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49話 死の星

また体調崩してしまいました


しかもインフル

えっと



「北の塔ってまだ誰もたどり着けてなかったんじゃなかったっけ?」

「あぁ、掲示板の情報ではたどり着いたって話はなかったな」


僕たちがそんな話をしてるとその話を聞いてたほかの人が


「たぶん、北の村から一気に塔まで行ってそのまま塔に上ったんじゃないかな?・・・西の塔を登ったショタ君みたいに」


あっ

そー言えば僕たちも西の塔までたどり着いた時、何も情報出さないでそのまま塔攻略しちゃったような


「なるほど・・・」


「それにあのPT名からすると北の塔を攻略したのは多分ガイアさん達だと思うし」

「そうだな、後βトップと言うとホムラさんかクマゴロウさん?」

「あとβトップだと夜叉姫や魔女さん?」

「魔女さんって誰?初めて聞いたような」

「あーー聞いたことある、黒いローブを着た魔女プレイで有名な人ですね」

「そうそう黒猫連れたとんがり帽子に黒いロープと言うあの人」

「あの人ってトップなの?」

「多分目立つだけでちょっと違うかも・・・でもこの前見たらカラス連れてた!」

「本気かよ」


そんな人もいるんだ


そんな話を聞いてたらいきなりメールが


『もしもしレン、ガイアだが今平気か?平気だったら少し話をしたい』



あっガイアさんからだ


平気ですとメールを送ると

すぐにフレンドチャットが飛んできて


『レン 済まない、今情報でレン達が南の塔昇ってるという話を聞いてな』


えっもうそんな情報が出てるの?


