってあいつらとは違う違う」


「たしかBLの趣味の人の事を腐女子とか言うんじゃなかったっけ?」


「うっ・・・そこは否定できないけど・・・」


「そっ・・それ以前にあいつらは・・・腐女子なんかじゃないし」


え?


「そうそうあの人たちって腐女子を名乗っているけど実際はショタ君・・小さい男の子を追いかけてるただの[ショタコン]だから」


「ゴールド・・だぶんそれもちょっと違う!!」


「え?」


だったらあの女性たちはいったい・・・


「あいつらは確かにショタっ子を追いかけているけど・・ショタコンとして追いかけているのじゃなくてあいつらはショタ君を軽くアイドル視して、目立つから、可愛いからと言う理由で追っかけをしているだけ」


えーー


「いわゆるあの人たちって目立ってしかも可愛いショタ君を勝手にアイドルに祭り上げて勝手に追いかけていると」


「そうそう、もうあいつらってまともにゲームする気もないある意味腐女子なんかよりずっと厄介な連中なのよ」



ただの追っかけって・・・


「それが何で腐女子を名乗ってるんですか?」


「まぁそれは詳しくはわからないけど・・・たぶん掲示板かなんかで男性がショタ君のネタに食いついてきた女性たちのことを腐女子だと皮肉でいったことから広がったんだと思うけど」


「もともとあの女性ひとたちも元々そー言う趣味はなかったんだけどショタ君のあまりの可愛さにやられて・・こーいうのが腐女子なんだと勘違いして名乗っているのかも・・・」


「まぁ元々BLでも兄ショタとか言うのもあるし・・・BLゲームなんかだと小学生くらいの美少年キャラもよく出てくるからごっちゃになってるんでしょうね」


なるほど・・・


「それで二人は協力してくれたんですか」


「えぇ」


「それに協力してるのは私たちだけじゃなくてアヤメさんやブランさん達うちら女性生産職一同も協力するよ」


おーーそれは心強い・・けど?


「それで向こうにばれたりは?」


「それは平気だよ、アヤメさん達にも詳しい場所教えてないし、向こうもそれを承諾してくれてるよ」


「それに、私たちも今は一緒に行動してるけど時間になったら知り合いに呼ばれてるからそっち行かないといけないし」


「元々うちら生産職はまともにこのゲームを頑張ろうとしているから、あんな追っかけしかしてない連中と一緒にしないでね」


「掲示板なんかで場所の確認とかはしてるけど・・・」


「だから・・・しーーー しーーー」


なるほど


「ご迷惑おかけします」


「いいの いいの・・・うちらもあいつら気に入らないし・・・と言うまともに戦えるのかな?あいつら」


「あははっ・・・あの人たち何時もショタ君追いかけることしかしてないように見えるしね」


そういえば、あの人達って村の方ではあまり見かけなかったような・・


そうやって話していると下水道の水の中から黒い小さなトカゲが・・・よく見るとお腹が紫色だ

横にある小さい穴からは少し黒っぽい毛色のネズミが数匹出てきた・・・



「あっ言い忘れたけど、ここは戦闘フィールドだから気おつけてね」


出てきたモンスターは


[ドクイモリLv8][ポイズンラットLv6]


ポイズンラットは外にいるラットと違い(外のラットは少し大きいハムスターのような姿をしている)毛が短くて細長いのが特徴だ


ドクイモリも外のりざーとの半分くらいの大きさでそれにほっそりとしてる・・・


それに名前からして毒は持っているだろうが・・・




今はそんなかまっている時間もないので


「パール・・ゴー!!」


呼び出されたパールによってあっさりと首を落とされていく


「あははっ・・さすがレン君」


「うちらがあんな苦労してたのにこんなあっさりと・・・これは騒がれのはずだ」


「そういえば急がないと」


時間を見るといつの間にか6時半を過ぎてる


「多分7時を過ぎると外にいる人たちはみんな噴水広場に戻されるはずだし」



「ここも戦闘フィールドだから7時過ぎたら強制的に広場に送られちゃう」


「それで出口はどこにあるんですか?」


「ちょっと待ってね‥この下水道って町のいたるところに出入り口があって今、他のメンバー達に外から人のいなそうな出口を見てもらっているのでもうちょっと待ってて・・・」


「いま連絡があった・・・こっち!」


二人に案内されその方向に向かい場所的には北東の東よりだ


そこにある階段を上り鉄格子の扉と普通の扉両方を開けて外に出るとそこにはホワイトさんの姿があった

そー言えばホワイトさんは調合の生産職だったっけ


「今のうちに近くの宿屋にでも・・この場所もいつ見つかるかわからないよ!!」


ホワイトさんはそう言って周りを見渡しているが


僕は外に出た瞬間この場所がどこにあるか気が付いて



「三人ともちょっとこっち来て!!」


僕はホワイトさんを加えた三人を連れて・・・下水道の横にある普通の一軒家に向かい迷わず扉をノックした


「ちょっ、そこ普通の民家だって」


そんな声を横に扉の中から出てきたのは


「はい、どーしました?あれ?レン君・・と女性の皆さん?」


姿を見せたのは錬金術師のリエルさんだった


そうここは錬金術師のリエルさんの家だった


「すいませんちょっと隠れさせてもらっていいですか?」


僕が真剣な表情でそう言うと


「わっ・・わかったわ入って」


僕たちはそのままリエルさんの家に隠れさせてもらうことにした


ちなみにゴールド シルバー姉妹は大学生です

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