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29話 雪月花(桜)+響

やっとヒロイン?勢ぞろいしましたw

スノーさんが現れた


しかしスノーさんは怯えながらこちらの様子を伺ってる


うん、僕何かしたっけ?


「レン君、雪じゃなくてスノーに何をしたの?すっかり怯えてるみたいだけど」

ユエさんがちょっと心配した様子でこっちに尋ねてきたので

「あーー、たぶん一昨日クリスマスの事の所為だと思うんだけど・・・・」

そういって、スノーさんと出会った経緯と[無限城]に行った時の事を伝えると


「あっ、一昨日のお土産ってレン君からだったんだ、ぬいぐるみありがとう、大事にするね」

「スノーさんと二人でのお土産なのであまり気にしないでください」


そんな話をしてると木の陰からスノーさんが

「ユエだまされちゃダメ、あれは全部そいつが勝手に買ったもの」

それを聞いたユエさんが、ちょっと声のトーンを落として

「ゆーき!!遊園地に一緒に連れて行ってもらって、お土産まで買ってもらって、その言い方はないでしょーー」

そう言ってズカズカとスノーさんの方まで歩いて

腕を引っ張り、こっちに引きずり出してきた

「ユエ痛い」

「痛いじゃない、ちゃんとレン君にお礼言わないと、雪は前から[無限城]行きたがってたじゃない!!しかも知恵熱がでるくらい楽しんだ挙句、動けなくなって家まで送っていってもらって、何文句言ってるの」

ユエさん、ここはゲームの中だからスノーですよ

「あれは、無理やり連れてかれただけで」

「ゆーーき!!」

怯えるスノーさんに対して静かながら重圧感のある声で一括

ユエさん、顔は笑顔だけど目が笑ってないですよ


「ありがとー、面白かった」

スノーさんは軽く眼をそらしながら顔緒赤くしてそう言ってくれた

「どういたしまして」




そう言えば

「スノーさん、おじさんから正月の予定聞いた?」

僕がそう言うと

「ん? 正月は何時もどおり、そっちには関係ない」

「ゆーきー!!レン君でしょ」

ユエさんの一喝で

「レンには関係ない・・・」


「おじさんから何も聞いてないんだ」

「ん?父と知り合い?」

「それも聞いてないんだ、僕の父さんは[柊 勇治]って言って、君の父さんの親友の一人だよ」

それを聞くと

「うそ!!柊のおじさんの息子とか・・・背が・・同じくらいか・・・でもでも・・・」

かなり気が動転しているみたいだ

「でもでも、正月は自分、旅行に行かないし関係ない!!」

そんな話をしてるとユエさんが

「旅行?」

「ああ、実は毎年正月にうち[柊家]と、スノーさんの[冬堂家]あと、もう一人の親友の[蓼丸家]の三家族で正月三日間、温泉旅行に行ってるんだ」

「レン君達も一緒に行くの?」

「それが、毎年子供は行かないで親だけ行ってるの・・・と言うか一回一緒に行って痛い目見てるから・・・」

スノーさんのその話を聞いて、遠い目をしながら

「アレハジゴク、モウニドトイキタクナイ」

スノーさんも一度は体験してたみたいだ

「子供のときは知り合いに預かってもらってたりしたんだけど、中学入ったくらいから一人でお留守番してる」

「へー、じゃあさっきいってた正月の予定って?」

実は、僕が[無限城]から帰ってきた時にかかってきた父からの電話で一つ巌おじさんから頼まれてたことがあった

「おじさんの話によると、一人で留守番するようになってから毎年、スノーさんほとんど食事もとらないでだらだらしすぎて、おじさんが帰ってきた時には半分餓死状態で倒れてるらしいんです」

