42話 ボス連戦
今回の目的は
先ほど噴水広場で知り合った[天]さんと[ショコラ]さんの三人で東の村の周りに出るボスの退治することだ
一度準備があるからと分かれて
アイテムとかの補充をして東門で再び合流
PTを組みつつ
まずは東の村に向かう事にした
ちなみに天さんのパートナーは[レッドリザード]の[サラLv12]と[ウルフ]の[ウォルフLv11]
ショコラさんは[ホワイトシープ]の[ソルベLv11]と[ラビット]の[キャンディーLv10]
僕は今回は[ミドLv13]と[スカイLv9]を連れて行くことにした
さすがこのレベルになると村までの敵はほとんど無傷で倒せる
東の橋の前には今日も何人ものPTが臨時TPの募集をしたり準備をしたりしていた
そんな人たちを横目に橋をわたりそのまま
まずは北の果樹園に巣を作っている[クイーンビー]から退治する事になった
途中ショコラさんがイタチのモンスター[オッター]に目を奪われてたので、捕獲を手伝いながら
(8匹目で捕獲できた)
何とか果樹園の看板前までたどり着いた
「ごめんねー、私がこの子を捕まえたいって言った為に・・・」
「平気、平気」
「そんくらいいくらでも付き合いますよ」
「ありがとー」
「じゃあ・・・本番行ってみるか!!」
そう言って、天さんの先頭に果樹園の奥に進んでいくと
あれはりんごの木かなその木を半分多い尽くすような大きさの巨大な蜂の巣がいくつかできており
特に大きい巣なんか・・・木自体が巣で覆われてしまっている
その一番大きい巣から普通のキラービーの倍位の大きさのピンク色のキラービーが出て来た
あれが[クイーンビーLv10]か・・・
クイーンビーがこっちに気が付き
ブゥゥゥゥーーーン
羽音を響かせると、周りの巣から何匹のも[キラービーLv10]がでて来た
これはまずい
今まで取り巻きを呼ぶモンスターは大体がボスの周りにいてこっちに襲い掛かってくるのが普通だった
けど今回は周りの巣から湧き出てきたので
キラービーたちは僕達の回りを取り囲んでいる状態だ
しょうがないので、僕は体の大きいミドを戻し、雑魚退治のスペシャリストパールを呼び出す
「きゅーー」
あっ、早速キラービー二匹の首を落とした
「はやっ」
「ショタ君に続かないと・・ソルベ[アイスアロー]をつかって」
ショコラさんの氷属性のシープであるソルベの回りに数本のツララがでたと思ったら
そのツララが一斉にキラービーに飛んでいく
さすがシープは魔力が強いせいかアイスアロー一発?でキラービーを倒すことができた
それに負けじと天さんの火属性のリザート、サラも爪や噛みつきに赤いエフェクトがでている
ホムラさんのレッドウルフもそうだったが、火の属性攻撃の証だ
やっぱりキラービーたちを一撃で倒している
そうやってキラービーを倒していると
ブウウゥゥゥーーン
周りの巣穴からどんどんキラービーが補充されていく・・・
やっぱりこれは[ワイルドウルフ・リーダー]と同じ無限沸きパターンかな
「これは、僕達は一箇所に集まって、周りの雑魚はパールに任せて、他の子はクイーンビーに集中したほうがいいかも」
そう言うと
「そうだな」
「えーっパールちゃんこそ早くて強いんだからボスに向かってもらったほうがいいのでは?」
「パールがキラービーを一撃で倒すのって、スキルのおかげなの」
そう言うと
「やっぱ即死スキルか」
「え?」
「うん、[暗殺]ってスキルでクリティカルを即死にするスキルなんだ」
「えーーーっ」
「やっぱりな・・・けどクリティカルで即死か・・・じゃあクリティカルの効果ない敵は・・」
「うん・・・即死しません」