『はい、今南の塔のボスの部屋の前まで来てますが、さっきのアナウンスのPTって』


『あー、うち等だな・・・βトップって言われながらまだロクに塔に上ってなかったからほかの連中誘って一気に登ってみた』

『一気に登ってみたって、ほかは誰と登ったんですか』


『お前も知ってると思うが、ホムラとゴロウの二人だ』


ホムラさんはトップなのは聞いてたけど、ゴロウさんと言うともふらーたちの会長をしてたあの人の事だよね、あの人もβのトップだっんだ


『えっとそれで、北の塔のボスって強かったんですか?』


『それなんだが・・・強いというか、硬いというか戦いにくいのは確かだな』


ガイアさんの話によると北の塔のボスはブラックロックと言う黒い大きな岩に通常サイズのモンスターのロックをまるで手足のように操り攻撃してくるボスらしい

下手な攻撃はロックに阻まれボスまで届かないし届いても軽い攻撃は弾かれる

最終的には周りのロックをぶん投げて倒したらしい・・・本気か


『それでそっちは今ボス前なんだろ?倒せそうか?』


『まだボスの姿を見てないので何とも言えませんが僕たち以外にも何組かPTがいるので多分今日中にはこっちも攻略できそうですよ』

『おぅ、そうか・・・いやレンがそっちの塔を攻略すれば、四つの塔がすべて解放されることになるからな』

あっそうか

今すでに西の塔、東の塔・・・そして今ガイアさんが北の塔を解放したから

この南の塔を解放するとついにあのイベントが始まるのか

『ちょっと待った方がよかったですか?』

『いやいや、せっかく上ったんだから攻略してくれよ、さすがに倒してすぐにイベントが始まるわけじゃないだろうし』

確かに四つの塔を解放してすぐにイベント始まっちゃったらそれはそれで問題あるかも

『じゃあこっちは頑張ってボス倒しますね』

『おぅ、期待してるぞ!!』


ガイアさんとの会話が終わり


周りの人たちにその話をすると


「あははっあの三人がそろったのかい・・そりゃ塔の一つは攻略できるはずだよ」


「ホムラさんは知ってますが・・・ゴロウさんもそんな強いんですか?」


「あーショタ君は知らないのか、ゴロウさんはβで唯一ベアを仲間にしたテイマーだよ」


「それでついたあだ名が[クマゴロウ]」


「なるほど、ゴロウさんにはもふらーさん達のイベントでしかあったことなかったんで、あの時のベアはゴロウさんのベアだったんだ・・・」


「ゴロウさんってそんなこともしてたんだ・・・」


「それにしても・・・ガイアさん達が北の塔攻略したんだから、ここを攻略できればついにこのゲーム初の大型イベントが始まるのか」


そーいえばそうだ

まだこのゲーム自体始まってそんな立ってなかったからまだ大規模のイベントはまだだった


「運営の話が本当なら、このイベントはほんとチャンスなはず」


「ああ、今までロクにモンスター捕まえられなかったやつもこのイベントで6匹揃えられるまさにチャンスだな」


「けどその前にここのボスを退治できなくてはいけないけどな」


「そりゃそうだが・・・北の塔のボスの話を聞く限り、ここのボスも一筋縄ではいきそうにない様な」


「ここの運営の事だから、まともなボスではないのは確かだな・・・」



そんな話の中


「まぁ、ここで話し合っててもきりがないしまずは我々が様子を見てくるな」


そう言ってレットさんが立ち上がり他三人も


「よし、一番手はもらった」

「ショタ君行ってくるわね~~」

「あははっがんばりますか」

そう言って扉の前まで行って


「じゃあ一番手行ってくるぞーー!!」

レットさんがそう言うと



「がんばれよ~~」

「生きて帰って来いよ」

「全滅フラグ立てんなよ!!」


あははっ


そんな声援?を受けながら扉の奥に消えていった


それに続いて



「じゃは僕たちも行きますか」

「そうだな」

「よし!!」


そう言って僕たちも準備を始めると


「レットさんから情報が来たぞーー!!」


はやっ


その情報によると、ここのボスもかなり変わってるらしい

詳しい話は聞けてないが・・・いくら攻撃しても本体までたどり着けないとか

長期戦必至だとか・・・


かなり苦戦しているみたいだ


僕たちも準備が終わったので


「じゃあ次は僕たちも行きますね」

周りの人たちに挨拶をして


「おー、本命の登場か」

「期待してるぞ!!」

「ショタ君頑張ってねー」


そんな声援を受けながら


僕たちも扉の奥に向かうと



ボスの部屋のつくりは西の塔と変わらないみたいだ半円形の部屋の中央に浮かぶ黒い影?


よく見るとそれはバスケットボールくらいの大きさの真っ黒い星の形をしたヒトデ?

その体の中央には真っ赤な丸い瞳が・・・


あれがボス?


よく調べると


[デススター Lv15]


死の星か・・・


名前の前には銅色の王冠がついてる

あれがボスか

思ったより小さい


というか・・・今まで見たボスの中で一番小さいかも


そう思った瞬間


「キキィィィィーーーーー」


ボスが奇妙な怪音を発したと思ったら


どこからともなく銀色のフライングフィッシュの魚群が・・・


「おいまたここで魚群かよ」

「結局は魚群を倒さないとだめなのか」


そう思っていたら


魚群はボスに向かっていき・・・そのまま取り囲んでいったと思ったら


「えっ・・・巨大な銀色のヒトデ?」


そう・・・フライングフィッシュたちは次々つボスに張り付いていき巨大なヒトデの姿になった


「結局大きくなっちゃったね」

「だな、まぁ魚群と戦うよりかはましか」

「後は戦って見るしかないか・・・」


そんな感じで戦闘は開始された


「パール、スカイ・・・・ゴーー!!」

「まずは試しだレーヴァ、キキーラ攻撃だ!!」

「ワルツとスニークもいつものように頼む!!」


まずはみんなそれぞれいつも通り攻撃をしてみる


まず先制したのはパール!!

その素早い動きで敵をほんろうしつつ急所?を狙いヒトデの足?の付け根あたりを攻撃すると攻撃した場所が少し削れた?


スカイも自慢の連続蹴りが決まりヒトデの表面がどんどん削れていく


これはパールより攻撃回数が多いスカイのほうが有利に戦えるのかも?



レーヴァ達やスニーク達も順調にボスを(物理的に)削っていってるが・・・


それを見ていたアインが気が付いた


「ちょっとまて・・・あれだけ削ってるのにボスのHPが全然減って無い」


え?