それを聞いたユエさんが

「ゆーーきーー!!」

「に・・人間三日間くらい食べなくても生きて行ける・・・」

「そんな問題じゃない!!」

「それにちゃんと食べてる・・・・御菓子とジュースを」

「それは食事じゃない!!」


「そういう事なんで、今年は旅行中スノーさんを家「無理!!」に預かって・・・って」

即行断られた

「でも、おじさんに頼まれたことだし」

あれから、巌おじさんからも電話が来て頼まれた

「無理・・・絶対無理」

しょうがないので

「僕に言われてもしょうがないから、その話は実際におじさんに聞いてみて?たしか今日も家にいるんでしょ?」

確かおじさんの仕事場はもうすでに冬休みに入ってると聞いてたけど

「絶対に断ってくる」

そう言って、即行ログアウトしてしまった


「あーすいません、せっかく来てくれたのにこんな事になってしまって」

僕がユエさんに謝ると

「それはしょうがない事ですよ、レン君は気にしないでください、あれはどう見ても雪が悪い!!」

「えっと、このゲームではスノーさんなんで・・・」

「あっ、そうね、何時ものクセでつい」

「あはは」

そんな話をしてると・・・背中から、悪寒が

振り向くとそこには


「しょたレンく~~ん」

相変わらず、暴走寸前のチェリーさんと

「さーくーらー、やめなさい、レン君も嫌がってるでしょう」

それを押さえこんでるキョウさんの姿が


「チェリーさんとキョウさんも来たんだ」

「レン君いつのまに葉月と知り合ったの?」

「このゲームではユエさんでは?」

「あはは、ここには知り合いしかいないしいいじゃん」

アハハと軽く笑って誤魔化すキョウさん


「さっき熊に襲われた時にレン君に助けてもらったの」

ユエさんがそう説明すると

「なるほど、それで助かったんだ、レン君ありがとね」

「たまたまですよ」


「さすがしょたレン君、そういえば雪はどうしたの?先に行ったはずなんだけど」

チェリーさんがキョロキョロと回りを見てそう言うと

「あー」


「実はね・・・」

僕とユエさんが二人でさっきあったことを説明すると


「あぁあっ・・・毎年正月空けると雪が痩せてると思ったら、そんなことだったんだ」

「雪らしいというか・・・」

「そんなことだったら行ってくれれば家に泊ま「断る!!」」

あっ雪さんが戻ってきた

「そんな嫌がんなくてもいいじゃん」

「何があっても断る!!」

うん、スノーさんもチェリーさんの首尾範囲ないらしい

まぁ、僕よりかなり反応がましみたいだけど

「それでどうなったの?」

「父には無理だとはっきり言ってきた!!」

「けどこのままじゃだめなんじゃ」

「平気!!」

そこにユエさんとキョウさんが

「ゆーーき!!」

「雪!!さすがだめでしょ、家なんてすぐ近くなんだから三日間くらいお世話になりなさい」

二人がかりで言われると流石の雪さんも・・

「でも、でも、無理ったら無理」

そして小さな声で

「死んじゃう」

とつぶやいた

「確かにいきなり、二人っきりは刺激強すぎるか・・・この前も半日一緒にいただけで倒れたくらいだし」

「あれは・・・ちがう・・・」

スノーさんは反論するけど

あれって僕の所為?

「でも、このまま雪を一人にさせちゃったら、どうせまた何も食べないだろうし・・・私の家は正月はいろんなところから人が来るから無理だし」

ユエさんがそう言うとキョウさんも

「家もダメね・・家は小さいガキが多いから来ても気が休まらないだろうし」

キョウさんも無理みたい

「うちなら平気「断る!!」だよって最後まで言わせてよーーー」

チェリーさんは即行断られてるし

うーーん

「じゃあ、三日間お弁当作ろうか?」

「ん?」

「朝昼晩とは言わなくても、朝昼つまめる物と晩御飯はお弁当でスノーさんの家に届けるから食べてくれれば」

「んーー、ついでに雪の生活を見直してもらいたかったんだけど、しょうがないか」

「今年はそれで勘弁してあげようか・・・・そこから慣れていってもらって・・・いずれは・・・」

スノーさんがギクッとしているが無視して

「そっそれくらいなら・・・しょうがない」

スノーさんがそう言うと

「「しょうがないじゃないでしょ、全部雪のためでしょ」」

キョウさんとユエさんのセリフがかぶった

「あははっ、そういう事で、おじさんには僕からそう伝えておくね」

「わかった」

後でおじさんに電話しないと


そう言えば

「この後って皆予定あるんですか?」

と聞いてみたら

「ん~~特に無いかも」

「どうせ皆で集まったことだし、皆で狩する?」

「んーピョンタ達も復活したし私は平気だけど」

「平気」

上から、キョウさん、チェリーさん、ユエさん、最後がスノーさんだ


「じゃあ皆で狩りでもするか、なんだかんだ合って四人で狩りしたのって最初に集合した時以来かも」

「皆だと、レン君も一緒ってことでは?」

「それいいかも」

皆で盛り上がって話していると、一人だけ

「反対」

すのーさんだ

「四人でじゅうぶん」

「ゆーき!!そんなこと言わないの」

何か異様にスノーさんに嫌われてしまってるような

「ショタ君と一緒に狩り・・・賛成」

「私も賛成」

「私もいいと思うよ」

「反対」

「三対一で多数決でレン君含めて皆で狩り決定」

何か勝手に決まってしまった、文句はないけど

「けど、けど、そいつ・・・じゃなくてレンが入るとユエが実力出せない」

ん?

僕が入るとうまく戦えない?


理由を聞くと、実はユエさんはラビット三匹のコンビネーションを得意にしてるらしい

だからさっきのベアとの戦いの時、あんな戦いかたしてたんだ

ラビットが瞬間移動したのかと思ってた


ちなみに先ほどは突然の不意打ちにラビットの一匹がベアに倒されてしまい、残り二匹で戦わなくてはならなかったらしい


「三匹そろってればベアにも負けなかったんだけど」

なるほど、さっきは二匹で戦ってたのにベアのHPが半分以下になっていたし三匹そろっていれば負けなかったのかも


話を戻すと


四人で組むときはキョウさん、チェリーさん、スノーさんが一匹ずつパートナーを出し

ユエさんだけがラビット三匹出していたらしい

そこに僕が入るとラビットが三匹出せないと


「別に私は三匹出せなくていいわよ」

「でもユエは三匹出さないと実力出せない」

そういう話らしい

「はいはい、今日は5人もいるんだから無理に三匹そろえなくていいじゃない」

キョウさんが〆てくれた

結局五人で組む事になり(雪さんは最後まで渋っていたが)


せっかくだからと、このまま西ボスを目指すことになった



「じゃあ出発!!」

チェリーさんの合図の元皆それぞれパートナーを呼び出しボス前まで向かった


ちなみに僕はパールを呼び出し

ユエさんはラビット二匹、名前は[ピョンタ][ピョンキチ]と言うらしい(最後の一匹は[ピョンスケ])

スノーさんは白い狼、ホワイトウルフの[リル]

キョウさんはピンク色のモモンガ、モモモンガ名前が[モモ]

そして・・・チェリーさんは

「召喚:ブーちゃん!」

飛び出して来たのは・・・うん、いのししだ

[ボア]イノシシのモンスターでここら辺では見かけないがその突進の威力はベアよりすごいらしい

「チェリーさん、そんなモンスターどこで見つけたんですか」

そう聞くと

「この子は初心者フィールドで仲間になった子だよ」

なるほど

ちなみに最初はプチボアという、ウリ坊だったそうだ


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