「なるほど・・・完全に無敵って訳じゃないんだな」
「うん、今は動物系や昆虫系の敵はほとんど効果あるけど他の敵、爬虫類系も効果なかったし、不死系やゴーレムみたいな魔法生物なんかにもきかなそうだし」
「なるほどね」
「もちろんボスにも効かないから、ボスは他の子に任せないと」
「了解」
その後も戦闘が続き
一度スカイの攻撃力不足からミドに入れ替えたりもしたが
クインビーが少しでも高く飛んでしまうとミドの攻撃が届かないので
しょうがないがスカイに戻し空中から乱れ踏み付けでがんばってもらった
途中、ショコラさんのキャンディーが倒されてしまい、代わりに[ピジョン]と言う鳩のモンスターに入れ替え
スカイと一緒に空中からかく乱してくれた
クイーンビーは流石にボスだけあって早いし攻撃力もなかなか強かったが
その代り、さすがに防御力が少なくHPもウルフリーダーに比べて半分くらいしかなかったため・・・
最後はスカイの連続踏み付けを頭にモロに喰らい・・そのままゲージが消えた
ゲージは消えたがクインビーは消えない
これはもしかして
ブウウウゥゥゥーーーン
激しい羽音とともに
周りのキラービーと一緒に巣穴に逃げて行ってしまった
このボスも周回ボスか・・・
「コレでいいんだよな?」
「いいはず」
そんな話をしていると
「こっち、こっち」
全身蜂避けの防護服を着た人がおくから呼んでいるので行ってみると
「君たちが蜂共を相手にしてる間になんとか少しだが結界の強化ができた、コレで少しだが果物の採取がはじめられるよ」
コレで村や町で果物が流通しそうだ
一度村に戻り
「意外と苦戦したな」
「うん、強さ的には、ワイルドウルフリーダーのほうが強いかもしれないけど・・向こうは早いし空中に逃げちゃうから攻撃しにくかった」
「それに、ウルフリーダーみたいに仲間を呼ばないで、少なくなったら自然と湧き出てくるから」
ウルフリーダーは取り巻きが少なくなると、動きを止めて、吼えていた
僕達はその隙に攻撃できたのだが
クイーンビーは仲間を呼ばなくても自然と増えていくそこが苦戦した理由だ
「まぁ、このことはこっちで提示板に書き込んでおくから、後は他の連中が倒してくれるだろう」
「そうですね、じゃあ僕達は次に行きますか」
次に目指すのは南
今度は田んぼの端から少し口を開け舌の様な管から勢いよく水をぶつけてくる二枚貝のモンスター[シェル]
「おぅ、これはウニの野郎が欲しがりそうなモンスターだな、と言うか俺も欲しい」
現在、魔法以外で遠距離攻撃できるモンスターが少ない為[シェル]のような遠距離攻撃モンスターは意外と人気があるらしい
と言うことで、今度は天さんがシェルを捕獲
(2匹目であっさり捕まえられた)
天さんがシェルを捕獲したあと
ボスの看板前にたどり着いたのだが
その前に看板前を通り過ぎ、その先にあるセイフティーゾーンで
ちょっと休憩をすることになった
「次は[マッド]のボス[マドマッド]だから取り巻きがでてもパールじゃ一撃で倒せない」
マッドは急所のない不定形モンスターの為パールの[暗殺]の効果が期待できない
「まぁ、牽制にはなると思うけど、攻撃力は期待しないでね」
「それはしょうがない、それにしてもあのマッドのボスか・・・どんな攻撃をして来るんだか」
「動きは遅いと思うんだけどね」
そんな話をしながら
いざボス戦に向かうと
看板の先の田んぼは地面が乾燥して少しひび割れているが歩くのにあまり気にはならない、これなら転んでも汚れなそうだ
(乾期の田んぼはこんな感じ)
そんな田んぼの先にはひときは大きな泥の塊が
(ジャイアントパイソンのヘビ玉くらいはありそうだ)
ゴゴゴッ!!