よく見ると確かに見た目は少しづつ削れて攻撃した場所が凹んでたりするのだが

ボスのHP自体は全然減って無い


しかも


「キキィーーーーーーー」

またボスが怪音を発したと思ったらまたどこからともなくフライングフィッシュがやってきて

せっかくけずった場所に埋まって元の形に戻ってしまう


「ちょっとまった・・・・これってあくまでボスは最初見た黒いヒトデで直接あのヒトデに攻撃しないとダメージが与えられないと?」

「本気か・・・だからレットさんたちも本体にたどり着けないとか言ってたのか」

「あははっ、さすがボスだけあってまともに倒せてくれないのか」



ん~~さすがにまともに削っていってもまた補充されるだけか

かといって攻撃しないと倒せないし


それに向こうの攻撃も地味に強力で


あの巨体だからそこまで素早くないのだが

相変わらずぷかぷか浮かびながら攻撃の時は一度天井近くまで飛びあがり

落下のスピードに合わせて腕?や足?を叩きつけてくる

攻撃のたびに地面が軽く揺れているのでかなり威力はありそうだ


これはさすがにまともに削ってるだけでは勝てないか

今までの経験からしてモンスターのスキルを使えば何とかなるボスが多かったし

もしかしたら・・・


「スカイ下がって・・・・かわりにミドお願い!!」


ボスの表面を削っていたスカイを呼び戻し

代わりに一撃が重いミドを呼び出すと


「ミド!!思いっきり一撃を叩きこんで!!」


僕の声を聴いたミドがそのまま攻撃するために落ちてきたボスめがけて全力の一撃をぶつけると

スキル[重撃]の効果でボスはそのまま壁まで吹き飛び・・・


その衝撃で回りの魚たちがバラけ・・・


「見えた!!パールあの黒いボス本体を狙って!!」

「そうか・・レーヴァもボス本体にダークレイだ」

「スニーク!!ウッドアロー」

皆その瞬間を見逃さず


パールはそのスピードで回りの左官たちを踏み台にしつつボス本体にかみつき

その後ろからレーヴァの放った黒く細い光がまっすぐボスに突き刺さり

スニークの体から生えた木の枝がそのままボスの本体に突き刺さる


ちなみに後で聞いた話によるとレーヴァの使ったダークレイは闇属性魔法で三つ目の攻撃魔法で貫通属性を持ちMP消費のわりに意外と威力はないらしいが防御力の高い敵や奥にいる敵を狙いたいときに有利らしい


そんな攻撃を受けたボスが


「キーキキィーーー」

という叫びの様な声とともに

また再び元の巨体に戻ってしまった


しかし今回の攻撃でボスのHPが3割ほど削れてる


さすがにボス本体自体はHPも防御力も低そうだ


それに今ので攻略の仕方はわかった


ボスを適度に挑発、攻撃しつつ


ボスが跳ね上がり落下攻撃を仕掛ける瞬間!!

ミドの一撃により再び壁まで吹き飛ばされ


そのすきに全員で集中攻撃


今回は


「キキーラこのスキに超音波だ!!」

「ワルツも吠えろ・・ハウリングだ」


バットのキキーラが使った超音波は低確率で敵を混乱させる技だ

ワイルドウルフのワルツのハウリングは敵を低確率でスタン状態にする


そのためボスが取り巻きを呼び戻そうとしてもなかなか集まらず


今回の攻撃でボスのHPは残り2割ほどまで削れた


あと一回攻撃できれば倒せるのだが


さすがボスもこのまま負けてくれない

元の巨体に戻ったボスは今度は体当たりに加え高速スピン攻撃や体当たりも回転が加わりミドもカウンターで打ち返せなくなった


しかし攻撃が地面なあたり動きが止まった瞬間にミドが会心の一撃を放ち

再びボスが吹き飛び


そしてそのままパールたちの攻撃を受けあっさりHPが消えてなくなった


そして


「キィーーー・・クイ・・・ヌク・・・カイホウ・・・メイ・・・レイ・・・」


と言いの事ながら消えていった


杭の抜く? 開放?


西の塔とはまた違うことを言ってきえてったな


杭とは何のことだろう?


