24話 イワンとボス戦リベンジ
ゴーレム使いイワンさん再び登場
そして初めてのPT戦
「あれ?イワンさん、お久しぶりです」
テイマー協会前の噴水でなんか言い争いをしてたイワンさんに出会った
イワンさんはちょっと恥ずかしそうな顔で
「あはは、ちょっと恥ずかしい所を見られちゃったな」
「どうしたんですか?」
「いや、自分としては少しでも早くボスと戦いたいとこなんだけど、友達に反対されててね」
そう言うと、隣にいた友達らしい人が
「そりゃー、ぜんぜん準備も出来てないのに突っ込もうって言うんだもん、反対するよ」
「あはは・・・」
「そういえば紹介してなかった、隣にいるのがベータ受かって先にやってた親友の[ホムラ]だ」
「はじめまして、俺はそこの[イワン]のリア友の[ホムラ]だ君の噂はよく聞いているよショタ君」
ホムラさんは、名前の通り燃えるような真紅の髪色のちょっと体格のいい男性で
上半身は裸、下半身もウルフの毛皮をそのまま使ったような腰巻をして
首にはウルフの牙をいくつも使った首飾り
頭にはウルフの頭をそのまま使った帽子をかぶっている
(ぱっと見、ウルフに頭をかじられてるようにも見える)
「えっと・・・僕はレンと言います、ショタではないので、コレでもリアルは身長高いんですけど」
「その話も聞いたけどな、こういうゲームではよく有名になったプレイヤーには[二つ名]ってのが付くんだけど、君は提示版とかで[ショタ君]と言う呼び名で安定しててな」
「あぁ、二つ名ってそんな感じで付いちゃうんですね」
「ああ、本人がどう言おうと、周りが印象で勝手につけちゃうからな・・・有名税と思って諦めろ」
「そんなー、コレも全部あのレアハンターのせいだ」
「あはは、そうだな」
「それにしてもすごい格好ですね、何かぱっと見どこかの蛮族に見えるような」
「あはは、そりゃそうだそれを狙って作ってもらったからな、ゲーム内だから裸でも寒くないしな」
「あはは」
イワンさんも初心者服ではなく、なめし皮で作られたショートローブの所々を昆虫の甲殻で強化されている
周りをよく見ると、だんだん初心者装備の人が減り
男性は狼や鹿の皮を使ったレザージャケット
女性はウール系の素材を使ったシャツやセーターなど可愛らしい服を着ている
まだ半数は初心者装備のままだけど、今はどんどん素材が集まっているらしいので今初心者装備の人もすぐに新しい装備に着替えるだろう
「それじゃあ、イワンさん達はボスに挑もうとしてるんですか」
「ああ、東のボスの[ワイルドウルフリーダー]に挑もうとしてるんだけどな」
イワンさんがそう言うと
「今イワンの[プチゴーレム]がレベル9で後一つレベル上がると[成長進化]でゴーレムになるからそこまで待てって言うんだけどな」
なるほど、
ちなみに成長進化とはレベルが上がれば自然に進化する進化方法で
プチの名前がつくモンスターが大人のモンスターになる進化だ
(ラットやラビットなどのプチのついてないモンスターは成長進化はしない)
もう一つある進化は[特殊進化]と言って、今の姿に属性や能力を目覚めさせる進化らしいのだが
公式ホームページによると、進化条件はレベルだけではなく、特殊な場所、神殿らしき場所で儀式をしなくてはならないらしくどこで進化できるかとかの情報はまだでてない
(ちなみに最低進化レベルは20らしい)
「だけど、進化するとレベルが1に戻ってしまうから進化直後は弱くなっちゃうから育てなおさないといけないんだ」
そう、このゲームは進化するとレベルが1に戻る
その代わり進化前のステータスの一部を受け継ぐ為、進化後同じレベルまで育てなおすと進化前に比べるとステータスはかなりの差がでるそうだ
「なるほど、イワンさんは進化してステータスが下がる前にボスを倒したいと、ホムラさんは、まだまだ時間があるからじっくり育てなおしてから戦えばいいと」
「そういう話だ」
なるほど、それはそれぞれの考え方だからしょうがないか
「そういえば、レン君は一人で[ワイルドウルフリーダー]に挑んだんだって?」
「あはは、見事には惨敗しちゃいましたが」
「じゃあ、うちらと一緒にボスリベンジしないか?」
あ・・・そう来るか
「ちょっとまて、ショタ・・じゃなくてレン君を巻き込むことはないじゃないか」
「確かレン君は、ラビット一匹でウルフを一撃で殺しまくってるらしいじゃないか、それだけの攻撃力があれば・・・」
「確かに、そういう話は聞くけど流石に眉唾物の話だと思うがラビットでウルフ一撃とか」
「そ・・・それはちょっと企業秘密と言うことで、あはは」
「で・・・でも攻撃と雑魚退治なら何とかなりますよ」
「おぉ・・・レン君がいれば行けるのでは?」
「でも、いいのか?」
「僕たちはどちらかというと攻撃より(になりすぎ)なので、イワンさんのゴーレムがいると助かります」
メリーの防御力だとまだ心もとないので