動いた?
あれが[マドマッド]かな?
向こうも気がついたみたいで体を揺らしてドロを飛ばしてくる
マドマッド自体はうごかなそうだ
ドロを避けると今度はその泥が動いた?
[マッドLv10]
ぶっ
あのボス、マッドを飛ばして攻撃してくるのか
これは早く近付かないと、この畑一面マッドに埋まってしまう
これは今回はパールを戻してミドにがんばってもらおう
その後・・・正に泥仕合といった戦いが続いている
なにせ、向こうは動くことはないんだけど
攻撃がマッド飛ばししかないのと・・こっちが攻撃するとたまにはねた泥がマッドになって飛び出てくる
何かこっちも泥の塊を叩いているような感覚
そして攻撃するたびに増えるマッド・・・
しかもマドマッドはご丁寧に[物理軽減]を持っているようでこっちの攻撃があまり聞かない
しかもHPがかなり多いため・・・正に泥仕合とかしてる・・
マドマッドのマッド飛ばしは接近するとほとんど飛んでこない(しかしそれでも飛ばしはしてる)
なのでマッドは常に補充されている状態
今ではミドはマッドを[重撃]で飛ばして逆にマドマッドをぶつけて攻撃をしている
(意外と効果があるみたいだ)
そんな感じで一時間・・・
やっとマドマッドのHPバーが消滅
ゴゴゴゴゴッゴゴー
マドマッドが激しく震えたと思ったら
周りのマッドたちが一斉にマドマッドと合体・・
そして・・・そのまま
ベタンと地面に広がっていき地面と一体化してしまった
「おうおう、そこの人達こっちだーー」
麦藁帽子をかぶったおじさんに呼ばれ行ってみると
「君達がアイツの相手してくれたおかげで、こっちは何とか結界を固定化することができた・・・とはいってもまだ応急処置みたいなもんだけどな」
「けどコレでやっと田んぼの仕事が手きるよ、ありがとな」
コレでこっちも平気そうだ
一度村に戻り
「次は牧場の方ですか」
「だな」
「あははっ、さすがボスだけあって疲れますねー」
[クイーンビー]も[マドマッド]も能力的に見ると確かに弱体化したエリアボスと同じくらいなんだけど
クイーンビーは宙に浮かびながら・・素早く動くので、こっちの攻撃が当たらない
逆にマドマッドはまったく動くことはないんだけど・・・高いHPと物理軽減のおかげでなかなか倒せない
あとは・・・牧場の方に行ってみてボスがほんとにいるか確認するだけだ
そしていたらそのまま倒さないと
牧場近くにいる村人さんに聞いて見ると
「あーー牧場ね、残念だけど今牧場の端のエサ小屋をドデカイコケッコーに占領されちゃって困ってるんだ」
・・・・今度はドデカイコケッコーか
また強敵の予感、と言うかまた取り巻き呼びそう
三人で一度、村の中に入り
ついでに雑貨屋さんを覗いて見ると
「おぉ、早速商品が増えてるな」
「米と大豆・・・リンゴに桃にブドウか」
「地味に小麦粉の質も上がってますよ」
今はそれくらいの変化しかないみたいだが、これからなんかいも討伐されればもっと質が上がり、種類も増えるんだろう
「これは牧場も期待できる」
「ほんと、ほんと」
「やる気がでてきましたね」
さぁ気合を入れて三体目のボス
その場所は村を抜けてそのまま北に進んだ所にあった
「うわっ・・・この先は崖か」
北の渓谷とまではいかないが目の前にはかなりの深さの崖があった
その手前にある牧場の柵の内側に小さな小屋がある
あれがエサ小屋かな?
そしてその小屋の前には看板が
もしや、あの小屋の中にボスが?