「ふぅ・・・おつかれさま」


「あははっさすが重撃がなかったらきつかったな」

「この感じだと他の方法もあるかもしれなかったけど‥今回は力押しでね」

「はははっ、勝てたらかいいじゃないか・・・それじゃ上に行くんだっけ?」

「そうだね」


僕たちは階段を上り屋上にたどり着くと


「レットさん達はまだなんだ」

「さすがにあれは時間かかるだろ・・・それにしても塔昇るのは二回目だけどすごい光景だな」

「ほんと、ここまで登った甲斐はあるよ」


初めて昇ったライデンさんは

「話には聞いてたけど・・やっぱ実際に上ると違うなー」

「ほんとだよ、これは実際に見ないと味わえない光景だね」

「うんうん」

「町を上空から見るとあんな感じなんだ」


「あぁーそれは自分もこの前見たとき思ったけど丸い形をしてて広場の噴水を中心にしてまるで町全体が魔法陣のような感じに見えてくるような」

「あははっ、それは言い過ぎかもな」

「でも言われてみればそう見えてくるかも」


そんな話をしつつ周り全体を見渡すと


「ここからだと他の塔の上に浮かぶクリスタルもよく見えるね」

そう言うとアインは

「あーそうだな、うちらが昇った西の塔は緑色のクリスタルだったけど・・・」

「東の塔は赤いクリスタルでここからだと見にくいけど北は黄色かな?」

「多分黄色だな」


そんな話をしていると誰かが屋上に昇ってきたみたいだ


「やっと倒せたよ」

「おつかれ、おつかれ」

「おー、さすがショタ君たちのほうが早かったんだ」


昇ってきたのはリンさん、紅さん・・・後は蒼士さんの代わりに急遽参加したアントリーネさんと言う女性の三人だ


「リンさん達もお疲れ様」

「はやかったな」

そう言うと


「あははっ・・・ちょっと最初は戸惑ったけどリリィーの新しい貫通わざとアンさんのスピネルの弾き攻撃で何とか勝てたの」


「なるほど・・・うちらはミドの重撃でボスを一度吹き飛ばしたら取り巻きがばらけてくれたから倒せた」


「なるほどそんな手もあるんだ」


「じゃあそろそろここも解放しようか」

「そうだな・・・リンさん達がやる?」

僕達がそう言うと


「いやいや・・・レン君たちが最初に来たんだし、普通開放するのはレン君たちでしょ」


「いや・・・僕は西の時やったからいいよ」


「私も前回いたし・・・」


「じゃあ前いなかったライデンさんに頼むか」


「おい、こっちに振るか・・まぁ、あそこのパネルに触れるだけだろ?」

そう言ってライデンさんがパネルに触れると


石板が輝いたと思ったら


いきなり塔の屋上全体に光で下の階にもあった塔の紋章が浮かび上がり


西の塔と同じような巨大なクリスタルが塔の上に浮かび上がっている


南の塔のクリスタルは青い色のクリスタルだった


そしてそれと同時に


ゴーーーーーーン  ゴーーーーーーーン


という鐘の音とともに


《[PT:三人が行く]によって南の塔が開放されました》


《四方すべて塔が開放されました、準備ができ次第イベントが開催されます》


《イベントの詳しい情報につきましては公式ホームページをご覧ください》




「ついにこのゲーム初めての公式イベントか」


「やっぱすぐに始まらないんだ」


「それはそうだろ、すぐに始めちゃうとせっかくのイベントなのに参加できない人も出ちゃうし」


「たしかに・・・」


そんな話をしてると階段のほうから声が・・


「やっと屋上か・・・って、やっぱショタ君のほうが早かったのか」


そういいながら階段を上ってきたのは・・・最初にボスに挑んだレットさん達だった


「えっと・・・確か紅さんだっけ?君たちもボスを倒したんだ」


「ええ、ショタ君よりは遅かったけどね」


「それじゃあ、紅さん達はショタ君の後にはいったのか?」

レットさんの問いかけに


「いえ、私たちはこれでも一番最後の6番目に入ったはずなんですが」


「え?」


一番最後に入ったのに僕たちに続いて二番目にボスを倒せたということは・・・リンさん達が一番早くボスを倒したってことでは?


「えーーっと・・・・でもこれですべての塔を攻略できたわけだし、一度下に戻ろうか」


話を切り替えようとしてるが


「ちょっとまって、まず全員石板で塔の印をギルドカードに刻まないと・・・昇ってきた意味がないですよ」


僕のその声に皆正気に返り・・・無事全員南の印をギルドカードに刻むことができた


「ふぅ・・・これで下の階の紋章から入り口近くまでワープできるはず」


そうしてみんなで塔を降りようとした瞬間




《運営からの緊急連絡》


《四方の塔の解放イベントと新規ユーザーの参入の時期が重なってしまった為》


《急遽予定の変更とサーバーの強化及び新しいシステムの導入に伴う緊急メンテナンスを行います》


《メンテナンス予定時刻は12月31日午前1時から午前10時までとなります》


《その時間はゲーム内に入ることはできませんのでご了承ください》


《なお、変更後の第1回フォレスタリア防衛戦の開始予定時刻は12月31日午後8時から二時間を予定しております》


《第二陣参入時間は変わらず一月一日午前零時を予定しております》


《詳しい内容は公式ホームページをご覧ください》


区切り良くするために長くなってしまいましたが


次回は掲示板回を予定しております

そのあとついに始まりの町を守る防衛戦になります!!


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