(メリーのステータスは防御よりの平均型で何故か防御とともに知力が高い、魔法使えないのに)
メリーは特殊進化してから本領発揮するタイプなのだろう
「うーーん、しょうがないな、一回だけだぞ付き合うの」
「よっしゃ」
「準備もあるし一時間後に東門前で待ち合わせでいいか」
「「了解」」
イワンさんホムラさんとフレンド登録をしてから別れ
アイテム整理や消耗品の補充(調合)をして要らないアイテムは倉庫にしまって
ついでに、調合で[薬草]と石を研磨した時に出る[砂]を合わせて見る
[回復砂☆3]
[物質系モンスターのHPを35回復する、その他の種族はHP10回復する]
できた
プチゴーレムがいるならあったほうがいいだろう
一時間後
東門に行くとイワンさんが待っていて
「お待たせしました」
「自分も今来た所だよ」
自分がイワンさんと合流したら、後ろから
「すまん遅れた」
ホムラさんも来たので
PTを組んで
それぞれのパートナーを召喚
このゲームのPTは最高6人までPTを組めるが
出せるパートナーは最高6体まで
その代わりいつでも控えのモンスターと交換ができる
6人PTで最高36体のパートナーがいるのだが
戦えるのは6体まで、残りは倒されたり、交代をすることで出すことができる
なので今回は3人でPTを組み、一人2体、合計で6体で戦う事になる
イワンさんは[プチゴーレム]と[アルバトロス]
ホムラさんはプチウルフ(赤)が進化した[レッドウルフ]と手長猿の様な猿のモンスター[エイプ]
そして僕は
「召喚:パール、ミド!!」
二匹を召喚すると
「ぶっ、ベアか」
「ベアいて負けたのか?」
「いえ、負けたから攻撃不足を感じて昨日仲間になってもらいました」
「流石だ」
「これはいけるんじゃないか」
ちなみに、イワンさんのプチゴーレムの名前は[レムス]でアルバトロスの名前が[アル]
焔さんのレッドウルフは[フレイン]、エイプは[リジー]と言う名前だそうだ
その後
順調にボス前にたどり着き
(後ろのほうは何か、キラービーが来たーとか、誰がコケッコーに攻撃したんだーーなど騒いでいるが)
「じゃあ、いきますね」
そう言って、三人で橋をわたる
渡った瞬間、後ろの声が聞こえなくなり
「ウァオォーーン」
「「「「「「ガルルルッ」」」」」」
出たな
[ワイルドウルフリーダーLv10]
[ウルフLv8]×6
「じゃあ作戦通りで」
「了解」
「わかりました、パールは周りのウルフを倒しながらこっちを護って、ミドは[レムス]の後ろに付きながら隙を見てリーダーを攻撃」
「[フレイン]!!牽制しつつリーダーに攻撃、[リジー]はうちらの守りを頼む」
「[レムス]はリーダーに向かって突っ込め!![アル]は上空からウルフ達を牽制しろ」
僕たちは後ろから支援をしたり、ホムラさんとイワンさんはそれぞれ火と土の魔法で攻撃、支援をしていく
相変わらずパールは僕達を護りながら周りにいるウルフの首を一撃で刈り取りる
ウルフの数が減ったとたん、
「ウァオォォーーン」
吼えて仲間を呼ぶのだが
その叫んでいる間、完全に動きが止まる
「ミドいまだ!!」
「フレインチャンスを見逃すな!!」
「レムスもパンチだ!!」
三匹で一斉攻撃
ミドもだが、レムスのパンチもかなり迫力がある
プチゴーレムの攻撃は威力はあるのだが、かなり大振りでなかなか当たらないのだが
今は敵も動きをとめているのが簡単に当てることができる
フレインも自慢の牙で首筋に噛み付いていってるのだが
「あれ?フレインの牙、赤くなってませんか?」
そう、普段白い牙が攻撃の時だけ薄く赤くなってる
「あぁ、あれは火属性の牙で[ヒートファング]と言う攻撃だよ」
なるほど
「色付きプチウルフって進化すると属性攻撃できるんですね」
「あぁ、下手に魔法使うよりMP消費少ないし威力も筋力依存だから効果も高いしな」
それは強そうだ
そんな三匹の攻撃で
あっ、一気にHP7割まで減った
「ウァオォォォーーン!!」
また吼えて
三匹からのボコ殴り
しかし、取り巻きが8匹に増えた
攻撃してる三匹に向かってくるウルフはアルがうまく牽制をしてるし
(ダメージはあまり与えてないが)
うちらに向かってくるウルフたちはパールが首を狩り落とす
「ウァオーーン!」
ウルフが吼えたと思ったら
あっ
まずい
今までバラバラに攻撃していたウルフ達が
他を無視してこっちに集中的に向かってきた
「やらせるか」
と、イワンさんが
「アル、挑発だ」
そう言った途端、上空を飛んでたアルがもう少し高く飛び上がり翼を広げ
「クェーーーーーーーッ!!」
大声で鳴き出した
そうすると、ウルフたちが一斉に方向を変え
上空にいるアルに向かってジャンプしだした
しかし、かなり高く飛んでるアルには届かない
あっ、ウルフが別のウルフの背中を踏み台にしてジャンプし出しただと!!