と思い覗こうとしても、何か白くふさふさしたもので入り口は埋まってる
周りの窓も全て開いているのだが、その白いので覆われて中を見ることができない
しょうがないので近付いて、ちょっと触ってみると
「ゴゲッゴーーーー」
にごった鳴き声とともに・・・その白いものが外に這い出てくる
というか・・・・デカイ、デカ過ぎる
小屋の中にいたのは、と言うか埋まってたのは
あの小屋にすっぽり埋まりこんでたでかすぎるコケッコー
「キングコケッコーLv13」
その姿は、コケッコーと言うか太りすぎて首も足も見えない肉饅頭のような姿をしている
「ゴゲッゴォーーーっ」
無駄に小さい羽を羽ばたかせながらこっちに向かって・・というかゴムマリのように跳ねてくる
戦闘開始
動きは意外と速いがあの大きさなのでよけるのは難しくない
キングコケッコーの攻撃はそのまんまゴムマリの様に跳ねながらの体当たりのみ
しかしそれが全然止まらない為
こっちも攻撃がしにくい
ショコラさんのソルベがアイスアローで攻撃するとその反動でキングコケッコーが後ろの方に弾き飛ばされた?
え?もしかして見た目に反して軽い?
その後も
どんな攻撃でもキングコケッコーは後ろに吹っ飛び
そして、跳ね返るたびに小さな羽根やほとんど肉に埋もれている小さな足で器用に方向を変えつつこっちに向かってくる
まあ、動き自体単調だから、慣れれば何とか対処できそう
その後もはねかえってくるボスを弾きながら、少しづつだけど確実にダメージを入れている・・
あっ・・・天さんのウォルフがボスの脂肪につぶされて戦闘不能になった
あの、のしかかりというの押しつぶしというか・・意外と威力はありそうだ
天さんも、ウォルフの変わりに先ほど仲間にした[シェル]お出したのだが・・
シェルというモンスターはあまり自分で動くことができない
動くとしたら口を閉じて丸い体を利用してころころ転がるくらいだ
そしてパカット口を開いて水鉄砲を撃ち出す
水鉄砲を撃っている最中は完全に動けないらしい
なので・・・
あっ・・・ボスが跳ね返ってきたが避けられない
結果あっさり潰されてしまった
おっ、さすが動けない代わりに防御力はすごいのか・・ギリギリHPが残ってる
さすがにもう一回喰らったらアウトなので、天さんに抱きかかえながらポーションを飲んでHPを回復してる
その天さんに向かってボスが跳ね返ってきたが
それを天さんの手の中にいるシェルが水鉄砲で跳ね返す
抱きかかえながらでも攻撃できるのか
そんな感じでしばらく戦いは続いたのだが
最後はもう皆なれたのか、ボスの体を使った大玉のキャッチボールをしてるようにしか見えなかった・・・
あっ・・・ボスも最後の力を振り絞ってこっちに跳ね返ってきたところ
待ち構えていたミドの強烈な一撃で柵を越え・・・・
あっ・・・崖に落ちた
それと同時に牧場のボス[キングコケッコー]のHPバーが消滅
「ゴゲッゴーーーーー」
にごった鳴き声とともに
一度は崖から這い上がったと思ったら・・
あっ・・・ダメだそのまま落ちて行った
「ゴゲッゴォーーーーーッ」
サラバキングコケッコー
その後
いつの間にか小屋の前にいた飼育員の人に感謝され
「ふぅ、まぁこれで終わりかな」
「ですね」
「おつかれさまでしたーー」
そういって
露店を出すため天さんは町に戻り
ショコラさんも早速何か作れないか村に戻って買い物をするため分かれた
僕は
「皆お疲れ様ーー」
牧場の端のセイフティーゾーンで今回の疲れを癒す為
皆を呼び出し
ひたすらもふもふした
ボス三連戦でした
正式なボスではないためにボス討伐後のアナウンスは出ません
その代りに店で売り出されるアイテムが増える
そう言うボス達です
ちなみにキングコケッコーは倒されるたびに崖から落ちますww