届かなくて落ちかけたウルフの背中を使って三段ジャンプとか
そうはさせないと
「パール、今だウルフを倒せーー」
跳躍を持つパールがそのスピードを生かして
空中のウルフの首を狩り落としていく
その間に
リーダーのHPが5割を切った
「ウァオォォォーーーーン!!」
また呼んだ
取り巻きが10匹になった
ここまできたら作戦を変更
アルにまた挑発をしてもらい、牽き付けたウルフをパールが狩っていく
うちらも攻撃をしてるが効率がぜんぜん違う
ウルフが減るたびリーダーが吼えて補充
その間止まっているリーダーを三匹で攻撃
あっ・・・レムスのHPが3割きった
「まずい、レムスって回復やりにくいんだよな」
「これ使ってください」
そう言って、さっき作った[回復砂]をいくつか渡す
「えっ、これってどう使うの?」
「た、たぶん砂をかければいいのでは?
そう言うと
袋に入っている砂を
「レムス、これを」
といい、レムスに向かって投げると
袋がレムスに当たった途端、中身がキラキラと飛び出しレムスのHPが回復していった
「おーー、レン君ありがとう、これは便利だ」
「よくここから届きましたね」
「自分、スキルで投擲持ってるからな」
なるほど、投擲はこういうところでも役に立つのか
「こいつ、ほんとはゴート捕まえようとしたんだが、あまりHPの減ってないゴートに捕獲石投げたら、石を後ろ足で蹴り飛ばされてな・・・飛んでたアルバトロスに当たってそのままゲットしたんだぞ」
「あっはっはっはっはっ」
「ベ、別にいいんだ、アルだって役に立ってるんだし、飛空モンスターを捕まえたやつなんてあまりいないんだぞ」
「たしかに、石を打ち返されて当てたやつなんていないだろう」
ホムラさんが笑いながらイワンさんをからかってる
仲のいい人達だ
そんなことをしている間に
「ウァオオォォォォォーーーーーン!!」
今まで以上の遠吠えが・・・
気がつくとリーダーのHPが残り2割
今の遠吠えでウルフより少し大きめの青い狼
[ワイルドウルフLv10]が二匹現れた
そして・・・あっ
パールに首落とされた
また補充されたが・・流石最後にでてきただけあってスピードはリーダーと同じくらい速いし攻撃力も高そうだ
「あれほしいな」
と、フレインさんが石を取り出しながらうらめしそうに、ワイルドウルフを見てる
そうしてると
アルの挑発を無視したワイルドウルフの一匹がミドに・・
しかし、振り返ったミドのカウンター攻撃でワイルドウルフがこっちに吹き飛んだ
[重撃]が発動したらしい
そして吹き飛ばされたワイルドウルフはHP残り3割
まだ多いかと思ったらリジーの攻撃でHPバーが真っ黒に・・・消えない?、少し残ってるか
「いまだ」
ホムラさんが持ってた捕獲石を投げた
・・・・・
・・・・・・
捕まえられた
ボス戦なのに捕まえられるとは
「あとは、ボスを倒すだけだ」
「「おーー!!」」
最後・・・HPがほぼなくなったリーダーが決死の特攻でこっちに突っ込んできたところ
パールの(通常)攻撃でリーダーのHPバーが消えた
あれ?
[ワイルドウルフリーダー]のHPがなくなったのに消えない
途端に周りのウルフも攻撃をやめ
こっちも動けなくなった
これはイベントかな?
そう思ったら、いきなり倒れていたリーダーが起き出し
「ウァォォォォォーーーン」
遠吠えと友に他のウルフを引きつれ川の上流の方に向かって逃げていった
その後
畑の向こうから槍と簡素な鎧を来た守衛さんらしき人がこっちに向かってきた
リベンジ成功w
けど、ウルフリーダーは逃走しただけですw




